あの年の冬は雪が少なかったなぁ
と記憶の中であの年の風景を思い出して1?積もった雪の上を踏みしめたりつま先で地面で穿り返したりしている
自分の部屋から眺める外の景色は普通なのだけれど 毎回毎 ....
昨日食べた、アメリカンチェリーの種を庭に植えた。
どんな花が咲くのかなって想像しながら
私は毎日、水をやる。
世界には
私の知らない花が、たくさんある。
マンゴーだって、アボカドだって
....
真夜中だというのにその旧工場には
明かりがついている。次々にプレスされていく文字。
ここからじゃよく見ない。僕は玄関をでて
実際に見に行かなくちゃならない。
1
そのときぼくは、病室の硝子窓に額を強く押しつけていた。
室内はとても清潔だった。舌を噛み、顰め面を浮かべたぼくは、
見知らぬ突然の抱擁のように、背後の扉をノックする、
<ラストシーン> ....
母が
「愛してる」、と
言った 父は
私を見ながら
「愛してる」、と
言っている
その私は
貴方に
「愛してる」、と
言って
貴方は
悔しいけれど
愛犬 ....
嗚呼、空だ
空だけが、ある
この視界を埋めるのは
ただ唯一の空だ
嗚呼、なんて重い
この一つの体で支えるには
なんて重い
体中が大地に縛り付けられて
気づかぬうちに ....
ふくれっ面のあなたの頬を
針で突き刺したら
プシューと間抜けな音を立てて
空気が漏れてきて
その風で台風を起こして
そこら中を吹き飛ばして
真っ平らになったから
とにかくい ....
ドクン、ドクン
私の中の心臓を取り出して
そっと耳をあてる
ドクン、ドクン
耳の奥に音は響く
私は感じる、
私の生を
私は知る、
私の命を
ドクン、ドクン ....
枕の高さの分だけ
浮いてる孤独
しわのように
なみが 追いかけてくる
向きを変えたいけど
やっと こもってきた熱だから
隙間に入り込む外の風を
力なく拒む
しろくにごる ....
2007/04/05
金属の
吸湿性について
クグってみたが
よく分からない
脱石油の旗の元
水素貯蔵合金は
開発競争も忙しく
かのフリー百科事典
....
桜の木の下で
君は僕に話かけた
それは軽く胸を突く
そよ風のように気まぐれに
僕は笑顔をツクル
出逢いはこんなにも明るい陽の下で
咲きかけの桜のように
秘めた未来
これ ....
きっとみんな真面目なんだろう
だけど勤勉になれなくて
万年ゼミのように都会の巣穴に
隣の木の根をかじっている
そうかと思えばいつだって
やる気と自信に満ち溢れた人々が
....
昼ヒル光り
晴れハレ雨
風カゼ風間に
春かざみどり
寝るネル眠れない
今夜こんばんは
星と
....
魚になって泳いでみたら
ちいさなあの子がすくってくれた
あんまり優しくするもんだから
優しくガラスにキスをした。
小鳥になってちゅんちゅんしたら
おっきなあの手で優しく抱いた
あんまり ....
地図のままに
その道を辿ってゆくと
平面は空間となり
動かない紙は風を呼んでくる
地図はその全てを語らないけれど
その全てを教えてくれる
示されているものから冒険を誘い
自らは新たな道を ....
語りたくない
桜の花びらが風と駆け落ちしてしまった
次は地面と一緒になり
その次は川と一緒に何処かへ行ってしまった
でも
その生命の単純さが
ミトコン ....
春雨を縫って
水滴を蹴って
走るひと箱の蒸気機関車
桜の里をぬけます
蒸気の機関車
舞い散る花びらが
水の仲立ちによって
「わたしピンクのペインティング」
そのまま走り続けて
あ ....
はるのおなかが
ぷっくりふくらんでいるのは
ぼくがそのなかで
ぐうぐうねむっているから
だけど
はるのおなかは
とってもひろい
だからみんなで
ねむりにくる
たくさん ....
月がてっぺんで
ギラギラ
ギラギラ
さくらの外で
藍いろの空で
ギラギラ
ギラギラ
存在をしていた
出勤とちゅう
地平に雲を見つけたら
....
「 ひと 」
一秒、
人と人は ....
おまえは俺と
さくらを見たくて
連絡してきた
ひと足はやく
さくらにやられて
連絡してきた
俺もいまおんなじだ
すこしまえのおまえと
俺もいまおんな ....
本を読んでいて一瞬何かをつかめそうになる。
自分にとってすごく大事なこと
いままでありそうでなかった文章
私が読みたいと思っている文章
を、つかめそうになる。
結局わから ....
イワシあたまの ニワトリが
さんぽ あるくたびに
うみおとす あしたを
ザルで すくう
そんな かんじ
二人はきっと
同じ気持ちで
同じ景色を
見ているんだと
気づいた夕暮れ
宵の明星が
輝いてた
二人の
目の前には
お互いの道があるから
離れなきゃ
ならないんだね
二つに ....
精一杯生きる
その中で見つかるものがある
ガメツク生きることが必要だ
ガメツク食べることが必要だ
明日などない
ヘトヘトになるまで
全力投球
人の目なんか気にしない
結果は後か ....
肩に
親指の長さほどの白い翼が生えた
痛みもないままに裂けた腕の付け根の皮膚から
いたいけな宿木のように真っ白な
細い翼が咲いた
ともだちのはなし
ビルの切れ目に見えた曇り空か ....
弓の弦は
マイナスのほうに
引っ張れば引っ張るほど
遠く遠くへ
飛んでゆく
気持ちだって
マイナスのほうに
どうしても向いてしまう ....
たくさんのさよならを
散り敷いた桜の花びらのように踏みしめて
僕は行く
何に呼ばれて
僕は行くのか
からっぽになった
僕のからだは
何色の絵の具を
入れたらいいのかな
もしこ ....
手作りの飛行船に乗って
大陸の端っこから
ひとり こっそりと
大空へ飛び出して約1ヶ月になる
着陸する方法はとっくに忘れた
水は飲み尽きて空っぽ
食料もあと ....
夕暮れの近づく音がするので
ポッキーを食べながらベランダに出てみたら
銀色の機体に夕日を反射させながら
巨大な鯉みたいな旅客機が
山の向こうにふわふわと飛んでいくのが見えた
あの山の ....
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