おい、おれはいかないぞ
きみの昼間いるとこなんか
やたら手をにぎろうとしてきたり
素の顔みせて怒ってきたり
忘れてたテキトーな話してきたり
おい、おれはいかないぞ ....
夕焼けの沈む地平の彼方に
メロディと君は消えていった
僕が煙草の火を消せば
目の前に枯野が拡がる
君にも見せてあげたかった
メロディと君は
やがて海の見える丘に
小さな家をたてて住むだろ ....
殺す殺す
彼は殺す
人を殺す
ひたすらに
ただ、ひたすらに
否
ひたすらに
悲鳴が聴こえる
鼓膜が破れる
血が吹き出る
飲んでやる
恐怖の目は
彼の目だ
急所 ....
レターズ
要らない服を捨てようとあけた押し入れ、色あせたYellowボックス
綴られた文字を黒ずんだリングの合間に戯れにくぐらせ
冷めた色を香ぐ
忘れようと、涙
笑顔を覚えて ....
しあわせな気持ちが、わたし全部をみたしてる
あったかくて、うれしくて、笑ってしまって
わたし全部を明け渡して、たった一人を思う気持ちが、全部になる
でも、その人は「最初はみんなそう」 ....
箱の中の砂嵐
無気力な夢
紙の上の世界
我儘な幻想
憂鬱な歌
強張った精神
邪な欲望
不確かな真実
絶望的な憧れ
断絶している意 ....
世界中の生き物達に 『神の子が生まれる』と神様の精霊達の声で心にお告げが届いた
生物達は驚嘆した キリストや仏陀やムハンマド達の再来かと喜び 乱舞して今か今かと誕生を願っていた 世界は揺れに揺れ ....
どっかで聞いた名前だな
とだけ言って
すでにその名前を思い出している
どっかで聞いた名前だな
とだけ言って
相手の今の暮らしぶりを想像している
どっかで聞いた名前だな
....
ねぇ 作り笑いは嫌いなの
ねぇ 愛想笑いは得意になったわ
ねぇ 胸が苦しいの
ねぇ 泣かせてはくれないかな
夕日にコガレテ
赤空へ封印
気持ちと気持ち
どっちが強いか確かめあって
明日晴れたら
晴れたら
きっと
大好きだから
霧雨小雨
夜中に降っても
明日まで
きっと明日まで
明後日 ....
月に向かった
こころに?マーク
紫いろのオーラ
肌につけて
ミレニアムのすこしまえ
夕刊にきみを見つけた
まだ
会うことはないけれど
月に向かっ ....
帰るところがあって
それは遠く遠くだ
遠く遠くのどこにあるかは
集中した残酷さのためにわからずにいる
踏みしめた足の裏にいくつもいくつも
戯れようと集まるそのすべてに
目を ....
夜風をくれるひと
真昼の温もりがさめた後の
森の湿り気の冷たさ
ビル風が懐かしいとき
吐息のように
寄り添って
いつも真夜中を知るのは
まぶたを閉じる仕草
あちこちに仕掛けられた
....
暗闇に起きる朝
憂鬱な一日の始まり
刺激の無い無機質な日々が始まる
差し込む日差しは傾き色を変える
何をする訳でも無く続く心臓の鼓動
機械的な運動を繰り返す臓器たち
....
果物を持って歩いていこう
どこに歩いていくかは知らない
ポケットに入らないこのでかい果物
手に持って歩こう
どの国から輸入されたのか
どの船に積まれてきたのか
フルーツよ!
....
新しい世界にやってきて
新しい事が沢山あるけど
怖い事が沢山あるけど
いつまでも怖がってちゃあダメだ
必死にみんなに溶け込もう
新しい物を取り込もう
すべてを自分の ....
王子よ
今夜が最後の晩餐と思え
私は王子を
最初で最後かもしれない
戦いへ導いた
勝てるのか負けるのかは
わからない
しかしこのような経験をせずに
いずれ王位を継ぐことは困 ....
木漏れ日が邪魔をして普通に歩けない
琥珀色に変化した涙が
長い月日を経てここに落ちてくるようで 立ち止まる
ずっと願っていた声を
じかに聞いてみたくなって電話をかける
何にも変わらない ....
母の使っていたキーホルダーに
つけられていた巻き貝の中では
耳を当てると、いつも波の音が鳴っていた
あさりの味噌汁の残骸からは
迫ってこないあのさざめき
砂浜を歩けばたいてい
....
無邪気だったのよ
お土産の作り物の塔の欠片を
指でいじりながらそう言う
きっと無邪気だったのよ
もう一度君は言った
外を行く人たちが
笑ったり怒ったり
無表情だったり ....
つま先から透き通ってる
今朝の冷たい空気
誰もいない道路を歩いて
白い線を数える
ウォークマンしたまま
缶コーヒーを買って
かばんカタカタ言わせながら
仕事場に向かうんだ
じき ....
聴き慣れない
ラジオの
音楽に
飛び降りた
車道の
風に
吐き捨てられた
剥き出しの
台詞に
グラス越しの
炭酸水の
泡に
無表情な
電話口の
沈黙に
....
セピアを 風がゆく
幾月を旅して なおも
色褪せることない時空運花
幼少の記憶に飛ぶ しゃぼん玉
数えていく思い出を
あの頃の僕らは知らず知らず
陽光に捧げて過ごした
経てゆく年の傍らで
パ ....
夜のジャスミンは
嘘のように もったり 香る
群生の競い 咲き
可憐に淡く 仄かのピンク
あまい 夢の光景
女の花
じょうきする 深い谷
茂り 巻きつく つるのしな
初 ....
話してしまいそう
彼の存在は最大の脅威
このままでは引きずり込みそう
それはダメだと線をひく
何故 と問いかける残酷さ
私は彼が好きだけど
引きずり込むことは出来ない
そこまで残酷に ....
詩の中の君は
君でなくてもいいんだ
彼であっても
彼女であっても
そう
私であってもいいんだ
詩の中の君は
君の気持ちを考えなくても
彼の気持ちであったり
彼女の気持ちでもあった ....
母親が
名前をよぶ
大きな声で
どこからそんな必死な声がでるのか
あなたの姿がみえないからだ
名前は名前
どれほど
かわいくても
どれほど
しゃれていても
どれほど
字画 ....
?ビキィッ?
手のひらに大きな罅がはいる
間違えた
ガラス玉の方にいれる予定だったのに
罅を沿う様に
ガラス玉が移動する
“取り扱いには気をつけて”
そんな声を聞いた
....
明日晴れたら
さあ
どこへ行こう
明日雨たら
さあ
虹を見に行こう
明日曇りは
さあ
どこへ行きたい?
どこへ向かえど
きっと
楽しい
笑顔は
....
まだぎらつきはしないけれど
充分に
強烈な熱を発散しはじめている
五月の太陽
日暮れがきて
それはすこしだけかげりはじめて
万緑は
急速に輝きを失ってゆく
気温が下がる
夜の ....
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