はじめて春の木漏れ日をデッサンする人は
黒いスポーツキャップをかぶっている
背骨のひとつひとつが明瞭で
白い服をさらさらいわせ
にぎやかな空白に
筆をさしこむ

そしてパレットの虹は ....
この手には
案外多くのものが握られてるんだと思ってた

そこには人との繋がりとか自分の勇気とか愛とか
目には見えない綺麗なモノがたくさんあるんだって



違った



 ....
あの日の雨は
小さな川になりました
ときどき私はその川へ行き
釣りをします
ときどき私はその川で
見たこともない美しい
小さな魚を釣ります
私は家の水槽で
その魚を飼います
しかしな ....
輝ける あなたよ、 
その命は、いつまで続くと思う?
悲しいほど 遠く広い この地上で、 
私たちの声は、どこまで伝わるのだろうか。

去り行くものは、限り無く遥か。
猛々しく この身を躍 ....
水たまりが
長細くできていて

まるで
ささやかな小川のようになっている


太陽が顔を見せれば

やがて消えてしまう

刹那な小川
宇宙船に乗るぐらいに
突拍子も無い言動

夢とかじゃなくて
そんな綺麗なものじゃなくて
もっと薄汚れた未来

幸せな結末のあとは
後悔の日々かもしれない
でも僕だって 一応は大人だか ....
自分ができないから羨ましくて
自分から過ぎ去ってしまったから取り戻したくて

わがままだって…わかってる

過ぎてしまったものを追っても
戻らない

受け入れるには早すぎて
理解する ....
今日も元気に穴を掘ろう
やろうと思えばどこでだってできる
ただ道具は常に新しくなくてはならない
頼んだぞ二十九番目のスコップ

以下、穴掘り中の音声を録音したもの
再生というより復活

 ....
なんとも表現し難い
あの味と
あの食感
昔はとうふが嫌いだったけど、
今は好き
昨日も食べたし
昨日も食べた
もう春になったのに湯豆腐
まだ少し寒いのに冷奴
おいしい
なんで昔は嫌 ....
        2007/04/29


            
郊外電車の
つりかわが
ぶらぶらと
ぶらさがる

丸い土俵に
手を下ろし
はっけよい
相撲力士は
たちあが ....
遠くの雲が寄ってくる
僕はそいつに親しみを覚える

心の中の気まぐれな破天荒は
あの雲のように
高くなったり
低くなったり
見えなくなったり


目を細め、濃淡の薄まった視界の中で ....
風に流されて
落ちた日が
山の端に滲む
飛来した鳥の羽根に
しがみつき
僅かなぬくもりは
山へと堕ちる

眩しすぎる季節が
駆け足で追い立てるから
花たちは散り急ぎ
やがて
萌 ....
沈黙とは磁石のように引き寄せるもの―

 マグリットは間一髪のところでサンドイッチを掴み取った。
パンの耳がついていたことを記述しておく。それから電話の
ベルが止んだ。向こうから、ぼそぼそと声 ....
三十過ぎて 
忙しさを言い訳に 
すっかり運動不足の僕は 
最近腹筋をはじめた 

しばらく鍛えてなかったので 
体を起こすたび 
床から上がってしまう両足を 
しっかりと抑えてくれる ....
{ルビ空=から}になった財布の底から 
しわくちゃになった
3年前のレシートが出てきた 
四隅をひっぱり広げると 
すっかり文字は薄れていた 

旅先で出逢ったあのひとと 
語り合った喫 ....
とんこつラーメン屋のにおいが 
真昼の生ぬるい風に運ばれる 
新宿の雑踏を歩いていたら 
ポルノ映画館の看板下で 
自転車に乗ったおばちゃんが転んだ 

どうしていいかわからずに
ぼくは ....
僕ね
一人きり部屋にいると
いつも見付けてしまうの
床に転がっている文字を
瞬きをする毎に増えていくの
手に取ってみたの
不思議なことに
FとNとUとAのアルファベットしか無くてね
ど ....
■ 私の世界は貴方でできてた やっと今気づいたよ

■ もう少し夢を見させてこの臆病な私に

■ 回数を重ねるごとに深みにはまる

■ 甘い甘い毒が心を深く蝕んでいく

■ だ ....
深い青色をした海が
少しずつ近づいてくる
わたしだけでは
とても耐えられない
そんな場所で
あの人は毎日
立ちつくしている

冷たい手のひら
からめた指がふるえる
見つめると
 ....
とっぷりと
暮れた空の中で
赤に染まりたいと願う
 
透明な私を
あの赤で彩ったら
なんて、なんて素敵なんだろう
と思う
 
 
折角なら
あの黒い鳥にも
絵の具になって欲しい ....
ありふれた街並みに
光が
やりきったことは
あるだろうか
光が
消えた

飛び出したその先に
何が
こみ上げた気持ちに
世界が
ただ消えていた
自分だけ

ゆっくりと
飛 ....
鉛筆の一側面の上半分が
白く光を反射している
右目で見たときと左目で見たときでは
白い光の領域が違う
僕は透明な手を鉛筆へと伸ばすが
途中で疲れて手は霧消する
鉛筆が置かれてあることと
 ....
今日も君はハイヒールを履いて
チラシを踏んづけて転びそうになって
ガニ股で踏ん張って
舌打ちをしたらやけに悲しくなって
走る必要なんかなかったのに走って
街から外へ出てきた

外に出ても ....
みじかな みじかに
三人の日もはやすぎ
    (はやすぎっ

げっけいじゅの緑の花も
ひとしれずさきまたちり
ちりにかえるもひとしらず

さくらばかりがみほれられ
ほだされのまされ ....
夕暮れの風が皮膚に冷たくあたる頃
さざ波がわたしの足をさらっていく
水にうもれた死は
ゆっくりと潮をひいていく
(ゆれる)
悲しみに
消えてしまった夕焼け
わたしを照らすものは
無 ....
夜風が強くて
ガラス戸が揺れる
冬の断末魔のように
ガラス戸が揺れる
蠅が一匹手を擦り
未来の行方を見つめてる

ビー玉が溢れんばかりの
夜の底
何も語らぬ
夜の底

カラスた ....
【序幕:東ヘ向カウ】
呼ばれた気がしたから
振り返る、
ソラミミ。
カイヅカイブキのうねるような影に怯えて、
足が竦んでしまったのです。
バスの接近知らせるランプが、
少女を酷く不 ....
春の海はやわらかい
海と空との
地平線は線ではなく
ぼんやりとしている

春の空はやさしい
山と空との
地平線は線ではなく
崩れた帯のよう

近くで波の音がする
何度も繰り返すも ....
この石ころは
どっから来たんかな
遠い遠いまだ教科書でしか見たことない
ヨーロッパとかから
来たんかな

学校帰りの小学生や
ちょっとムシャクシャしてたおじさんや
いろん ....
ものがあふれている
それらを所有しようとは思わない
ものがあふれている
それらは心を満たさない

田舎にひっこんで
つつましく暮らし
ものがあふれている都会に
ときどき遊びにくれば
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
春と夢を描くはなしsoft_m...13*07/4/29 17:31
手 のほんとう哀音4*07/4/29 17:23
小川 葉707/4/29 17:13
「螺旋の光、虹色の夢」和 路流(N...1*07/4/29 16:35
小川有扉なぎさ207/4/29 15:44
空中分解しでん107/4/29 15:40
過ぎてしまったもの朱華1*07/4/29 15:28
穴掘りロカニクス507/4/29 15:26
とうふ壺内モモ子207/4/29 15:21
トランポリン(改稿)あおば4*07/4/29 15:12
ライトブルーチグトセ5*07/4/29 14:44
407/4/29 14:01
水のないバスタブにサンドイッチを手にした男が座り込むプテラノドン5*07/4/29 13:33
風の声 服部 剛23*07/4/29 12:48
「 空の雲 」 3*07/4/29 12:39
新宿小景 8*07/4/29 12:16
僕ねRAVE3*07/4/29 11:54
いちぎょうのうた3[group]朱華1*07/4/29 11:36
海の底今田コボ12*07/4/29 10:42
夕方の空山中 烏流1007/4/29 10:14
Jump美月朱恋107/4/29 10:08
葉leaf16*07/4/29 9:59
弱い音チグトセ9*07/4/29 9:58
花階段のぼる知風207/4/29 9:56
わたしこんなに悲しくて今田コボ707/4/29 9:46
夜の底村木正成3*07/4/29 9:18
夜ヲ泳グ。紅魚907/4/29 9:04
少しずつ夏ぽえむ君21*07/4/29 8:05
石ころ蹴りなかがわひろ...8*07/4/29 6:54
もの小川 葉207/4/29 6:17

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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