トボトボと一人
家路に着く
誰もいない
コーラを飲む
なんて寂しい
人生なんだろうか
話し相手もいない
テレビを見てまた明日
天気は晴れ
感動のやり取りで
ドラマを作る
....
街の灯り
のなか、
ゆ う はら ら ゆう は らら
....
何もしていないと訴えた僕らに
今の流れ星が当たろうとしている
窓を開けてみたところで部屋の隅に固まる
数億の理想は
軽く身震いをしたあと
愛を囁くばかりで
触つてみても
あの日の君ほどの ....
人間の孤独を抱き締める
人間の孤独はどうやら
人間を信じているらしい
人間の孤独とご飯を食べよう
人間の孤独はハンバーグが好きだ
人間の孤独と肩を組もう
人間の孤独に挨 ....
白いはしごだった
白木
塗られているようで
裸の魂
裸なようで
薄い化粧を施した
はしごだった
それは役目を担っていた
底からわたしを
救い出すという役目を
一段一段を ....
空からこぼれた雫は
かみさまの涙
地球を優しく包み込んで
渇いた私たちの心を
潤してくれる
揺れる草の歌を
聴こうというのだろうか
歌おうというのだろうか
草の名も
知らないまま
指先が風を求めている
腕が踊りだして
足取りは流れて
太陽の光に浮かれてしまえば
もう
ここ ....
青い
夜明けのような{ルビ苧環=おだまき}の花を行き交い
小さな蜂が羽を震わせている
光は飴色に輪を広げ
触れるたびに緑の葉は揺れ動く
あいさつのように かすかにそっと
....
ファインダー越しに 麗しの笑顔
シャッターを切る 指先は まだ青い
かわいい少女 カメラの中に とりこむ
永遠の一瞬 フィルムに焼き付ける
あざやかなグラフティ 妖精のストーリー
....
なぜそこに
それがあるのか
自分ではわからない
人に聞いてもわからない
なぜそこに
それがあるのか
調べてみたら
なぜそこに
それがあったのか
謎が一つ増えてゆく
なぜそこ ....
少し離れた
海のようなところを
目覚まし時計がひとつ
泳いで行きます
古い色のバス停で
返却期限の過ぎた図書を
二冊抱えたまま見送る
息継ぎだけが
わたしの動作でした
メールを待っているのです 君からの。
どんな事務的な内容でもちゃんと専用のフォルダに収集してあるよ
電車の中であてずっぽうにフォルダの中から一通読んでみたりもするよ
特別な場所に保存してある ....
この 地球がエントロピーの法則で
滅び去っても
例の邪悪な
モグラたち
年金もらって 演習を続けたそうな
ソナーは補聴器かわり
戦車は車椅子だ
テッポウには
花の種が仕掛け ....
消しているのか、なくなってしまったのか
あるけど見えない振りをするのか
あとからやってくるのは哀しく虚しい昔の私
晴れた日にもあの日の残像が浮かぶよ
ドアを開けた瞬間に ....
心が溶けて
涙が滲む
全てが曖昧に
ぼやけてしまえばいい
不思議なくらい
明るい空に
不気味なくらい
....
夜の深み
彼らは 目が無い
モグラ
善悪 平和 戦争
武器を使用したら
どうなる どうなるの
三歳の子供でも 理解できることが
モグラには理解できない
ただ 今日も夜陰に ....
レイン
あのとき足音にかき消され
君の言葉が聞こえなかった
雨が降る
自由が再び吸い込まれていく
星が湿度を復元する
束の間の動作
長旅を終え
地面に歪んでは消える ....
フロントガラスに映る
木漏れ日をなぞって
睡眠体勢をとる
外に出てしまうと
少し、汗ばむ陽気だけれど
一つ隔てた世界では
丁度良い感じだから
上昇気流に乗って
飛ばさ ....
ガードマンはハンコを押す
祝日だから
ビジネス街はひっそりとしている
八十八階の窓から山が見える
あの向こうで母は
病室の四角い空を見てるのだろう
雲という名前を失った雲は
やはり雲 ....
チョイト そこ行く お兄サン
何処へ往くかは 知らねども
ポケットの中 膨らんだ
箱の中身は 何じゃろな
コンドーム コンドーム
今日は 彼女とデイトだよ
力みなぎる若人は
今も ....
人は夢を見ます
記憶の整理だとか
願望だとかという噂もあります
それでも夢を見ます
鮮烈に残る夢も
忘れる夢も
この心の目だけは見ています
悲しいこともあるでしょ ....
自分を表現する時は
中の下で
誰かを表現する時は
中の上で
きっとそれで
世の中まるく収まりますよ
俺が愛したその女は
くすんだ赤のワンピースに
茶色に染めたロングのウェーブヘアーに
高級な黒のブーツを履いていた
俺が先に愛想をつかすと言い張ったその女はいったんだ
「今の方が楽だし、楽 ....
貴方の神は目の前に
天地を支えておられる
暖かい心に包まれて
永遠を授けられるのです
たとえ絶望に陥っても
神は貴方を掬い出すでしょう
たとえ苦痛に苛まれても
神はそ ....
「ひかりの信号」
ぼくは星にいた
ひとりぼっちで
裏側には、うちがあって、
温かい家族は居て
それは幸福なことだと思うけど
何故だか
ぼくはひとり
たぶん
ほ ....
ヒマラヤの頂上にひっそりと たまごセンターが建っている
なぜそんな場所に建っているのかと言うと
それは社長の意向だからだよ!
は!誰だ貴様、名を名乗れ!
はいわたくし福田五臓六腑子と申します
....
新しく命が死んで
また少し地球は軽くなり
太陽に近づく
また一つ
また一つ
また一人分
また一人分
地球は軽くなる
時折生まれる新しい命は
重しのように ....
7月7日
7時77分
7回目の朝に
7回刺され
溶けていけ
現在
4月56日
61時23分です
無機質な音声が
未来である今を刻む
金子さん
飾りのない笑顔と言葉を
心の部屋から追い出せないまま
金子さん
幼くて無様で向こう見ずな
恋の化け物に僕を変えた
金子さん
....
あなたに揺れる夏色の午後
ふざけた軌道を描きながら
私の魂は
花々の嬌声を背景に
太陽の花へと墜落する
真実は一つであるはずないのに
私は眼前の現実が
唯一つの真実であると連呼する
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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