夜、一人じっと手を見る


節くれ立った指の隙間

すくい上げた水は

口元まで届く前に

いつも零れ落ちてゆく

ひりつく喉を潤さず

落ちてゆく水のきらめきを ....
知りたかったこと 知りたくなかったこと
知らなくてよかったこと 知ってはいけなかったこと
とけるとける 落日の坩堝 橙色の窓辺

消える影と影の少女 黄昏の廊下に 一枚の印象を残して
出会え ....
恵みの雨だ
楽しもう
雷の音と
一緒に踊ろう

ベリーダンスで
へそを隠し
ちょっと降り過ぎだ
これから仕事なのに

昔の上司に会う
元気か?と聞かれた。
いつもヘマばかりして ....
空は呟いた
「恋がしたい」

海は泣いていた
「辛いんだ」

私は泣けなかった
(笑顔を見せ続けている)

空と海は交わる
愛し合う
私たちなんか気にしないで
(見せびらかすよ ....
  > x <


  ) x ( 


  )^x^(


  )' x '(
ここは 江戸の街
桜 満開な 川の辺りを
館船で 遊覧は にこやかな姫君

うぐいすの冴えずる 朝は
姫君を いっそう 美しくひきたてる

桜の花びらが 水辺に奏を描く
ひとひら ひとひら

太陽が ....
とおくみつめる

あの秒針の刻む音が
きこえるほどの しずけさで
あやしくぼんやりとした曇天に
にじむ光の粒子を
私も刻む
時のまなざしは熱かった
 始まりは、秋の縁側で
ぶらさがっ ....
シャンゼリゼ通り
喫煙席の私
苦いコーヒーをすすって
軽くビリリと火傷
 
傾きかけた太陽と
背後に迫る月と
バランスを保つ地球
 
フーと煙を吐き
流れたそれは コーヒーと混ざり ....
ある日突然
街から空が飛んでいってしまった
青い空は街の向こうへと
逃げていってしまった
残されたこの場所は
街から出される煙で
空をつくっていった
灰色の空はきれいな灰色だが
それは ....
朝一の電車に揺られて

見たことも無い別世界に到着

働き蟻の行列に紛れて

流されながらも蟻塚に向かう

蟻塚の中で手続きをして部屋へ案内されて

白い紙に黒のみの塗り絵

 ....
ピカソの良さが分からない
そう公で宣言してみれば
私は世界中の評論家から
反感を買う事になるだろう

展覧会に並べられた
一流の絵画や彫刻
それらが町外れのギャラリーにあれば ....
昭和44年3月、神田駿河台の山の上ホテルの一室で父とふたり。曇った窓ガラスを掌でふくと、夕闇の学生街に純白の椿が空から無数に落ちてきた。近所の氷室さんちのおじいさんが丹精込めた庭に咲く八重の、あの白い .... 猫来るな
猫来るな
猫こっち来るな

ああ嫌だ
こいつはこうやって
私の側にさえ来れば
その美しい漆黒の毛並みを
私が撫でないわけにはいかない事を
知っているんだ


どんなに ....
長い間雨が降らないので
涸れた池がある
長い間話さないので
枯れた声がある
長い間誰とも会わないので
忘れられた人がいる
長い間続きを思いつかないので
書き終えられない詩がある

雨 ....
  
はるは ひたひた湧いてくる
はるかかなたの 地殻の置くから

ひたひたひた

毛細血管を駆け上り
地上にある草木という草木のすみずみまで

ひたひたひた





 ....
陽炎は空気が熱されたからだと
薄々 気付いていた

視認し 綺麗にラッピングして送りつけ
そして声を聴き 満たされたとしても

隙間から冷水が湧き出続けて
真皮を冷やしていく
一言でい ....
青山 靄に 煙り
湖面を 船は 走る


静寂の朝に
日いずる 場所に
気功を練り続ける 古老
樹木に 鮮やかに その緑 輝く

僕たちは 近未来から やってきた
僕たちは 仙術の ....
一。



この春から、
駅の売店で働いている。
駅は人通りが多く、
適度に乱雑で、
我々が潜入するには最適の場所だと、
新人研修で総統が言っていた。 ....
自分を信じる事が出来たから

眼の前の景色が

こんなにも彩鮮やかだって

気付く事が出来たんです



霧が晴れたら

あなたに会いに行きますね
春の雨になりたい

あたし 春の雨になりたい



あなたはすぐに 春の砂にまとわれて
その嵐の中に {ルビ荒=すさ}ぼうと揺する

小さなオルゴールの中に
こころ を 忘れてきた ....
 木に登った 景色が見えた
 君の街並が海岸に沿って大きく左にカーブしている
 僕は時間のことを忘れた すると本当にこの世界から時間は無くなっていった
 ここの眺めは最高だ まだ昼ご飯を食べてな ....
 午前2時を過ぎた
 今日はクリスマス・イヴではないのに
 クリスマス・イヴの雰囲気がする
 僕はパソコンの前でキーボードを打っている
 少し横に向くとムードに飲み込まれそうになる
 僕のい ....
 センター試験 前日の夜
 僕は父と試験会場である医大を下見しにやって来た
 白の車をただっ広い駐車場に止めると車から降りた
 大学内は無人だった
 外は手足顔が凍てつくほど寒く 僕は思わずフ ....
夜明け前の高速道路を猛スピードで走ってみる
これで罪を免れられたら良いのに
人は皆罪人なのです

普段からよく訪れる場所に
いつもと違う時間帯に訪れてみる
見慣れた風景の中に
新しい世界 ....
ぶわっと大きな風が吹き
桜のはなびら宙に舞う
私の中を
ぐるぐる回って
静かに地面に落ちていく

私は走る
皆に抜かされないように
ひたすら走る
走る
淡いピンク色のグラウンド
 ....
 人間 全て 第一印象です

 それで 貴方を 決め付けます

 人の性格 顔に出ます

 魂ない奴 わかります

 心の無い奴 見抜きます

 頭空っぽ 感じます

 生き様 ....
世の中なんてみんな
白痴ばかりじゃあないか

コンビニエンスストアで
大音量の着信音が響いた
居酒屋の出口で倒れている君
それでも酒を提供する男

彼が殴られたことや殴ったことを
た ....
ネムネムと起きだすあったたかい午後
青い空

さくらの国に生まれた
幸運だと思う脳の奥底
ヒラヒラと空気も桜色
敷き詰めて道路も桜色



テクテクと歩くあったたかい午 ....
昨日の夜は部屋も静かな寝息をたてて
星だってずっと遠くに見えるか見えないかくらいだったみたい

眠る前のめまい
足の先から順々に音を失くしてく
無色に染まる
たいせつ
カーテンのうすみど ....
融解温度を
とうに超えて

まだ
爽やかな香りを
装ったまま

2人
抱き合ってる


例えるなら
ベッドは鍋

2人を一つにする

ある一つの
装置


言葉 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
「掌に残るもの」広川 孝治407/4/4 17:44
落日の坩堝曳舟307/4/4 17:00
恵みの雨ペポパンプ3*07/4/4 15:46
水平線美月朱恋7*07/4/4 15:22
Sexy一行詩——くびれ[group]木棚環樹007/4/4 15:09
桜 桜鈴鈴5*07/4/4 14:18
時雨れる少女こしごえ28*07/4/4 14:07
カフェテリアにて柴田柴助207/4/4 13:45
青空が逃げてしまったぽえむ君11*07/4/4 13:37
運転免許ができるまでテルテル坊主2*07/4/4 12:58
美術批評[group]1486 1...9*07/4/4 12:53
美しい朝についての記述芳賀梨花子5*07/4/4 12:29
震える tibet7*07/4/4 12:17
大旱楢山孝介9*07/4/4 12:01
おひたし慕情[group]るるりら1107/4/4 11:28
chrysalid crack黒山羊107/4/4 11:12
東方の回帰 (夢見は・・・アハウ5*07/4/4 10:34
「 春からぼくは、 」PULL.6*07/4/4 7:10
霧が晴れたら優飛7*07/4/4 6:35
春の雨[group]もも うさぎ27*07/4/4 6:26
埋葬はじめ3*07/4/4 6:09
午前2時のクリスマス・イヴ8*07/4/4 6:08
センター試験 前日の夜に3*07/4/4 6:08
罪と罰鋼鉄漢407/4/4 5:32
桜吹雪〜小学校五年生の春〜壺内モモ子5*07/4/4 4:25
190cm107/4/4 4:22
白痴のいる風景蔦谷たつや9*07/4/4 4:12
春の唄多久蘭乱3*07/4/4 4:11
ふらっと夕凪ここあ1007/4/4 2:40
sweets(まぁまれぇど)山中 烏流307/4/4 2:38

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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