男は体育館の裏に
女の歳の数だけ
星を埋めた
女は男のために残しておいた
夏の一番柔らかいところを
まだ寄木細工の箱にしまってある
詐欺師の家では
換気扇がゆっくりと壊れて
ま ....
真っ黒な雲の中から
大きな目を開いた瞬間
ものすごい声がする
その声だけで家の窓が
殴られている
窓ガラスが割れそうだ
家が震えている
今度はぼくが雷に殴られる
胸からずしんと
体全 ....
星屑のなか
ほどけて飲み込むSunday
溶けそうな太陽を
かためて飲み込むSunday
おやつにはキスを
林檎の皮を
恋のかたちに
剥いたら
芯まで
食べられちゃいそう
....
朝焼けと夕焼けの色は
決して重なりはしない
始まりはオレンジの衣を纏い
終わりは朱の衣を纏う
ただ繰り返すだけ
太陽は月を照らしはしない
月は太陽に照らされてるだけなの ....
・・ミレニアムの東雲に囁く・・
暁の雲はUFOではないです
七色にへんげする夢の古里です
曙の光はレーザーではないです
金色に映えるウラノスの後光です
そして ニンゲンも
宇宙 ....
06/07/28無題
良い雰囲気で会話する
コンビニの店員がむかつく
高田馬場のサンクスの前で
携帯で詩を書いているおれはどうなんだろう
いま川辺のまえで二次会を開くそうなので之まで
....
06/05/02無題
垂れ流した嗚咽のあと
ショットバーで出会った女を抱いた
車の過ぎ去る音が気持ちよかった
いま途方に暮れている
意識が朦朧としているのに
まだ捜している
誰にも似つか ....
?
朝ゴルジ体を食べ
細胞からケーブルを引きずり出し
視覚からネットワークへと接続する
角膜と水晶体と網膜を
ヤニくさい玄関に放つ
わたしの感情の起伏は
たばこの火柱に似ている
数時間 ....
介添えの眠るお天気雨
ふくらませたかかと
眼を覚ませば
占いのためにだけ
花を摘めない人がいる
なくした言葉を入れる
風の器は すぐに壊れ
花の行方に問いたかったのに
ここ ....
【1】
器質性勃起不全を患った男と、深達性弐度熱傷を負った女が、滝の渓谷で向かい合わせ。
その間に、
煙草の空き箱で作った小さな傘。
その下に、
小さな山椒魚が串刺しにされて ....
美しい言葉をさがすために
美しい言葉をさがす旅に出た
海に行けば海は美しく
山に行けば山は美しく
空を見れば空は美しかった
けれどそれを表現するだけの
美しい言葉を知らない ....
詩を殺すのはいつも詩人で
詩を愛するのはいつも他人で
涙を流すのはいつも美人で
笑顔を殺すのはいつも愚人で
君はいつのまにか大きくなって
僕の目の前を通り過ぎていった
大人になる怖さからナ ....
あぁしたい
こおしたい
ダダをこねる僕を
下から僕は見つめていた
手を伸ばすと
冷たい
土の匂いがした
全てがもどかしくて
そう
もがけばもがくほど
....
ドアが開いていますよ
声がしたので一応
部屋中のドアを見てみたのだが
すべて閉まっていたので私は困惑した
あの
ドアは閉まってますが
いいえ
ドアが開いていますよ
部屋を出 ....
おそいおそい冬の訪れ
あるいはそれは
いつの間にか駆けて行った冬の残り香
遅咲きの梅花
早咲きの桜花
世界の色は鮮やかに
春待ち人の思いは賑やかに
そこに舞い散 ....
我らは 語るべきだ
海潮の輝き
午後のけだるい 陽光を
夜は 底で 眠り
目覚めの朝露は打ち震えると知っている
我ら 踊る 身も心も捧げて
熱狂は 明日を作る
汗は額を流れ
濡 ....
寝っころがって草の味
息を吸って風の味
目を見開いて空の味
手を伸ばして
雲を摘んで
食らう味
あぁほら観てよ
追い風がしたと思ったら
あいつも来てるぜ
入道雲
....
声聞くと安心して眠くなって
電話の向こうとこっちでお互いあくび
なんかα波でてるんだよなぁって
しばし沈黙を共有
貴方が其処に生きていることを
知ることが出来るから電話が好きにな ....
夢の様に髪を撫で
抱きしめてあげる
空には小さく
月があるから
こっちへおいでよ
僕の影は見えるだろう
おいで
あの時みたいに
おいで
両手を伸ばして
僕は眠い
月がとて ....
太陽が沈み世界が透明になる頃
アルコールランプを消した
吸い出される琥珀は僕の記憶
人目を憚る様に
そっと吸い出されていく
吐き出す息は世界にあわせ
透明に消えていく
僕は酷 ....
一方的な騒がしい工事の後、
ようやく、
今夜の男は達した。
イケコのすごいおちんちんの男は、
結局のところ、
工事の手際の悪い、
クリトリスの舐め方もろくに知 ....
みかんの里に生まれ育ったくせに
オレンジがうまく剥けない
サツマ・オレンジならうまく剥けるけど
サツマ・オレンジじゃクレープシュゼットに合わない
バレンシア・オレンジ
マンダリン・オレン ....
{引用=
? 夏の妖精
笑いながら
運ぶ風に
身を任せて
あなたは走り去ろうとしたが
照りつける陽射し
の中にではなく
薄萌木色の林の奥に
....
見えるもの
見えないもの
触れるもの
触れないもの
形の無いものを愛してしまうのは
愛にも形が無いから
ここにいる
わた ....
部屋のいたるところが
軋むほどに 精神を集中し 観る
カンブリアの石化は どこへ
アンモナイトを見送り どこへ
羊歯を茂らせ 三葉虫の明滅に
石炭石油へのメタモルフォーゼに酔う
愚 ....
昨日もまた
日めくりの暦が一枚消え
昨日を生きた言葉たちが
静かに眠る
昨日一番生きた言葉は
土の道だった
でこぼことした
それでいて不安定な小石の上を
靴底に刺さるかのような痛み ....
Ser immortal es baladi;
menos el hombre, todas las criaturas lo son, pues ignoran la muerte;
lo ....
奪われて 失って
それでも生きているなら
どうせ生きていられるのなら
漆黒の闇が来て 安らいで
白銀の光が戻って 儚いのはきっと
もう二度とは戻れない
時の旅路に悔いがある ....
1ヶ月のうち15日まで寝ないで働いて後はずっと眠っている
この社会の生き物達はみんなそうだ
しかし中には真逆の生活をして悪さを働く者もいる
その為に警察は悪さを働く者と同じような生活をし ....
思った
弾いてみたいと
ふれてみた
ぎこちない指で
鳴った
小さいけどせつない音が
もう一度ふれてみた
今度は少し大きく鳴った
はじいてみた
いい音が鳴った
はじい ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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