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眠れない夜は、
アルコールランプの青白い炎に揺られて、
エリック・サティーのピアノの指に包まれていたい。
卓上時計から零れだす、点線を描く空虚を、
わたしの聴こえる眼差し ....
こんにちは
今日はいつもの場所を離れ
空間を漂っています
あなたは何事もはっきりさせたいタイプですか?
私はわりとグレーな部分はグレーでも
ピンクでもブルーでも
青紫でも
実 ....
各々の孤独と
忍び寄る不安を
周りから自分からさえも
気づかれてはならない様
無自覚な様
皆隠している
プラスチックが腐食し
輝きを失うそんなスピードで
目は緑青で ....
夜が
更けていくと
ほつほつと
灯る
微熱の痛み
37.2度の
隙間から
零れる昨日
裏返る
あした
だから
つまり
なにもないのさ
首筋に
うっすらと汗
瞼の裏 ....
コーヒーとミルクを混ぜると
カフェ・オ・レになる
コーヒーだけでは味わえない
ミルクだけでも味わえない
おいしい飲み物になる
カフェ・オ・レを
コーヒーとミルクに分けるには
化学 ....
円形の鏡に映す
無理に浮かべた笑顔
すぐに終わりにして
微熱があるの
まとわりついてくる光の粒を
まとわりつくまま歩き出せば
光はしびれをきらしたように
ぽつりぽつりとうたいはじめる
ああもうこんなに沈んでいたのか
足を持ち上げ
足のかたちが ....
『わたくし ザ・モナリ と申します。よろしくおねがいします。』
手と手をかさねて イスにすわる と
品定めが はじめられる
わたしにゆめとかもくひょうはないけれど
....
気になる 光
サイン
重い
傾向
思考
パターン
あと少し
あと少しで
楽になる
苦しみ
悲しみ
憎しみ
足に絡みついた
重り
自分で外す ....
たまにだだっこする
平気じゃないのに平気なふりをする
夜ごろんごろんしてたかと思うと
朝にはしっぽをピンと立てて
行って来ますととびらの前で
一人で生きて行けるって宣言したさきから
....
冬は終わった。
輪転する季節。
陽だまりの中、わたしは想う。
春がきたのだ。
すべてが萌えだす春が。
わたしは青い空の下に広がる池を観るために庭へでる。
わたしの愛しい金魚と鯉 ....
2007/04/17
生まれたときは
なにも
見えなくて
最初に見たのは
放射光のように
青白い
君の
瞳だったとは
罪のない
たとえ話のつもりで ....
草野球のナイターが終わり
管理人が外野の照明灯を落として
軽自動車で市営球場を後にするのを見届けると
僕はいつものようにフェンスを乗り越えて
雇われマインスイーパーのような面持ちで
慎重にピ ....
君と僕が肩寄せて
おびえてたのは
壊れそうな小さな真実
どうしようもなく愛を形にしたくて
重ねあわせるパズル
完成したと思っては
水に滲んでしまう
涙さえ枯れて
ガラスみた ....
単調な毎日に
少しのグラニュー糖をプラス
教室の窓側の席
右斜め前の彼を
好きだとする
なぜ彼かというと
切れ長の目が
綺麗だと思ったから
この恋には
充分すぎる理 ....
ひたすら書き続けたペンは
その日はとても疲れていたので
家に帰るとすぐにお風呂に入った
湯船の中はとても気持ちがよかった
窓をそっと開けると
葉桜が街灯に照らされて
心を癒してくれた
外 ....
その上目遣いのまなざし
裾に纏わりつきながら
思いっきりの
甘え声で
欲しいものをおねだり
あなたの笑顔は。わたしの総てだった
もう少し我慢したらと
皆に言われた
おとこのひと ....
だれのためでもなく
言葉は うまれ
王国となった あ
きみの ためだけに
歌いたかったのに
まいちゃんが
リストカットをやめさせるにはどうすればいいかなぁ、なんて言うから
驚いて問いただしてしまった
彼氏が、やめないんだって
顔も知らないあんたの男をぶん殴ってやりたいと思った
....
太陽 なのか?
がのぼったまんまだ
もう ずっと
ぐっしょりと潤んで
乾かして
からからに
ぼくらを
見上げない
滅多にぼくは
ちかごろ
....
血のつながりって何だろう
最近そんなことばかり考える
親子って何だろう
一緒に暮らして
憎みながらも愛さずにはいられなくて
口では文句をいいながらも手放せない存在
他人に迷惑と言われれば自 ....
シロイ、
がたくさん
シロイがたくさん
かさなっていて
シロイのむこうに
エイエンがあって
エイエンが
ケハイを
ころしながら
....
1.
高く掲げた手のさきには指がなかった
ただ丸い肉塊である手は
指を持たぬのに天を指さした
天下人と呼ばれた男は
その指のない肉人を
食えばよかったのに食わなかった
食われなかった ....
それは「ラ・カンパネラ」だった
かきたてるような狂おしい響きに
幼い日に聴いた 胸の震えが蘇える
あのクリスタルの針が
ふれあうような高音が
ころがるように鳴り響く
軽やかに跳ねまわる ....
振り返ってみれば
いくつもの名場面が
風のように流れていました
初恋の別れ路には
薄紅のソメイヨシノが
咲き乱れておりました
老いて衰えた脳のフィルムは
青い春の余 ....
月を眺めていた夜、ひとかけらの小さな夢を静かに夜空に浮かべた。寂しく悲しい時間を告げ、また涙が頬を伝う。乾いた風がすべて消し去って、そしてまた冷たい雨。どんなに輝いていても充たされない。どれだけ歩いて ....
もの忘れが激しい
というよりも
もの覚え自体が悪い。
油断してると すぐに
固まってしまうアタマ。
オマケに
1日遅れでやって来る
筋肉痛....。
気が ....
壊れてる音がする
内側から崩れてゆく感覚
今まで積み上げてきた全てが
あっさりと
大事に育ててきた
それなのに
どうして、
ひとつの小さな嘘が
また小さな嘘を造らせて
僕はす ....
燃やされた
おじいちゃん
体じゅう
今までもらった愛
にじみ出ていって骨
死ぬ前
愛するおばあちゃんに言った
「愛してるよ」
愛してる
これからも
死ぬ間際の
現在形 ....
みずいろのまちで
しゃぼんだまのような
おさないひびを
かさねたぼくら
なつかしさに、
めをつむるのも
いいかもしれない
ただ
きみとぼくは
べつのいきものだったね
い ....
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