真っ白な 世界に行きたい
一度だけで かまわないから
何もない ただの 白い世界に行きたい
私は 何者でもなくて
白くもなくて
黒くもなくて
中途半端なままに
エゴを 抱き続けている ....
真昼の沖に浮かべた
大きな蓮の葉のうえで
みんなが寄り添って眠る
母のない子も
子のない母も
夢を見ることのない
安らかな眠りの底で
みんなが寄り添いあって眠る
涙よりもやさし ....
どこかに逃すために
ついた
ため息が
横隔膜の辺り
胸の底で跳ね返ってきて
鼻の奥で膨れ上がる
ぼわん
ぼわん
膨れ上がって
こみあげる
涙の ....
爆音で
歌詞もわからない曲を聴く
触れるものすべてから遮断され
脳みそだけがただよう
圧倒的な浮上
大気と私がかきまじる
地球の自転を体感する
羊水の ....
逢い察す
君の心の奥深く
悲しみに似た藍隠し
煌めく星は君の涙に
哀察し
君の笑顔の奥深く
憎しみに似た愛隠し
揺らめく月は君の力に
かなしみに
君の心は彩られ
ま ....
一喜一憂してる自分がいる
たった一言
されど一言
その言葉で幸せにもなれ
その言葉で不幸にもなる
誰かの一言
こんなにも重いとは思わなかった
....
ぼくが辿り着いたのは
陽のあたらない街
揮発性の感情が歩かせた
その道の果て
夜行性の衝動に走らせた
くだらない羽
五月雨が心を伝う
晴れの予報は外れたが
午後には晴れた ....
空の中を
風が手紙を配達する
何も変わらないけれど
安らぎでいっぱいになる
山の中を
風が手紙を配達する
何も書かれていないけれど
緑の音でいっぱいになる
川辺の中を
風が手 ....
明日世界が終わればいいと切実に願うの
そうすればきっとこの綺麗なドレスに似合わない生々しい吐き気なんて小さな埃同然でしょう
私一人の為に世界が終わればいいの
想像しただけでこ ....
溢れでるものが 涙だけならば
錆びたナイフで故意に 傷つけたりしない
優しい感触で こぼれ落ちるなら
汚れた手を翳して 罪を重ねたりしない
ときどきは 昔のように あなたを想ってる
....
手をふるのは
あした死ぬたいせつなひと
今生で言わなかった言葉を
ぼくらは見る
黄色いセピアに
なにをにじませる
なにも変わらない
ぼくらの居場所
....
最後に降った
雪の日のことを
思い出そうとして
思い出せなくて
そこからようやく
なつかしさが
訪れました
うしなったわけではなく
戻りたいわけでもない
いつだっ ....
俺は新幹線に喧嘩を売る
いやTGVもリニアもみんなまとめてかかってこい!
俺はおまえらより凄い乗り物を知ってるんだ
その名はママチャリ 訳して母なる自転車
スピードなんか関係ねえ 悔しかったら ....
足跡残す
砂地の軟らかさ
眠りの中の古い夢
絶え間なく風が動き
その中心から
連れ去られた
形 ばらばらに
この太陽系
惑星が司る
それぞれの表情
惑星の発見は
人類の新たな可能性を示す
同時に悪しき
カルマの噴出になることもあり得る
世の占星術たちは
惑星の発見と同時に
その時代 ....
何も知りません。
何もできません。
何も見えません。
何も聞こえない。
でも星なら見ることができる。
どうして?
それは、星がもう死んでしまっているから。
死ん ....
君がおばあちゃんになったら
若い頃にデートで
よく行ったあの海に
連れて行ってあげる
あの頃と変わらない
でも何か違う
そんな景色が
二人を迎えてくれるから
遠い異国から
波 ....
トワ エ モワ
きみ と ぼく
笑顔は ひろがっては いない
この 丘で
かぐわしい 初夏の 葉群れに
肩を 抱かれて
ぼくたちは いた から...
....
花の咲く音が
夜の月を遠ざけていく
萎みかけた風船のように地に降りるには
....
明かりが消えた部屋
明かりのついた瞳
夜の喧騒、窓の外
息遣いが耳に木霊する
ぐるぐる回る意識よ
悩みは連れ添い
真紅の縄を渡る毎日
途切れない連鎖の罠
止まらな ....
目とその目、見合せば。
折り返され、それのできない人のさだめ。
もしナルシッサスに湖なくば、
人の心は褐色に 澱み明日は白いまま。
されど鏡があればこそ
人は心を揺すりながら
かろがろと
....
切れかけた電灯の下で
私はまるで
フラッシュの照明を受ける
舞台上のファッションスターのようで
夜を纏い
黒いアスファルトの上を
踊るように歩くのです
世界は私だけを照らし ....
「春夏秋冬」
春
春冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬
春春冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬秋
春春春冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬冬秋秋
春春春春冬冬冬冬冬冬冬冬冬 ....
慌しい時代に過ぎ去る季節の中で
僕達は様々なものを見
僕達は様々な経験をする
今日も明日も
乱れる心と降り落ちる絶望
引きずりながら前に進む
振り向くとそこに歩んできた道 ....
ふらふらと過ごした昨日でもただふらふらしてたわけじゃないんです。
ちゃんと見てました。人に不器用不器用といわれるから。
私、ちゃんと見てました。
あの事件の犯人はあの人だし、あいつは ....
36号線で玉突き事故の大惨事
サツはホシをあげたけれど
真実は誰も知らない
パクられたのは替え玉KID
パクられたのは替え玉KID
静内での一人暮しの老人殺し
現ナマ目当ての計画犯行 ....
君が、いつもは強そーで男っぽいフリしてるのに「ミルクレープ、自分へのおみやげなんだ」って女の娘の顔してくれた時
僕、ときめいた
君が、何歳も何歳も年下でまだ幼さも残っててほんとは死にたくて死に ....
あれは何年前だっただろうか?
思いがけないケータイ購入から
アナタも私の領域に参入することになった
すでにモバイルにはとっくに慣れてる私には
別に 何のこともないのだけれど
《メールうつ ....
I say good by my girl to you once more agein
出逢いの時の溜息は
優しい人と囁いていた
夜更けのスナック
ボックスでほろ酔い気分に潤んだ瞳
薄 ....
あの頃の僕ときたら
明日しか見る事が出来ずにいたけど
君はそれを拒みはしなかった
そして
解り合えぬまま
手探りで心確かめあって
二人の暮らし夢見ていた
幾つかの夜を過ごし
*
....
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