いつかみんなに
ワイドショー用に用意されたコンフェッション
目的地まであと10分です
(母 世田谷区)
音声で表示されていく地図たち
がひろがって
信号待ちから動き ....
名前は意味だ
狼を雌鶏に変えた鷲の嘴は
焼かれて煌く
聞いてくれ!と
散歩道で騒いだくせに
すっと黙るのは
卑怯者の群衆
{引用=
森が育むのは
夜という物体
....
父が家に帰ってきたので
お帰りと言って
別の部屋
父が働いた金で
行かせてもらっている塾さぼり
そのまま布団へ
朝を待つ
朝、学校遅れないように
必死で僕をおこす
うるさ ....
J-POPはクソだとか
洋楽は最高だとか
ジャンルで聴いているんですね
あなたも立派なミーハーです
売れているからクソだとか
人気があるからクソだとか
流行で評価しているん ....
窓にはまった網戸を見ていた
それからちゃぶ台の上のスプーン
同じ方向に三本並べられていた
これママの、これパパの、これぼくの
暑かったと思う
そのことで汗もかいていたと思う
数年経って
....
無償の愛を望むには
汚れているんだ
ただ 愛すること を
続けたいだけなのに
性能の悪い 僕の コンピュータは
それさえも 許して は
くれない
....
詩集「人生の最中に」
批評子
(序)
公子に
薄暗き読書する部屋に
時すぎゆきて30年
海の泡のごと、生きてきしこの方
争いもあり、愛もあり
....
白い桜花のあいだから
かいまみた 貴女のくちびる
いつ どこで そうなったのか
わたしの記憶はさかのぼる
赤い花は嫌いです まして
白い花が降りそそぐその中で
貴女の白い指先がこぼれおちた ....
煙草で焦がした風穴が空いたまま
ベランダに出て五分前の太陽の光を浴びている
昨日のメッキはもう
半分以上も剥れていて
ロウキーライティングで誤魔化すばかり
夜空を眺めながら物語をねだるか ....
土曜日のパーティーで会った女の子に
もう二度と会えない気がして
目を覚まして起き上がる
重たく疲れる夢の影が足元まで伸びていて
遠くのネオンが照らし出すのを黙って眺めている
背中にシーツ ....
毎日が楽しい
毎日が生きている
毎日を笑顔で過ごす
ジョーク言って笑わせる
めちゃめちゃな振りして
真剣で傷つく
二人で夢を実現しよう
こうして一緒にいるから
泣く事なんかない ....
爽やかに吹く風
そよそよと吹く風
または暴風
果ては台風までを手づかみでちぎりとり
乱暴に白いキャンバスに貼り付けて
「これがほんとの風景画」
などとのたまうじいさんがいる
....
よくできてるね
問題を解けばほとんど正解だった
よくできてるね
この言葉が嫌いだった
よくできる生徒で終わってしまうのが
納得できなかった
私は何もしていない
私は何もできていな ....
たとえば僕の場合それは
初めて
しり あった
女
というやつと
つめたい汗を皮膚に浮かべながら
五月
間延びした地方都市のなかで
その延びきったらへんで
道がすこしだけ
ほんの少し ....
貴方はとても大きくて
私は潰れてしまいそう
貴方はとても温かくて
私は燃え尽きてしまいそう
貴方はとても眩しくて
私は消えてしまいそう
それでもずっと傍に居たいよ
....
ぶち殺す。
常々衝動を感じるんだ。
俺を馬鹿にしたヤツをぶち殺す。
俺を評価しないヤツをぶち殺す。
取り敢えず端から端までぶち殺す。
甘ったれたこと抜かすヤツもぶち殺 ....
わたしは知らないわ
それがどんなに大事なことであっても
忘れてはならないことだったとしても
わたしは知らないわ
うさぎ小屋にはうさぎ
羊小屋には羊
羊の名前は知らない
うさぎには ....
春愁に耽る窓辺に
春の宵は更けて行く
何もかも朧に映るのは
この宵の不可思議のなせる業
月の{ルビ面=おもて}も遙かな山の端も
朧に霞み夢心地にたゆたう
私もまた春宵の魔法に魅せられ
桜 ....
彼はただ椅子にじっと座っている
赤い林檎のあまさは あたしがみつけだすもの
彼を抱きしめるだけの静かで美しい生活を
いつでも望んで生きている
朝日は遠くにかけていき
あたしはゆっ ....
ゴロン
ポリポリ
ベリ
ふぅー
ボリボリ
バリ
うーんうーん
ガリガリ
ザク
痒い痒い痒い
頭の先から
鼻の奥まで
痒い痒い痒い
頭の中が
脳みそが ....
諦めかけた心の中は大きな溝が幾つかあり
腕から血を出し染込ませる様に流し込む
二度目は無いよと近くの孤独は言った
誰に言うわけでも無く吹き飛ばすような感覚
咎めたのは無垢純真だった頃
汚れる ....
今よりも少しだけ立派な人間になろう!
新聞を読みながら朝ごはん食べるのはやめます
立ち上がるときに“よいしょ”と言うのはやめます
毎日の日記に昨日と同じと書くのはやめます ....
卒業式の当日
駅のホームで
アルバムを捨てた
お前の青き日々は
きっと
茘枝のころ
hi-liteを吸いながらC1000タケダを飲む
hi-liteは
タール17mg
ニコチン1.4mg
C1000タケダは
....
鬼の島に住む鬼は
毎日生活を送っている
朝起きると少し不機嫌で
中には朝から元気な鬼もいるが
多くの鬼は低血圧で
みんな朝ごはんはほどほどにしか食べない
ある鬼は会社に出か ....
微かに血の色を混ぜた
純白の火照り。
月光を浴びた濃淡の起伏が、
永くしずかに波打つ夜
幾重にも重なりあう
厳かな山脈を流離う爛漫、
滑り落ちる霞のごとく
裾野へ降りて散る花、死、花 ....
今朝の星占いでは久々の1位で
思わず身を乗り出してTVを見た
いつもと同じ様に家を出たのに
電車の乗り継ぎも
信号の青も
とてもスムーズだった
会社の前で同僚と会い
トークがウケ ....
会いたくて、会いたくて。
君へ想いを飛ばします。
けれど、だけれど。
遠すぎて、多分どこかで迷います。
会いたくて、会いたくて。
君を想っています。
会いたくて、た ....
恋するたびに砕けた欠片を
涙でそっと集めて抱いて
鋭利な言葉で裂かれる思い
すべてこの手で集めきるには
わたしの心はあまりにも拙い
誰かの世界に埋め込まれたあなたの愛は
今日もわたしを彷徨 ....
彼女は彼女
泣きもするし笑いもする
それは彼女の涙で
彼女の笑顔
彼女は素敵な惑星
白いシャツがまぶしくて
目を逸らしてたんだけど
やめた
真っ直ぐ見よう
それは彼女の光
風が ....
4722 4723 4724 4725 4726 4727 4728 4729 4730 4731 4732 4733 4734 4735 4736 4737 4738 4739 4740 4741 4742 4743 4744 4745 4746 4747 4748 4749 4750 4751 4752 4753 4754 4755 4756 4757 4758 4759 4760 4761 4762
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.48sec.