僅かな希望の芽を摘み取る
君の手は狂気に染まっていた
少し透明な爪が痛々しい
心に閉じ込めれた過去
出会いの中にいくつ別れを感じればいい
答えのない質疑を繰り返す
木々 ....
美しい夕方だ
そう彼は言った
わたしは気付かない振りをする
コーヒーが熱を奪われていく
あなたは答えない
清潔なベットの上で
わたしは服を脱がされる ....
言いたいのは
たった四文字
伝えたいのは
いろんなこと
声にならなくて
もどかしくて
言葉にしたくて
うまく纏まらなくて
いっぱい ....
(強がる心は知らぬふり
くちびるが嘘をつくから、ね)
夜の糸は はりつめて
私と貴方を繋ぐのでしょう
その糸をゆっくりゆっくりと
地獄から手繰り寄せるもの、有り
からりから ....
ぎらつく 太陽色のシトリンが
ルチル混じりの水晶に恋をした
お堅いあの子のクラックは 虹色に光り
分かれて散乱したトルマリンは 七色に光る
フロウ ライトに憧れて
....
いもうとは
もうすっかり大人になって
今ではもう三人も子どもがいる
少女だったいもうとは
母になって
まるでロボットのように
家事をこなし続けている
リビングの隅の
古くさいカセッ ....
一匹の{ルビ蜻蛉=とんぼ}が
脚の間をすり抜けて
小さくさざ波立つ水田
暮れ翳り始めた空に
フラミンゴの色の雲
エミール=ガレの作品集を
撫でる指で繰っていた
男のこと
苗のき ....
これでも頑張ってるの。
頑張ってバカやってるの。
みんなに、笑われても
嫌われても
一生懸命バカやってるの。
大人になったとき
あぁ、あん時バカやったなあ。
って
笑いながら、言えるよ ....
早朝ニワトリと共に起きちゃって
洗顔、歯磨き、お化粧即効
一着しかないスーツに着替えて
let's go to office!
駅まで歩く曲がり角
もうお肌も曲がり角
もう人生も曲 ....
今朝 駅にむかう途中に
烏が道で ぺちゃんこになっていて
その上を 車が何度も通るから
僕の目の前で
烏はどんどん ぺちゃんこになっていった
夕方 駅から帰る途中で
ぺちゃんこになっ ....
耳から
抹茶がこぼれてしまうという
朝になるとシーツは
たっぷり緑を含んでいて
洗うたびに
深みを増していくのだという
(この時期だけなんですの
と
さして困ったふうでもなく
さらさ ....
君がチョコの包み紙で折った鶴が
私の部屋にいて
羽を休めている
君に置いてきぼりにされて
これからどこに飛んでゆこうかと考えている
触れて離れて
覚醒の夜風は君を連れ去る
....
初夏の昼下がり
窓には涼しい風がふき
私はひとりまどろむ
夢の中で
私は、金、銀、宝石の衣装をつけ
夜の砂漠を駱駝に乗り旅している
夜の砂漠は、暑く ....
いつぞやの夢はまさに夢
思い出すも叶わぬまさに夢
混ざりっ気の無い私のみた夢
再度みるには叶わぬその夢
混じった私にはみれぬ夢
それは滝を昇る言の葉
それは深海に沈んだ小石
それ ....
愛とは?
と聞かれたら
あなたが私にとって
必要である事を
忘れない事と答えます
愛しい人よ、どうか
忘れないで。。。
忘れさせないで。。。
真っ新な紙に文字が沁みる
字面になり損ね、はじけたもの
とばしった点と点
不必要に思われたものが
繊維を沈み込んで行く過程で
必要なものゝ如く
一本一本に記憶を残して行く
....
リラの香に噎せ返り
答案用紙に回答する
温い湿度に噎せ返り
白紙の答案に怯える
リラの香に噎せ返り
正解答を知りながら
ぴくりとも動かない
意気地なさげな ....
百点満点の自分なんて、
そうそうあるもんじゃないけど、
あの時、彼女の立ち位置を羨んだ自分は
素直に誉めてあげたいんだ。
私は今でも
自分の声に、自信を持っている。
鬼のいない鬼ごっこ
僕は
ひとり走る
走り続けて
辺りを見渡す
雲一つない空
と
限りのない草原
が
僕を囲む
囲む
鬼を追いかける
自分が
追っているのか
追われ ....
散歩していたら
犬がへいのへーい
少年がへいのへーい
HOTELの赤ランプ
へいのへーい
じいちゃんがへいのへーい
タマがへいのへーい
でも怒らない
ちゃんと処理をしてあげる
....
どうか私に
アナタの命の残りを
これから犯す罪を
恐がらないだけのkissを
甘くとろけて
頭が痺れるまで
離れることなく
Kiss you
どうかアナタも ....
庭先のチューリップに
午后のお茶を
通り雨が 注いでゆく
わたしは
ふたりで おそろいにしようと 云っていた
チューリップの形の ピンクと水色の マグカップを想い出している
砺波の チ ....
一生青春、なんて言わずに
人生には
朱夏
白秋
玄冬
とあるのだから
たまには
真っ赤に染まる夏も
白くおおらかな秋も
奥深い黒の冬も
あっても良いな
りんりん、と
風鈴が鳴る
目蓋の裏に
広がる風景
日本家屋の
優しい縁側
そうめんに
氷を浮かべて
酢の入った
ところてんは
食欲を誘う
かき氷
甘い匂いと ....
ネコ追いかけて 君と一緒にカフェ
チーズケーキと 君の笑顔が好き
ネコより気まぐれ 君にふりまわされ
それでも良いさ 君と一緒にいたい
わかってるんだろ? 僕が君に弱いこと
気づいて ....
黄金の水を とくとくとく
あわの神秘に どきどきどき
ごくごくごく
ごくごくごく
毎日僕は
繰りかえす
熱くなまった
僕の身体は
どうして君が
欲しくなるのか
....
雨が降ってきた
そんな空にイライラしたのだろうか
家に置いてある
どうでもいいコップを
庭の真ん中においてみた
少しずつ
コップの中に水が溜まってくる
少しずつ
コップの中で雨が揺れて ....
あなたを打たせて取りたい
雨の降るデイゲームで
三振はいらないから
たったひとつの直球で
あなたを打たせて取りたい
できれば一回表の先頭打者がいい
雨でそれっきり
試合が終わって ....
浸りゆく
この黄昏に
街は慈愛の潮 満ちて
海から遠く 離れて
唸る 街に
古代の虫 発光し
アスファルトのタールは
原油のにかわ 舗装する
道をまっすぐに!
密 ....
水温は体を刺していくので、子供たちは明るく冷めて唇の色を変える
心配などないなんて嘘だけれど子供こそこの水温に耐えるのだと
平泳ぎのストロークは長く自由形を越して空をとんでいく
ばた足しかできな ....
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