ああ、満開に咲き 散っていく花ですね
私は この花吹雪に囲まれて 見えない
それは この春の 息吹ですね
あんまり 夜が光り輝くものだから
逃げ続けて この日を忘れていました
....
丘の上にかつては 養蜂場があったけれど 長い時間に淘汰されて 一対の傾斜だけが残った 永久機関を試したくて 時おり勾配を上っていく かわいた木馬の姿はいつも 同じところで見えなくなるので そこから先が ....
血まみれの手だというのに
どこにも手形をつけることができない
快晴の空をみて奴らはにこにこしている
誰にも干渉されないってことが
多分あんなに嬉しいんだろう
コンクリートが冷たいと分かる
....
蝿が鼓膜に飛び込んできた
耐え切れず馬を送り込んだ
喧嘩はいつしか粗探しに変わり
言葉の刺は鋭さを増してゆく
ていうかその台詞何百回目?
耳たぶに蛸が噛み付いてきた
千切ら ....
地図の上に鉛筆を立てて
転がった位置まで歩いてみると
道路の真ん中にアルマジロがいた
それから早幾年月
アルマジロの実の弟
ジローに出会った
普通の人間の形をしている
折り目正しくス ....
バタバタと 風にふかれる ライナスの毛布
自分から 洗濯ばさみ はずしたの
ひらひらと 風にゆられる 大すきな毛布
雨なのに わざとおそとへ 出たんだよ
笑っていった わたしは 風にふ ....
久々に会ったから
君の手をすこし強く握った
まだ愛を知らない僕らは
その意味よくを理解できない
君にもらったプレゼントで
僕を埋め尽くしてみた
気付いた君は
たくさんのプ ....
あいつとの想い出を すべて塗り潰したい
記憶の改竄を 密やかに行いたい
本当の終幕を 君の手で引いて
あいつと行ったケーキ屋に突入
苺タルトを美味しく食べて
君の楽しい話に ....
外はチラチラお星様
あの虹に飛び乗って
銀河の果てまで
えいこらせ
オーロラかかったお月様
雲の谷間に落っこちて
えんえん永遠
泣いている
ごみを捨てた
ホームレス
心を捨 ....
夜道を歩きながら歌を歌っていると
うろ覚えの歌の同じ箇所ばかりを歌っていると
家々の迷惑を考えて小声で歌っていると
歌を引き継ぐものがある
正しい歌詞で歌い継ぐものがある
玲瓏たる美声で ....
どうしたの、と
どうしよう、が交差する
道のどまんなか
人生のどまんなか
わたしははかない夢をみる
儚い 儚い 夢を みる
歯車の一員として
歯を食いしばり
グトッと堪えて
鼻をすすって
水の流れに沿って
時に流されてゆく
花は萌え
天気も良い
タンバリンの音
水がポトリと落ちる
エンジンを切り ....
僕が見た
真っ赤な海や月
僕は見た
真っ赤な血の惨劇
濃く染まる
僕の腕
すぐ迫る
恐怖や悲鳴
次は僕だ
2色の景色
赤と黒
静かな世界
物音1つしない
感じるんだ
....
晴れきっている
閃光が停止してる
この路上から垂直に
そのぶちまけられている幾多の天井の上に
切り欠けている
せいかつ
の片側たち
半身の動物園
豆の木 ....
今の自分にできることは
何もないのかもしれない
あったとしても
今までの自分ができたことよりも
ずっと少なく
今のみんなができることよりも
ずっとずっと少ない
だからといって他人を恨むこ ....
左手の小指がなんだか痛いなぁ
きっと通りの黒猫が死んで居たせいね
滲んだ掌の赤い血が眩しいなぁ
辛い位に生きてる証拠を突き付けられる
ダンボールに詰めた記憶は何処かなぁ
すっかり燃え ....
薄情なのは
どうやら僕も君も彼も彼女も
みんなそうなんでしょう。
無礼なのは
どうやら僕も君も彼も彼女も
みんなそうなんでしょう。
きっとみんなわかっちゃいないんです。
愛や ....
晴れた空はすがすがしいね
透きとおるアオは
憂鬱な気持ちも吸い込んでくれるから
でも雨降りも嫌いじゃないの
シトシト雨は
時間をゆっくりと進めてくれるから
....
夏の歌を口ずさむには
まだ早すぎるでしょうか
あなたと付き合いはじめてから
あっというまに三ヶ月が過ぎて
春が来て
あなたと二人で見る桜は新鮮
なのに
もう散りはじめている
だ ....
?.
木曜日に最後の晩餐をして
金曜日に くちづけられて
磔にされて 血を流して 死んで
三日後に もう一度生まれる
手のひらには穴が開いたままで ....
遠くから早朝の街のざわめきが聞こえてくる 僕は早朝の東京が好きだ
光化学スモッグと酸性雨の詰まった雲とその他諸々の物質 化学物質の無限構造になっている東京の覆われた空 特に排気ガスで空気が汚れて ....
なおちんは特別
愛媛弁をしゃべる元高校球児で
いつもにこにこして豪快に笑ってる
馬鹿みたいなトコもあるけど
好きなことには一生懸命で熱い
時々輪を離れてひとりでタバコを吸って ....
足元を どこまでも 横たわっていく 蛇の体を 持ち上げて 手繰り寄せた 無限に連なる 大小の起伏を 奇跡的に 全部越えて 長い長い 胴体の長さに 終わりを告げる 小さな頭部が やがて見えてくる
あたしの髪はピンクブラウン
ドライヤーは嫌いだけど髪をなでられるのは好き
あたしのツメはスカルプチュア
この意味おたくクンに分かるかな?
あたしの靴はピンヒール
足がだるくても背 ....
子どもを三人殺したと
自慢する男がいた
あたしゃ子どもを三人産んだよ
そういった小太りの女がいた
子どもを三人殺した男は
一人ずつどんな風に殺したのか
丁寧に説明してい ....
蠅がブンブン
飛んできた
蠅って
腐った食べ物とか
死体に群がるんだよね
私も
もう死んじゃったのかな
虚ろな目で
辺りを見回す
閉め切って
色々な臭いが
充満した部 ....
手のひらくらいの石を拾って
頭に打ちつけた
何度目かの後
柔らかくなってきて
そこにすっぽり石を埋め込んだ
固くなったその部分を
指の固いところで叩くと
頭の中に
....
ほーらほらまたはじまった
リンスしたのかしないのか
二度目のような気がしてる
キンタマきこきこしてるから
からだは洗ったはずなのさ
ほーらほらまたはじまった
リンスしたのかしないの ....
きみは幾千万ぼんの花畑
おいらはそこに寝転がって
ぐるぐるぐるぐるしまくって
きっと泣いちゃうんだろうな
やっと会えたよって
会えなかったより
会えたほうがよか ....
さぁ
歌を歌おう
さぁ祈ろう
幸せと
笑顔のために
ふざけてるのか??
それで
なにか
変わった事があるのかい?
売春婦が
消えたのかい?
薬売りが消えたのか ....
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