帰り着いて、パソコンを開き、眺め、水を飲む。
明日に残らないよう、ぐいぐい飲む。
窓ぎわにぴたっと頬をあて、熱を吸い取られる感触に浸りながら、街灯をぼんやり眺める。
一人の侍が、
街灯の下 ....
耳を傾け
それとついでに
頭も45度ぐらいに
安堵感
と
疑惑感
記憶と
どこか噛み合わない歯車
ふるさとも
同じ時間が流れてたんだね
....
まずい飯を食べていた
ウェストミンスター橋の端
ビッグ・ベンが見ている
今日はまだ
雨が降らない
ロンドンが霧と雨の街だっていうのは
あんがい真に受けていい
あとは
春だと思ったら冬だ ....
冷たい樫のテーブル
両腕で抱いた中心
テキーラのグラスに柘榴の血を
集めて完成する生
お前の誕生日がいつなのか
知らないけれど 知らないまま
祝わせてもらう事にする
....
渇いた瀝青の道に散る
ジュエリーの煌きと渦をえがく黒髪
鉛の銃弾は、みごと額を貫通し
――鮮血を枕に眠るオフェーリア。
たぶん、昨日。
黒いシークィンのトップが視線を浴びて
胸元のゴー ....
風が、やんだ
鳥の声を探して
下草に濡れたのは
迷い込んだ足と
慰めの小さな青い花
遠ざかっていた場所へ
私を誘う手は
湿っていて
それでいて
優しいから
触れたところから ....
おぼろげに見え隠れする夢の欠片
綱渡りしながら捕まえていく
流れ弾に当たる
宝くじははずれる
アスファルトに落とした視線を
夜の透明な星空に浮かばせる
何度も ....
食べてすぐに横になったら
牛になった
あんたいい牛だね
人々は私に尋ねる
一番美味いところはどこだい?
牛になったばかりで
まだあんまりよく知らないんだ
私は正直に ....
瞳の奥で揺れる
至極、あやふやな
日付変更線を
片足ずつで跨いで
昨日と明日の間
本当の、本物の今日で
息をする
世界を知る
でも
ここには
日付なん ....
2007/05/02
不景気でみんなが困っているとき
復調の兆しをぺろりと飲み込む
飲み薬に仕込まれた毒薬の銀の粒
スリラーはきらい
簡単に人を殺して ....
生きてゆくことの危うさ
悪意なんてない
少し踏み外しただけさ
それで人がまた一人 死んだよ
僕たちはわかりあえない
事勿れ主義の神様
あなたのおかげで今日もずいぶん
赤い血が
青い ....
今日あなたが
髪型を変えていたので
私の胸はときめいた
土星の輪っかみたいな髪型
こっけいでなつかしい髪型
無垢で可愛らしい髪型
愛していた髪型
最近惑星から除名された
冥王星 ....
左目が痛い
左目が痛い
酢を舐めたように痛い
白く濁っちゃったら怖い
怖い怖い
あ…あ…
電波信じるマナコ
銀紙噛み潰すマナコ
カラッポの海を漂うマナコ
みな ....
山の下小さな家があるのね
またその下清い小川があって
周りには白い石が転がって。
流れる水音は空に歌になって
私の胸に染みるのね。
そこに私がいるのね、私の国に。
眩しい朝日ざしを鳥が ....
八十円切手を
丁寧に千切りながら、考えていた
軽四輪だったかどうだか
切断された偉そうな記憶だけが
粗大ゴミみたいに
音、
みいいんって
ああ、またかまただ
....
星 無き夜にも 日は昇る
日 無き昼にも 夢昇る
無心で 今日も空を見上げる
そこには
きっと何かが待っている
うるわしい神話は
とっくに忘れてしまいましたが
花言葉はノスタルジァと名づけたいくらいです
コバルトブルーの空に映える
プロムナードはつつじのいろどり
でもなぜか 逍遥の疲れで いつの間にや ....
わたしは今
ここにいるようで
どこにもいない
どこかに属しているけれど
それは名前だけで
その中にわたしはいない
わたしはわたしの居場所を
わたしが探さなければ
わたしにはなれない ....
前に踏み出すのが難しいなら
回り道して行けばいい
最終的な目的地だけ 見失わないように
回り道は間違いじゃない
幾多とある答えへの立派な道
生甲斐の 履き違えで
アベック通りの通学路
自転車飛ばして
ダチとつるんで
遅刻しそうで
ポケットの中でブンタ
Dans 踊ってる
指導部の先公に
眼を付けられながら
シカト ....
ずるいよ
君から去ったくせに。
あの頃から少しは大人になれたはずだったのに。
出口が見えない迷路の中で、夜の街角に怯えてる天使達。
本当は
「今でも愛してる。」なんて
言っちゃいけ ....
距離を保たなければ 話が出来ない
緩める事は 許されない
最初は恥ずかしいから 遠くのあなたで 良かったのに
問題は 張り詰めた距離そのものを 短くする事
緩める事は 許されない
....
朝食は今週三度目のハニートーストだった
君は窓を開け放し 街の喧騒を招待する
車のクラクションと通行人のおしゃべりが優しく体を満たすから
満足気にテレビの電源をつけてみたりもする
カーテンがわ ....
テレビが湿っている
ただで人からもらった
のだから仕方がないけれど
水分をたっぷりと含み
少し軟らかい感じがする
付属のリモコンも
ただで人からもらったから
同じように湿って
チャンネ ....
浜辺に沈む夕日
風になびくヤシの葉
パイナップルを焼き
焼肉を楽しむ
磯でとってきた
タコ、トコブシ、サザエ
醤油をちょっとたらし
食べる食べる食べる
サンピン茶飲んで
歌い ....
もっと深く繋がりたいなら
皮膚なんて剥いじゃおう
邪魔な 筋肉 血管 臓器に性器 生ゴミの日は 何曜日?
濁ってなんかいない 輝く純白な身体
恥ずかしく 思っちゃいけないよ 誰も見て ....
夜、コンビニへ行く途中
「 傷・{ルビ凹=へこ}み・45分でなおします 」
という車修理の看板が
無数の電球に{ルビ縁取=ふちど}られ
夜道に ぴかぴか 点滅していた
今までに ....
野球帽をかぶった少年の頃
いつもベンチから
マウンドに立ち、グローブを頭上に振りかぶり
構えるキャッチャーに
びしっ 直球を投げ込む
エースのあきちゃんをみていた。
チャンスで ....
さくら色の雨が降ると真っ逆さまに春になる
鼻孔をくすぐるみどりの息吹、お腹いっぱい吸う
するとくしゃみ百連発で花粉症勃発
マスクサングラスの完全防備
裸ん坊で日光浴は皮膚癌を恐れて止め ....
■ 送れなかったメール 結構送信ボックスにあるんです。。
■ 現実の距離を埋めるのはお互いの気持ち次第
■ 晴れた日の罪悪感
■ 下を向く気持ちをすくい上げてくれるのはあなたの ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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