口をつぐみ
問い掛ける
エゴに塗られた詩の序曲

床に灰の心臓
自由を亡くした鳥の眼球
合成され天然を離れた生物の剥製
緑色した血液の奇妙な哭き声
この世の終わりを殺した爪と毒性臓器
 ....
古びた大学ノート
色褪せたページに
静かに眠る
言葉たち


何年も前に
走り書いた
ほとばしる
想いの数々


作品と呼ぶのには
あまりにも
ふぞろいで


できそ ....
猫が
寝そべっている
にゃーん。
彼らはすごい
まるでかなわない
そのポテンシャルに
その存在価値に
それに比べて私はどうだ
大したこともできず
ぐしゃぐしゃとした ....
わたしの影は
わたしの涙で
水色になりました
わたしがそっと足をつけると
ぴちゃっという音をたてます
わたしはくつをぬいで
服をぬいで
影のなかへ
沈んでいきます
 ....
赤いクレヨンを食べたあの娘は
頭から爪の先まで
真っ赤になった

私は彼女の似顔絵を描いていたので
真っ赤になった彼女を
真っ赤に塗らなければならなかった

ちょうど赤色が ....
そうして 非現実上の 構築を 任される
モスキートの 如き 日々
天災の案山子の如き 残虐なる常
素直な 雑音は 0にも通じ
私らは かつて 鐘が 聞こえぬ

しかし 非現実は 構築の仕様 ....
夜が季節の名前ならば
今夜は惜春
雷雨が迫る黒雲
まだらに明るい空を映して
海が水銀のように揺れる
指先の温度が融点の
あなたという液体
わたしという液体

いつまでも
満たさ ....
「ねぇ抱いて。」

それだけで良い。

他には何も要らない。

何もしないでいて。





―――御前に其れ以外何の価値が在ろうものか。

自ら鏡を覗き見た事は有るか ....
誰かが云う。

明けない空など無い、と。


誰かが云う。

冬はやがて春となる、と。




―――それならもし、初めから光なんてものが存在していなかったら如何しようか?
 ....
空っぽだと思うのに
何度でもビンを逆さにして振ってしまうんだ
かけらだけでもこぼれた気がしたら
心臓の裏側があたたまる

容易い幸福感だと嘲笑いながら
すこしだけ自分が愛しくなった
いつもに増して暑い日は、不思議なものが見えるんだ。

さっきも向こうの電信柱に、知らない人が立ってたよ。

声を掛けたら、消えてしまった。


こっちに少し、振り向きながら

目だけ ....
風吹きすさぶ
いちめんたんぼ
古代からつづく広い空
一匹の虫は泳いでいる

とつぜんに
ふしぜんに
屹立し現れる
高層ビルの群れ

一匹の生物すら寄せつけぬ
冷たい石でかためられ ....
絶望と失望の狭間で



立ち止まって下を向いてみたら






ただ





足跡にもなってないボクの足が


そこにはあって






 ....
夕焼け空の中だった
買い物から帰る途中の道で
少年は子猫に向かって
石を投げていた

少年はすでに泣いていた
ぼくの家では猫は飼えないんだ
小さな声だった

ぼくが悪いんだ
お腹を ....
       1

ひかりは、不思議な佇まいをしている。
向かい合うと、わたしを拒絶して、
鮮血のにおいを焚いて、
茨のような白い闇にいざなう。
反対に、背を向ければ、向けるほど、
やわ ....
静かな 書物は
木陰のある庭で 聞かれ
活字の中
歴史記述は
動線を 激しくあるいは静謐に 交差し

折々の姿 活字に染まる
すばやく 歌留多をきる

その手に宿る重さは
木漏れ日 ....
ぞうさんみたいにやさしい目でいたい

くまさんみたいにふかふかでいたい

かめさんみたいにゆっくりでもいい

きりんさんみたいにながくいたい

そらいそげって

ムチ打たれたら
 ....
部活に疲れた放課後。
少し重く感じる鞄を左肩にかける。
ペットボトルのお茶で、からからに渇いた喉を潤すと、
いつもと違う道を歩いてみた。

最初に感じたのは、放課後になると、夏の匂いがするよ ....
車で30分
山の上の野原に来た
クローバーのじゅうたんの上
ごろんと
ねっころがる

とても暖かで
感じるよ
大地の鼓動

白つめ草の香りと
みつばちの羽音
流れてゆく

 ....
(それを希望と呼ぶには絶望的で)


ボクは




あてのない希望を握りしめて




待ってるから






(それを希望と呼ぶには絶望的で)


 ....
著作権に関する検討中です。 僕らの靴で踏み荒らされて
黒くなった雪のような ――の送別

歩き辛いほど 積もったものも もうなくて
――だって やっぱりいないんだ
この感情にピリオドを告げる
机の上の花瓶

―― ....
みあげると
君はまた
頂上にいて
ぴかぴか光りながら
もう
そこからおりることしか
考えていない

君は
太陽の冠を
いともあっさりと
ぬぎすてる

なにがいいの?
風 ....
冷えた石段に腰かけ 
振り返ると 
木々の茂みの向こうに   
{ルビ巨=おお}きなH型の下を{ルビ潜=くぐ}り 
無数の小さい車が行き交う 
横浜ベイブリッジ 

( H型の四隅 
 ....
君に会ったら言おうと思ってた
言葉がたくさんあったのに
なんでかなぁ
こうやって目の前にすると
一言も出てこないや
汚い戯れ言や
愛の賛美歌や
気の利いた言い訳や
原稿用紙30枚分ぐら ....
橙の陽に染まる
館の奥の
床に横たえられたわたしの
からだを眺めていて
窓を開けていて
風に踊ろうとするわたしの
ドレスが乱れないように
見張っていて
そこから
流れ出る血が乾き
 ....
1.I
それは私。
汚くて綺麗で
不恰好で可愛くて…
矛盾した心を抱えているけれど
ある意味では愚かしく
個性的で平凡な人間。

2.哀
それは哀しみ。
心が痛んで
辛くてあえい ....
ようこそいらっしゃいました。
選ばれし者だけが見ることのできる世界です。
幻覚ではございません。
これが幻覚とおっしゃるならば
普段の世界が幻覚でないことを
証明する必要があります。

 ....
酒がキレた俺とアンちゃんは
「大きな砂浜のある」駅にあてもなく降りる
行商のオッさんはしゃべり好きで
列車の走るあいだ ずっと
ハマグリが夢をみる話とか
食べられる星を手に入れた話とか
 ....
それは見えないものだから

すぐに置き替えられてしまう

なかなか現れないものだから

駄目だと決めつけて諦めてしまう

こころの闇、なんてものはない

そんなところにダイブする必 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
愛死おるふぇ407/5/19 0:44
零れた言葉をすくって渡 ひろこ8*07/5/19 0:41
麻生ゆり7*07/5/19 0:21
白い影の住人なかがわひろ...14*07/5/19 0:15
赤いクレヨン4*07/5/19 0:13
非現実奥津 強107/5/19 0:05
メルティング・ポイントたりぽん(大...14*07/5/19 0:02
柘榴ユキムラ107/5/18 23:10
軽薄な世界107/5/18 23:08
ある砂糖菓子がまるで、アルビノ107/5/18 23:08
蜃気楼ユキムラ107/5/18 23:07
空中楼閣tomtom...6*07/5/18 22:53
去るべ0*07/5/18 22:50
石を投げる少年ぽえむ君11*07/5/18 22:48
ふたつの曳航前田ふむふむ27*07/5/18 22:48
首里 オキナワ 王はいないアハウ307/5/18 22:47
ぞうさんみたいになきむし607/5/18 22:41
帰り道。[group]愛心3*07/5/18 22:26
クローバーとみつばちとLucy.M...3*07/5/18 22:26
AO3*07/5/18 22:24
ずるい人0*07/5/18 22:24
陽炎しでん207/5/18 22:11
滑り台の下で待っている美砂4*07/5/18 22:05
母子像 〜港の見える丘公園にて〜  服部 剛7*07/5/18 22:05
秘密イヴ307/5/18 21:53
しあわせ蛇ノ宮407/5/18 21:52
あい麻生ゆり4*07/5/18 21:48
証明するワールドブルース瀬戸...307/5/18 21:39
砂浜に絵を描く(マリーノ超特急)[group]角田寿星707/5/18 21:30
こころの闇吉岡ペペロ207/5/18 21:21

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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