なんてざまだい
どれだけ偉そうにしたってどうしようもないことはどうしようもないのさ
おどおどしやがって
みっともない
何を額に冷や汗たらして、おいらは馬鹿かい
情けない
何にも出来やし ....
夏の夜空はアンタレス 赤く輝いてる
思い出すのは あんたです さそり座の一等星
浴衣姿のべっぴんさんが金魚バチを眺めてる
部屋の隅では黒猫が泳ぐ金魚を狙 ....
あなたのキモチはわからない
だって
私はあなたじゃない
あなたが辛く苦しくても
私は代わってあげられない
だって
私はあなたじゃない
ごめんね
ごめんね
....
仕事を終えた私はふと思い出したように
あの日の帰り道を歩いていた
道はひとまわり広くなっていた
かどのタバコ屋はコンビニになっていた
美味しかったとんかつ屋は店を閉めており
人が住んでいる気 ....
君によく似た笛に吹かれて
呪文になっていました
手紙と思っていたのは小さな扉でした
沈みながら走りましたが
波は見当たりませんでした
わーわーあー
詰まっています
あの魚に伝 ....
{引用=inspired by「metropolis」L'Arc-en-Ciel}
数か月前から僕は
あるアンドロイドと暮らしている
名前は{ルビ零=れい}
零は性を持たない ....
お帰り
俺ら皆 現に疲弊しきっている
俺ら全てひっくるめて 魂の洞窟で
慄く明日に楔を打ち込んでよじ登っていくんだ
純真でピッケルを作って 希望でザイルを撚るんだ
足元は大丈夫かい ....
ガガガガ ガガガ
食らえ 俺の正義を!
ガガガガ ガガガ
すべてをさら地に!
ガガガガ ガガガ
すべての惑星に旗を立ててやる!
お前の持ってる文化を捨てろ!
お前の持ってる家 ....
祈っても祈っても遠ざかる
あなたはいつも朗らかでいたいと
人を怒りもせずに
にこやかに笑う
あたしには人類がはじまってから
あなたはいると思う
ただし過 ....
ヴィルへルム・F の それの ような
白い タクトが
曖昧な ままに {ルビ空=くう}を 振って
プロムナード・ウォークの テンポに
からだと リズムを 泳ぐと
....
道に小さな星型の花が降り積もって
オリーブの白い花が開花したことにやっと気付いた
道行く人々は、夏
明るいグリーンの実が、しなやかな枝でゆれはじめてから
オリーブに目を向ける
....
空が鳴いている。
夜にひっそりと。
切り裂かれてる。
啜り泣いている。
涙を流している。
慰めるために、
何が出来るだろうか。
大好きなんだけどな。
無 ....
すき(かもしれない)
すき…(かもしれない)
すき!(かもしれない)
すき!!(かもしれない)
あなたへのカッコ内が消えない
好きって言い切りたい
....
劣悪な環境におかれてワタシの心は
破裂寸前になっていた
両手をグッと握り締めた
数ある罵声を受けて
世の不平に晒されて
癇癪を起こしたワタシの手足が
そこにいるあなた ....
ちょうど欲しい色を切らしていたから
椅子に腰掛けて本を読んでいる彼に相談した
あいにく僕もその色を持っていない
二人で一緒に探しにいこうか
そう言って近所の公園へ出かけた
私た ....
きらきらと嘘が降り積もっていくから、
きらきらと世界が綺麗に見えて。
もう何も考えたくない僕は
ただ、笑いながら幸せな歌をうたう。
ただ、しあわせなうたをうたって。
しあ ....
あんたの部屋に入ったら
嗅いだこともない香りが鼻についた
こんなんあんたがつけるような匂いやない
どこぞの女が残した匂いや
せやけど、ええ匂い
あんたに抱かれてるとき
....
一
春をあげるよ
ツバキの葉にうっすら積もった春を
人差し指でそっと集めて貴方に
栞にしてみてはどうだろう
本を開くたび春の匂いが漂うように
カーテンにしてみるの ....
幸せに死ねるかもしれない
そう思うと
心から安らぎます
今は春
眼に映るたんぽぽや
雲の流れ
ひばりの鳴き声が
どれほど美しく
心に響くことでしょう
初夏ー
なぜ空はこんなに青く
輝くのか
雲は白く輝くのか
山の緑は
こんなに眼に痛いのか
川の深い緑は
こんなに心に突き刺さるのか
すばらしき 岐阜の 山河
なんで忘れられようか
....
Yよ
私のことを
憶えていますか
私は今
こんなに遠いところに
来てしまいました
初めは近くに散歩に行くつもりでした
なのに 私は
三つの平原を越え
七つの山脈を越え
二つの断 ....
天変地異が起こった 悪霊達がハルマゲドンに全世界の王達を集めた
一人の緑豊かな国の王が言った これからどうします?
一人の砂漠の国の王がこう言った ここにミレニアムキングダムを創れと先程あな ....
漆黒の闇に今日も
電波にのせた言葉がいきかう
誰かが誰かのために
ほとばしる想いが
零れないように
いつでも切れる
儚い琴線
そっと握りしめ
かぎられた空間の余 ....
木曜日の朝の雫が絶叫をあげている。
尖った街頭の佇まい。
通勤の熱気をはおったDNAのひかる螺旋の群は、
わたしの散漫な視覚のなかに、
同じ足音、同じ顔を描いていく。
振子のようなまなざ ....
生きたことについて
様様な言い訳を用意するときに
奴らは言ってみろと嘲笑う
おれはにらみつけながらどれだけの大音響で
耳をつぶしてやろうかと画策する
嫌悪と失望という共通項で互いに団結して
....
空と僕らには距離がなかった
窓は開かれていた
白いテーブルの上に
幾千の微細動
まるでナイロンの弦を束ねた
世界のつけ根はたなびき
差し入れる指は風に同調する
触れた先からほろほろと物語 ....
ムード音楽
意味もなく妖艶なおばちゃん
四角く座している皆さん
俺たちは欠けた
美しい輪っかだよ。
私は欠けてない
満たされた輪です。
アルデンテ
精密 ....
さよなら、なんて必要ない
だから
会いたい、なんてものも必要ない
おれたちは
欠けたわっかのようなものだ
そこから始めなければ
生まれ変わっても
さよなら ....
あしたは
会社にあたらしく導入するシステムの
最終の打ち合わせだった
今夜は
行政がしている工業会の会合だった
おとといは
突然のトラブルで
それに対処する資 ....
見えているものは
ただ単に
見えているだけであって
見るものを
見ていないのかもしれない
見えているものから
見えるものを見えたとき
初めて見えるのだと思う
目を開けなくても
見 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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