光線が降り注ぐ
眩しいなぁ
ベランダから上空の彼方へ
サンダルだけど まぁいいか
別に地を踏む訳じゃないし
≪さようなら≫を誰に言おう
そんなに数もいないなぁ
両親とあいつと ....
重ねあう肌のあたたかさに
見いだそうとするもの
胸の奥に秘めるもの
真新しかったスーツに
シワもめだってきて
某寂無人のかかとに踏まれた
つま先が疼く
こんなはずじゃなかった ....
.
雨は夜更け前に
一段と激しくなるだろう
永遠を探していた
一人、何もない道を歩いて
世界の事なんて考えながら
夢と現実の狭間を
さまよっている
母が死にました
川はい ....
さあバイブを使おう。
グロテスクな黒光りのそれだ。
ビトンのバックに忍ばせて、トイレでそれをおもむろに取り出そう。
はじめはスカートの上から、
その次はストッキングの上から、
パンツの上から ....
仕事でヘマをして
渋い顔で始末書を書き
残業の書類の山に囲まれ
気がついたら午前0時
職場のソファーで
目が覚めた日曜日
さえない朝帰りの道
降り出した雨に
傘も ....
もうね
もう
なんか
失くしたりしたくないんだ
見ない
聞かない
言わない
のは
もう
終わりにするんだ
....
消えないで
呼吸
消えないで
心音
消えないで
温度
消えないで
質量
消えないで
消えないで
人の記憶は一日で砂になる
そして跡形も無く崩れた後は 命の不安定な支持地盤になる
(先月一昨日、引き篭もっていた妹を外に連れ出した溜池山王駅前の喫茶店に)
「紅茶好き。砂糖入れまくり」
....
心の檻に新入りのキヲクがひとつ
不安定で今にも泣きそうな灰色のキヲク
真夜中、泣きながら作った不味いドリップコーヒー
砂糖はじゃりじゃり口のなかを汚す
熱湯注ぎながら
あーこれ頭からひっ ....
あなたのふく口笛は どこかやさしくて
いつも どこか せつない
あなたがなでるわたしのかみは
いつもねこっけで あなたは やわらかくて
いいとか言うけど あたしは大の大嫌い ....
手錠で繋ぐ
鍵をかける
貴様を引きずる
火をつける
水をかける
燃えカスを集める
ビンに詰める
店頭に並ぶ
異彩を放つ
子供は求め
大人は嫌う
意識の変革
雨の向こうにも
空がある
きっと青くて
鳥が羽ばたいているに違いない
雨の向こうにも
森がある
きっとさわやかに
風が吹いているに違いない
雨の向こうにも
星がある
きっと ....
うすあかりの気配がする
長いトンネルの出口
機関車の先方に見え隠れするものが---
それは・・・
夜明けの白い漁り火なのだろうか
落日の赤いかがり火なのだろうか
真夜中の青い鬼 ....
夕暮れを君と二人で歩いてく
寂しいと寂しいが並んで歩いてく
おっきな夕日が沈んでく
明日もこうしていようね
寄り添いながら僕は言う
寂しいと寂しいが並んだら
嬉しいとか温かいになる ....
世界は
ビリジアンの森
流れる
コバルトの川底
私は
クリームのカゲロウ
立ちつくし
バーントシェンナの岩
見上げてばかりの
マーマレードの木漏れ日
「何を書いているのかい」と、聞くこともなく傍らに座っている
「何を考えているの」と 尋ねることもないままに
凍っていくのか、温まっていくのか
と
触れて
....
『キミが輝いている』
それだけが嬉しくて
詩(ウタ)をなぞる瞳は
指先よりもしなやかに滑っていく
綻んだ想いは いつかのよう
上手く紡げない言葉を
原稿用紙に並べては
戯れを敷き詰めて触れさせた ....
疲れてはいませんか?
目は充血 ため息ばかりでしょ
生きてるなぁ
生きてるんだなぁ
ここに来て
失って気付く事が多いらしいですよ
世の中
ここに来て
中指第一関節
脳から ....
清算されない過去で
腐敗し始めた小指に
果物ナイフを突き立てて
基節骨の深い処に疵を入れる
白旗の揚げ方を知らないから
傷口を舐めた舌は赤く染まり
飼い慣らされて
飛び方も
....
陽気の中で囀る小鳥
陽気に響くその歌声
あてつけのように
心待ちにしていたのは私
軽やかに舞い踊る水色の空気
柔らかに頬を撫ぜる緑色の風
そこに見つけた新たな季節
....
扉がある、光がある、ギリシャ風の彫刻の陰で眠る娘の右手には剣
が握りしめられている、見ろ、開け放たれた窓の向こうに広がる暗
い森を、降りしきる雨を、ピアノ線のような銀色の雨を、雨がうる
さいので ....
なだれゆく 曇天の鱗
きりぎり 虚空にさす枝先
絡めた糸で 傷付けるから
鳥は 近づいてはいけない
どこにもいらない花のように
身を潜めて
散る花の中へおちていく
踏む先に ....
お外は苦手なんだ、って
呟いたときに
雑誌の表紙で美人が笑ってた
右隣に
彼の存在を感じながら
やってしまった、と薄笑い
なんでなん?
訊ねる君の優しさと
なんで?
....
まぶしさのなか
音は途切れ
夜を忘れてゆく夜に
寒さだけがあたたかく鳴る
壊れた光の波が
足もとを流れる
行くところなく
巡りを描く
小さな眠りが
触れか ....
ねえ君 背中から何か出てるよ?
私には見えない大きな 何
他の子とは違う 何か出てるよ?
私にはわからない小さな 何
何か 何かって何さ
言葉って難しいんだね
それに淡 ....
コットンのオーバーオール
黙って一人で着ていた
もう着なくなった
ブカブカのあなたのもの
大好きなバンドの真似して
よく口ずさんでたっけな
その歌詞の意味
わからなかったけれど
繰 ....
人は幸せだと詩を書かなくなるのかしら
あんなに後から後から溢れていたのに
最近はすっかり枯れてしまった。
枯れ木に花が咲くものか
咲かぬなら咲くまで待とう詩(うた)の花
絶 ....
夜の公園の上 ブカブカ 猫が歩いていく
君がハジく指の 音に合わせて
お月さんの前を 猫が横切る
キレイな口笛 BGMに
君を想うと 頭の中
「君が好きだ」「君が好きだ」で いっぱい ....
おおきな、おおきな水槽の中
36.5℃
人間と同じ比重の液体にはだかのわたしは浸かっていて
朦朧と堕ちゆく意識たち
完全な無刺激状態の中
浮きも沈みもしない身体
時間軸も、 ....
おい、おれはいかないぞ
きみの昼間いるとこなんか
やたら手をにぎろうとしてきたり
素の顔みせて怒ってきたり
忘れてたテキトーな話してきたり
おい、おれはいかないぞ ....
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