みちている
ろじょうに
ひと
もしくは
ひとにちかいものの
こえ
が
こうさてんに
まいにちあった
はなは
いつしか
おかれなく
なった
あのひとも
どこかで
は ....
話し声はあちらこちら
ショーウィンドウにぶつかったり
街灯に巻きついたり
屋上から飛び降りたり
車道に降りて轢かれてたり
わたしはこちらですけれど
あなたは ....
静かな時間が流れ
私はひたすら描くことに没頭する
内から外へでては
夢が現実へとかわっていく
いつしか部屋にはたくさんの和音が満ちていた
不協和音をところどころいじり
あえて残してみたりと ....
めをひらき
みあげたそらの
青さにふと
あなたにあえないつらさをしる
人に頼り頼られ生きてゆく
頼られるとNOと言えない
いつも笑顔で挨拶をする
本当の優しさを知っている
求めるものと必要なものは違う。
甘やかす事が良い事ではない。
必要な愛情は出し惜し ....
航海の繋ぎ合わせ
不定調で繰り返す波が
心音だと知りました
ひろがる海の、
セイタカアワダチソウが群生して
隠す向こうには香炉です
あるいは燈籠の火でしょう
それは暗闇が広が ....
あなたの住むマンションまでやってきた
あなたに食べてもらおうと思って焼いたクッキーは
人生で初めて焼いたクッキーは
思う以上に手間取り
夜になってしまった
マンションはほとんど街のは ....
自動販売機でコーヒーを押すとおしるこが出てきた。
『まいど!』
自動販売機が馴れ馴れしく礼を告げた。
客に対する無礼と商品を取り違えるいい加減さに腹が立ち。
違うぞコノヤロウと自動販売 ....
無人駅に降り立てば
地図の見方にも
ちょっと工夫がいる
缶ビールをぐっと飲む
子供の頃に
抱きしめ方を習ったような
初夏の風にさえ
あいさつを交わしたい
垂直に支えつづける日射 ....
僕は目が悪いので、つねづね目にコンタクトレンズをはめているのだが、たとえば海で泳いだりするときなどは、コンタクトレンズをはずさなければならなかったりする
コンタクトレンズをつけていないときの僕の ....
地球という天体を覗いてみれば
数多くの星が輝いている
だけど僕が知っているのは
その中のほんの一握りだけ
輝きながら消えた星
輝けないまま消えた星
すべては同じ場所へ還る ....
満天の星空をつつむ静寂の下
潮騒を聴きながら横たわる身に纏う砂粒
はてしなく投げた仕掛けを海に任せて
ケミカルライトの点る竿先を微かに揺らし、
甘い潮風がコーヒーの苦味を慰める
アタリな ....
青色の幻覚に
溶け込んでいくよ
白い機体が
溶け込んでいくよ
ふわ、ふわ、ふわ、ふわ
飛行機型のラムネみたいに
少しずつ粉を溶かしているみたいだ
機体の証を記すよう ....
ロボットを作ろうと思う
有機体ロボットだ
手があり
足があり
口があり
鼻があり
髪の毛だってある
まるで人間のようなロボットだ
人工脳みそをつけたので
感情だってある
学習機能だ ....
1
かみさまから
えいえんのやくをにんめいされたので
しろいあきちにたってみました
ねていたときのことだったので
ほんとうはかみさまじゃなくてわるいもののさしがねかもしれない
みーみー ....
この指先の ちぎりたる
その花びらの 薄匂い
一度にすべて 散らそうか
淡き涙を 惜しもうか
風は遠くに 行くばかり
奪う事さえ よしとせず
君の手は空には届かない
当たり前だけど
けれども最初から
そう思っていたら
君は何もしない人になる
無理だとわかっていても
やってみるのもいいものだよ
ああやっぱりダメだったね
そ ....
ずっと王国でした。
え?
投げたのは
火を!
え?
目を!
え?
王国に。
オーコク?
つけたのは。
はぁ?
思い描いて。
夢なのか。
....
いつも触れたい 柔らかさ
マシュマロ気分ふわふわ
僕の知らない君を
一つずつ覚えていこう
大きな冒険の中に 信じあえる何かがあるから
より甘い力を手に入れて 空で手を離そう
....
春の亡骸が
アスファルトの上で朽ちる時を待つ
雨上がりに
微生物の匂いを嗅ぐ
ほんの少し伸びた影に
手をふる子供は
背中の荷物が重たそう
ふと
したことについて
ふと
わたしは
道標に
いつまでも
宿題をわすれている
ふと
空が滑り
ふと
雲はいつのまにか
描きかけた
キャンバスの中に
紛れ込んでいる
....
満ち足りた感情
足らないおつむ
どうしてくれようか
笑っている君
笑えぬあたし
どうしてくれようか
ほら、だって宙ぶらりん
ねぇ、あたし知らないの
嗚呼、だって判らない ....
貧困の世界で
動物は
飢えに苦しみ
その命が危機になった時
親が何匹かの子を
食べてしまうことがあるという
それは厳しい環境の中で
家族というものを守る親の
最後に選ぶ道なのかもしれな ....
長い耳のようなものに
巻かれている
なでてみると
自分の耳なのだと気づく
近くでは耳が産まれている
いくつかは知っている耳で
いくつかはよくわからなかった
産まれてきた耳は
自ら声を発 ....
骨のような柱が燃えている
燃え尽き くずおれるまで
ただ波のなかに立っている
流れ着くものが燃えている
山の影が土を覆い
波だけが明るく揺れている
昨日の足跡が残ってい ....
ストライプから
学生の香りがする、頃
私は意識を繋ぎ止めることに
必死になっている
目の前の
おもちゃの看板の意味を考えることに
全神経を集中させて
まどろんでいる
落ちては、い ....
涼しげにマスクメロンの花
焦がされるような太陽に向ける
夏の光には鮮やかなイエローグリーンがよく似あう
かき氷はメロン味にしてみてよ
いつもはイチゴのぼくが勧めるんだから
....
新しい世界へと飛び立つ君に送るよ
僕も僕なりに頑張るから
このメッセージを受け止めて欲しいよ
幾つのしがらみがあっても
貴女なら乗り越えれるさ
貴女の力で
....
私は元来
無口な男でありまして
うっかり、思慮深く思われがちですが
それは、本心を秘めている
というより、むしろ
現すタイミングを計れない
どうにも不器用な人間なのです
何か言わ ....
星をひとつもらった
夜空がすこしだけ暗くなって
そのぶん
ぼくの夜が明るくなった
きみに手紙を書く
いくども書き直したので朝になった
星のことは書かない
ぼく ....
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