自分の手で変えることができることなんて
ほんの少ししかなくて
大事なことほど
すでに決まっている
どれだけ叫んだって
どれだけ喚いたって
決められた通りに
ただ流れ去って ....
カタッ
寝ている時に頭の中で音がした
小さな小さな音がした気がした
朝になって起きてみたら
崩れていた
崩れる時って
もっとガラガラガラとかガタガタガタとか
大きな音がな ....
今日のくもり空は
えらく暗くって
とても明るい夜みたいで
ボクらは
夜みたいな話をして
一日を過ごした
つまり他愛もなく
とくに緩急もなく
おちやひねりもなく
かといって ....
1978年作
私は寂しいのに
私の頭は少しも同情しない
軽い興奮の波に乗り
踊り続ける娘達を見ている
波頭が砕けると
鋭い放物線が落下して
少年 ....
1999/10/05
襟元にひんやり秋風
まことに女ごころと秋の空
どこにも花なんか咲いてない
父母の供養に野の花を
野川の河原に来てみたが
あたりはすっかり ....
おめかししてまいりましょう
からす瓜もほんのり色づいて
アザミの花が熱いため息ついたから
あなたに逢いたくなりました
おめかししてまいりましょう
赤いカエデに負けないように
くちびるに ....
頭が悪そうな変な色のカクテルを
少しずつ飲んで
気分高めて夜の部屋にようこそって
どうだろう
明るく照らす月も今夜だけの満月
隣まで引きずり降ろせば
僕だって輝く星になれる
派手 ....
少年に乗ったイルカは
本来そこにいるべきでない人々を
本来の居場所に導いていく
それが仕事なのだ
例えば、あすこの大教室で
頬杖をついて居眠りしている女学生
彼女なんかも
少年に乗っ ....
なんとなくという
必然に
今日もボクは
踊らされて
なんとなく
キミの姿を
追ってしまう。
愛する者を守るため
愛さない者を傷つける
思い入れのある愛にのめり込むため
初対面の愛にはそっぽを向く
愛なんて知ったことかと眼を背けると
背後にも広がっている愛に眼を潰される
....
君は
何があっても
大丈夫
大丈夫
という字をよくよく見ると
一人 + 一人 + 二人
大丈夫
という字には
人が4人も ....
変わっていく
そこにあったはずのものがなくて
なかったはずのものがあって
そんな世界に 眩暈を覚える
日に照らされた静かな森
街の外れにぽつんと一軒だけあった喫茶店
....
夜が 遠く
とばりを 降ろして
空が 蒼く ささやく
深い 夜の 入り口に
細い 雨音は こころを
遠く 誘う
真夜中は か細い 寝息に つつまれ
明日の約束は 夢でする
....
同じ痛みを分かち合えたなら
二人でいる必要はない
別々の意味を知るのならば
どちらかを傷付けて
その痛みを知り合う事
景色の色が一つ消えていく
翌日には更に一つ消えていく ....
骨のことなら知っています
奥深く平面的で
動物的な空が
罪深く走る夜
立てるよ、と勘違いをする男が
束になって走っていました
((はしたなく
((はしたな ....
君が雪を見たいと言うから
バケツいっぱいに雪をつめて
溶けてしまう前に君の手の中へ
『冷たいね』って
それだけの感想
頑張ったかいがあったと
僕は感動
・
君は
もう来年の雪は見れな ....
幸せは
幸せになるまでが幸せで
幸せに気がつくと
何か寂しい気持ちになる
けれども
一つも苦労や我慢をしない生き方は
幸せに一番遠いのかもしれない
いつも幸せに向かって
がんばっている ....
わたしはいつも、つつまれている。
目の前に広がる空を
覆い尽くすほどの
風に揺られる{ルビ椛=もみじ}のような
数え切れない、{ルビ掌=てのひら}に。
その手の一つは、親であり ....
思い込んだいたものが
こうも裏切られると
破壊したくなる
憤りなんて感じちゃいない
裏切り
背徳
まだ諦めちゃいない
何故生きる
怖いからか?
楽しいからか? ....
こわれた、かぜを
かぞえている
とめられないから
ぼくには
ひとーつ、
ふたーつって
やわらかいところから
ふいている
こわれた、かぜを
....
きみのて
あたしのて
つなぐ
りょうほうとも
きみとあたしでつくる
まんまるの
えん
かたてだけ
つなぐ
ふたりだけの
しあ ....
大人の汚い世界を見るなら
私は {ルビ瞳=め}など要らない
誰かの悪口が聞こえてくるなら
私は 耳など要らない
私の言葉が相手に捻じ曲がって伝わるな ....
きみの目がとりたてて好きだってことではないんだ
そんなこと言った覚えはない
きみだって
不意に
なんてことない仕草に
たとえばYシャツの袖をまくりあげたりする動作に
くらっとすることはある ....
元気に
明るく
楽しく
暮らせたら
いいのにな
人を笑わせ
己を笑い
人に頭を下げる
人に馬鹿と言われる
人に陰口を叩かれる。
笑顔がふんわり
心が和む
週休2日は必要 ....
お得意さんの取引先から
オフィスへ戻る車内
助手席の窓外は
穏やかな{ルビ田舎=いなか}の村と
夕焼け空の陽の下に
広がる畑
窓を開けた隙間から
入る風に
前髪は ....
足早に通り過ぎた
世界は今、遥か後方で
私を呼んでいる
擦れ違った私は
遥か前方で ただ
先を、見詰めている
ネジが何処かで
一本抜けてしまった
から
世界と私は
....
花冷えのころ
すきとおるあおと
ぬくもりをさがしながら
蝶のようにとびたち
風の声をとどけに
あなたの耳で
蕾になって
向日葵のだいたんな喜び
わすれな草のブルー
おしろ ....
白い牛が見たいというので
柵のところまで案内しました
ちょうど啼いているところでした
確かに牛は白かったのですが
着ていたワイシャツの方が
白と呼ぶに相応しかったかもしれません
それから事 ....
どうして そんなにも君は
綺麗で 悩ましいのか
その答えが もし解ったとしても
僕の気が晴れることないけど・・・
そんな問題に いつも
頭をひねってる
君の顔 思い浮かべただけで ....
好奇心が連れて行く
マカロニの穴の向こう側
あなたが筏を浮かべる海は
塩っ辛い
涙のように溢れ出し
沸き立つその中へ
マカロニを放り込む
あなたの胃の腑めがけて
4698 4699 4700 4701 4702 4703 4704 4705 4706 4707 4708 4709 4710 4711 4712 4713 4714 4715 4716 4717 4718 4719 4720 4721 4722 4723 4724 4725 4726 4727 4728 4729 4730 4731 4732 4733 4734 4735 4736 4737 4738
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