腕を酷使して焼き上げた
そのにんじんケーキの中に
丸い未来を
込めたつもりです
お願いだから
そぉーっと
ゆっくりと
食べてみてください
人生はまるでパズルのようで
僕はパズルのピースを受け入れられない
僕のパズルは完成しないまま
死ぬことも生きることもできない
鳥肌
寒い
コーヒー
それとも紅茶
なんか着なきゃ
もうそれぐらい一人でできるから
でも風邪引いたら
来て
側にいて
俺、弱っちいからさ
ずっとじゃなくていい
まだしばらくいてよ ....
目玉磨きは今日も目玉を磨いてる
キュッキュッキュッ
キュッキュッキュッ
黒い目玉に茶色に緑
青い目玉に疲れた赤目
毎日毎日忙しい
夜になると
こっそり瞼を押し上げて
せっせせっ ....
あなたのことが好きだと云うと
きっとあなたも
そうだと云うでしょう
それが分かっているから
私は何も云えません
好きという言葉は
重いのですね
私が唇まで
なんとか ....
僕はある国の宮廷道化師さ
体が小さいんで住んでた役に立たないと村を追い出される前に宮廷の騎士に雇ってもらった
もちろん雇ってもらう前に散々笑われたよ 「お前みたいな奴は人間じゃない。?小人? ....
二日続けて
カレーを食べた
やっぱりカレーが
うまいな
ふいに
だれかの
口癖が出た
明日もカレーを
食べるかもしれない
柔らかかった
抱きしめたまま消えたかった
刻み付けた記憶は
それでも
原型をとどめぬくらい
淡い靄がかけられ
誰なのか
柔らかさだけが残った
ただの生活の中を
ただの生活だなんて言って
大して感動もせずにフラフラ生きてたら
ときどき前方不注意で
誰かの真摯な想いの背中にどしんとぶつかることがある
いい加減見かねた神様にマジビンタを ....
「働くホームレスになる」なんて
半年前には冗談交じりで言っていた
無精ヒゲに長い髪がよく似合う
黒猫を抱いた横顔が
少し悪びれてて好きだった
そんなあなたの髪が短くなって
三月、白 ....
信号が
青になって
恋は
はじまる
青の喜びは
ひとときの
幸せ
やがて
黄色になって
危険信号
赤になって
恋は
終わる
右から
左から
いくつもの
....
目を開けたまま
キスをしよう
そうして僕の
この{ルビ瞳=ひとみ}に
溺れてしまえばいい
例えばボクが
声を大にして泣きたいとして
誰の傍で泣くの
例えば私が
小さく微笑みたいとして
誰に笑顔を見せればいいの
その答えにたどり着けないなら
もう、君 ....
あたしがみたすべてのことを
あたしがきいたすべてのことを
あたしがしってるすべてのことを
あなたもどうか、あいしていて
夜空に{ルビ創=キズ}をつけたのは誰
遠く西の果てに
冷えた白銀の
夜空に{ルビ創=キズ}をつけたのは誰
眩暈に頭を揺らしながら
川縁が
薄く紫黒に滲みる間に
辿れば
....
もちろん たしかに
自分の身体を愛するように
私は
この国を愛する
憎悪に満ちた社会であろうと
しなやかに愛してみせる
きらめく山河
海輝き
空はとどろく
はてしなく
おもいは駆け ....
おらのかかぁは
おっちんだ
できればみんな
ないてくれ
かかぁはあした
ほねになる
夜が
明けないうちに
こっそりと
地平から
覗いてみたよ
旅立ちの日
に
君の食べられる野菜
食べられない野菜
を知ってたのに
僕との距離を
知らない
やがて
そんな ....
愛していた日々を薫りに変えて
砂は静かに落ちていた
トキメキを含ませた粒子は
弾けることもなく
ただただ軟らかに流れているだけで
緩む頬が戸惑いに
くすぐられた
何気ない言葉と
絡み合う瞳
懐かし ....
繰り返される風と雨は
石を山から転がし
石はその道の中で
削られて丸く小さくなり
やがて深い海の中へと
沈んでゆく
繰り返される下り坂と上り坂は
人を生へと動かし
人はその道の中で ....
会いたいよ
たとえ君があたしを忘れてても
思い出したくない過去にされてても
最近ね、すっごく君を思い出すんだ
話なんかろくにしたこともなかったのに
写真のように
鮮明に
でもね ....
涙はきっと
優しさの後に流れるから
それはきっと
君が優しい証さ
今日も日が落ちる
水溜まりは雨粒に跳ね
差した傘さえ無駄なくらい
履き古したジーンズは
太股までびしょ濡れ ....
綿雲を飲み込みながら
ジャンボ機が鮫のように
虚空の海を我が物顔で
生まれ故郷にむかって泳いでゆく
逍遥中の私は
その遠退く鮫を追いかけた ....
漆黒の右手が伸びて
のど元を掴む
“踊りましょうよ”
ポップじゃない
ロックじゃない
クラシックじゃない
ダンスミュージックですらない
音楽が 掛け布団の様に迫る
....
帽子の鍔で
隠した僕の
瞳を君は
見て笑った
指先の繊細さとか
髪の毛の柔らかさとか
感じられる距離に
笑う君が居る
濡れた睫毛とか
唇の濡れた感触とか
感じられる ....
何があろうとも
何がおころうとも
もうあたしは
ひたすらに
バカの一つ覚えみたいに
あのひとの横にいて
いっつもアホみたいに笑って
一緒に遠回りして ....
夢の中で醒めた
生憎の雨だ
生き生きしている草花を見て
僕は死んでいる
そう確信した
真夜中に開かれた
パーティーで僕は
100人目だったらしく
腐ったケーキを渡された
不毛 ....
.
母が死んだ日の翌朝
わたしはいつもの時間に起きて
いつものようにご飯を食べた
横たわった母の手を
そっと、さわる
(つめたい、手)
(瞼はかたく閉じられていて)
これが ....
自分の
これから先の運び(行き先)を
神様に命ぜられている
そう考えるのも
一つなんだろうけど
僕は
....
あなたが急いでうちにきたら
何事もなかったように笑うつもりだった
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