あなたにくっついてると
なんだかいつも眠くなるの
あなたの匂いは眠くなる匂い
とっても安心する匂い
私のいちばん好きな匂い
コンタクトレンズをしようと思って目の中に入れようとしたらそれはテントウムシだった 足を縮めてまるで本物のコンタクトレンズのように見える
僕はきゃっ と驚いてテントウムシを落としそうになった 僕は ....
ひとの目をさけながら
ちらっと睨んでくるひとがいる
ショーウインドーに映った影
そんな存在になった気になる
ひとの目をさけながら
ちらっと睨んでくるひとがいる
黄色い鈴を振りました
しかし音が出ません
そもそもこの鈴の色は
鈴色ではなかっただろうかと疑問に思っていると
左上の隅の方で小さな私が
それは僕がスプレーで染めたんだとほざいたので殴りま ....
2007/04/19
集団面接で気力体力此処の街が好きですと言ってのける街灯の下には
おびただしい数の虫の死骸や吸い殻やガムや蹲った人たちの影が黒く
....
最終進化系として
何不自由ない
生活を手に入れた、生き物は
本来
自由と呼ばれていた自由を
忘れてしまって
這いつくばっている
他の生き物を
亡骸へと変えて
それを
自由と呼 ....
終わらない物語
引き出しの奥の奥に
しまったままの白い貝殻
遠くかすかな波の声
終わらない散歩
夜が明けた次もまた夜
顕微鏡でも望遠鏡でも
....
ひとは誰かと接しながら
頭の中のキャンバスのようなものに
相手の絵を描いているようなところがないだろうか
デッサンがうまくいかなくて
何度も何度も描き直し苦心している絵
とりあえずの ....
『私の進む道の端々に
幾多の血が流れているのでしょう』
「僕の振り返る道の外れに
幾つの屍に似せた有機物がおかれているのだろう」
そして、今その真ん中にいる君は
どれだけ ....
あたしは、男が苦手だ。
あの優しさが怖い、
優しすぎて怖い。
優しい男は嫌い。
男はあたしに決まってこういう、
「化粧をしてみろ」と。
化粧をしたあたしを見て、
男は欲情でもするの ....
おいしいおいしい鱈の目
ほじくりかえす おしたしにするといいんだ
てんぷらもぜっぴんだね 鱈の目
先っぽだけまあるくつまんでみる
まえばでやさしくねぶってみるよ
鱈の目 酢みそであえよか ....
山の端に
射しかかる
大粒の茜雫
沈んでゆくのでしょう
と
想像は燃える
しゅう と
空気を震わせて
跡形もなく茜雫
山の端に
滲み込んでゆきました
あなたの指先が
途切れながら描く円
あなたと私を定義する縁
だからまた会える
泣かなくていい
2007/04/19
切り刻んで
切り刻んで
切り刻んで
切り刻んで
切り刻む
鶏の餌にするつもりで切り刻む
鳩の餌にするつもりで切り刻む ....
ぼろぼろに
なっても
また
誰かを
すくおうとしてる
ぼく
自身さえ
すくえないのに
ああ 付箋が沢山ついていて
七夕のようだ
頁と言う頁に印鑑が押され
咲き誇る桜のようだ
可愛い登記簿 君が好きさ
職について間もない俺の
汗の結晶さ
手垢で汚れ
この翳り具合が ....
ライラックの花が枯れてしまつて
また同じ花を育てても同じ様に愛せるか不安で
水を与えずとも生きてね
お前の手など借りぬと花を凛々と咲かせてね
私は死んだ片割れの正義とかそれゆえの責任とか云ふ計 ....
ぬくもりだけを信じると
深呼吸できない、抱擁
信じて強くなれる
糸電話の決意
遠くでも近くでもない場所から
わざと小声でささやく
から、やさしい距離
保ち続けて
メールのない夜 ....
朱に染められた蕾が花開く時
甘酸っぱい薫りは辺りを翻弄する
紅に時は流れ
月光の降る闇夜に抱かれたとて
臆することなく咲き乱れ 遊ぶ花弁
散り終えた殺風景な枝葉の影に子を宿し
陽射しに煽られ ....
もうすぐ25になる
長いようであっとゆうまに
過ぎた
折り返し地点
やっと、半分
これからは来た道を
戻るだけ
まだ
自己ベストは、更新していない
今
残りの道 ....
あの電車に乗ってゆけば
雲を見ることができる
今はまだ春だから
風の歌はきっとやさしいだろう
あの電車に乗ってゆけば
海を見ることができる
今はまだ春だから
波の音はきっとおとなしい ....
弔いの言葉が捌かれて
彼らはそれを咀嚼する
通約された痛みの淵に
紫紺の{ルビ輪=ループ}を描きながら
桜は
自らの闇に向かって落下する
....
{ルビ四八=しはち}、三拾余の
せかいが破裂音と共にきえた
{ルビ乱擾=らんじょう}のあかつき
辻斬り紛いの刃はこぼれ
鎧の傷口を匂う、
おぼろな自死
新聞ではバグ ....
今、生きてるだけでもめっけもん。
http://www.youtube.com/watch?v=NllPZ5_Tw40
*
会話であったはずの
数千年は
次の朝には
朽ち果てていた
....
「休学することにしたんだって」
悩む顔も
丸めた体も
涙も
しらない
割れてるのでいいでしょ?てくれたお土産のかぼすゴーフレットしか
じゃまだといって押し退けた肉付きの ....
遠い日の母の実家の飾り棚
なだらかな曲線で凛と立つ
重く押し黙る青磁の器
威厳と寛容をたもちながら
静かなまなざしを光らせていた
つるりとした青い光沢
ひん ....
海馬のメリーゴーランド
データの海に釣り糸を垂らす
おかしいな真空パックしたルビーの宝石が
砂時計に酸化してガラクタになっちゃった
る・い・し・て・あ。
書き溜めた日記が台無し ....
真っ白な画用紙に
鉛色の鉛筆で
あなたの顔を描く
正面、横顔、後姿・・・
描き終われば 次の紙にあなたを描く
あなたを想って
ひたすら描く
たとえ想いが 届か ....
そうやってかくすから
くしゃみがでそうになるんだよ
みせたっていいじゃない
たまには、さ
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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