からだのかたいわたしには瞑想の才能もないようで 腹式呼吸と胸式呼吸のちがいもつかめず
窓ガラスから射し込む光がなんにでもなれるというわたしのからだをぼんやりとさす
かたちを変えから ....
アルバイトは能力ではなく
時間で雇われているが
時間内は雇われるだけの能力を
発揮しなくてはいけない
アルバイトは期間で雇われ
将来を依存していないし
達成感はおまけなので
仕事を失 ....
生活の
ひとつ
ひとつを
味わいたい
今があるから
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
あゝ不思議だ、俺のことばっか考えてると
世界一不幸な奴になった様な気分になる
きっとそうじゃないんだろう?
分かってる
周りを見りゃ俺よりみんな死ぬほど不幸なんだろう?
幸せになるにはど ....
誰にも会いたくなくて
お花の名前の薬を飲みました
溶けて行くのは意識なのか
それとも大嫌いな世界なのか
どちらにせよ、錯覚なんでしょう
本当のわたしはどうしようもないほど
着古した寝巻きを ....
昔の詩人の家を観光していると、5階の窓から青い光が入っている。
綺麗で興味を惹かれて近づいて行くと思ったより窓自体の色は薄くて、ちょうどラムネの瓶の様な浅い緑色。
腰のあたりの位置にある窓だった。 ....
ふわっふわ
や
あ
て、触れる立草のあたたかな蕊
ぶうの鼻輪
や
ペろ、て、あまぁい味蕾
ほほ骨は逆転、ひっこめない狼爪
ノック ノック
半分ちかづいた?
うん、鏡の自分を ....
人生が人生ゲームだなんて知らなかった。
黄昏に沈む太陽の輝きを
僕ら、掴めるか
それは
永遠の光芒だ
肉の痛みの隙間を見つけ
意識の深層に分け入る
記憶が渦巻くイメージが波打つ
遠い声が懐かしく響き
ひび割れた過去を繋ぎ ....
最近コロナの影響もあって
UberEatsとか出前館のような
宅配事業が流行っているそうなので
それを応用して
ネットから申し込めば
色んな風俗店のおねえちゃんを
自宅まで届けてくれる
....
日々を消費しているだけだ。
朝顔にとってはどうか。
枯れゆく今を輝いて咲いているではないか。
私はどうか、
すべて我慢の上に成り立っている日々の廊下を
ただ走り抜けているだけ。
....
朝から雨だった
夜中に降り始めたらしい
昼過ぎに雨は止んだ
嫌な臭いはない
洗われた空気
雨の後はスッキリ
見える景色もスッキリ
ひんやりした風が吹く
夏を心地良く濡らした ....
舞台と客席
一つになればと君が
僕の舞台の客席に君
その頃 となり街
君の舞台の客席に僕
一つの時間で束ねてやれば
地球ができる
かすみ草が
軽口をたたくように
洗濯物は風に揺れて
迷うことはよいことだと思う
右頬をつたう涙に
うつらないせかいがあるとは
全くもって知らなかった
紫陽花色のかなしみには
ちょっぴり ....
昨日いつもの爺ちゃんにあった
知り合いでもなくても知り合いみたいな人だが
やがて僕もこういう素敵な爺ちゃんになってゆきたいと
僕は自分の歴史しかわからないし
時々前後も混乱するのだが
....
人は直線ではない
多次元曲線でも証明できない
存在は無と背中合わせの実存
人は根源では人を識ることはできない
雨に降られて
雨に降られて困っていると六つか七つの女の子が
「こっち、こっち」
軒下へ入れと私を誘った
「やあ」
私は言った
「ひどい雨ね」
ませた口調で彼女が言 ....
皆さんご存知のように、人類はバニーガールとそうでない人類とに分けられる。そうでない人類も時間をかけて徐々にバニーガールになっていく。それは老若男女を問わない。まあ男女を問わないってのは、これからの人間 ....
黒いくらい青い空
見てあの黒いくらい青い空
ことばひと粒ごとがゆれ浮かんでいる
ばらばらな記憶を織りなす
真空に乾かされた雲だって
水が隈なく崩れそうで淡いな
とある分離中のパフ ....
美しい旋律が
肉の激痛を洗う
対極が宥和を促し
浮遊するたましいを
肉は縛り付ける
執拗に
脳髄にテツスイを
脳髄にイカヅチを
肉の激痛に
引き裂かれ
日は沈んで
わたし ....
笑窪や谷間における大気の現象は
空き缶の中に、門扉を失くす
自動販売機の明りを飲み込んでいるだけだと
少年の手を引いて尋ね回るが
そもそも昆虫はその先を知らなかった
滲んだキャンバスの敷居を ....
お箸(はし)は
命の
橋渡しをするもの
いただきます
ごちそうさま
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
今を静かさが支配している
静かさは私という不安を抱き留めている
私は静かさのなかで震えている
静かさのなかですべては始まるから
静かさがすべてを支配するから
私は吐きそうになりながら ....
香りは何にも言わないけれど
瞼閉じれば広がって
消えても残る
心残り
カ
丸く円く収めるつもりが
内側から裂けるように
咲いていく
心の傷を糧にして
終う言葉は種になる
種は何時か芽吹き
誰かの支えになっていくと知っても尚張り裂け続けた
結果は何処にも ....
満天の星空が、朝靄の中に静かに消えてゆく。
鳥達はいつもの歌を歌い、季節の花達はその手を広げている。
誰かの魂と私の魂が共鳴しては離れてゆく。
キャンバスの淡い白色は歩き始めた娘 ....
あなたはことばにまどわされてしまいますね。ひとのあくいしかかんじないという。じゅんかんからときはなたれますように。ことばにはおもみがありますね。じじつとはちがうことばをいえば、そのことばはかならずかえ ....
今日は雨降り、光るタール
行き交う人々が音もなく去る
冷え切った身体は光を求め
今日一日の反復を思う
ナニカガなにかを越えていく
積み重なる郷愁が
未知なる世界への ....
雨降りの間際で
それは恋だった
降り出してしまえば楽になる
頭の痛みに似て
激しいほど
わたしたちは
正気を取り戻していく
プラズマになりたい
そんなこと言われてもこまる
じゃないならみかんのままがいい
夢をみるのは只
言われて思う
猫のやわみを味わうのだ存分に
にごりが晴れる空
くるくる揺れあかすひれを舞わ ....
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