「夜の守日の守に守{ルビ幸=さきは}へ賜へと 恐み恐みも白す」

踊れや 踊れ
妖かしの刻 沸きし炎
詠えや 詠え
命を灯し 導けや

黄泉路の宴 
魑魅魍魎を昇華したりて ....
扉から 漏れる 白熱電灯
白檀の香 しめやかに 香り

私は この仏間に
この世のありとあらゆる
悲惨を出現させる

戦争 飢餓 病気 
怒り 憎しみ 嫉妬

唱題しながら
どす ....
砂漠を おいかけて
雨売りが やってくる
ひからびた たましいを
みつけては あしたの歌で
びっしょり 濡らしていく
「 この世の外なら何処へでも ! 」 
という最後の詩句を読んだわたしは 
「 転居先 」について考えていたが 
そんな場所は、何処にも無かった。 

日常から逃れるほどに 
毎夜訪れ 
 ....
虫刺されがかゆくて

かいていたら跡が残った

外を見ると

強い日差しが差し込んできた

あっ 思い出した

こんなに外がまぶしい日に

あなたはひっそり この家から出て行っ ....
路上に{ルビ棄=す}てられて 
崩れた米の{ルビ塊=かたまり}  

割れた破片のまま 
空の雲を映す鏡 

何事も無い顔で 
わたしはそれらを通り過ぎる 

遠く置き忘れた 
砕 ....
世の中にはいつも恋が溢れている
そこかしこ失恋も含めれば
見渡す限り恋が溢れる

若きものは知らぬ間に恋に墜ち
老いたものは過去のシグナルを見つめる
一方的に見つめるだけのものだから
き ....
あなたは父親似ですね
どことなく男っぽい
手だけ見るとまるで文学青年のよう
父は文藝春秋が好きなんです
なるほどその腕は
文藝春秋の厚みを支える
細くて芯のある枝だ
そして腕と同じくして ....
ばっぱ、こねえだ小川さんえのカッチャ飲んでら、ママはいってらお茶ッコけれ。

ママはいってらお茶ッコ?なえのごどだべ?

あれぇ、こねえだ小川さんえのカッチャ飲んでらっけしゃよ。

あやあ ....
これはエゴなのだろうか?

あれ程激しく

憎んだエゴが


こんなにあなたを

愛しいと思わせるのか?


エゴを憎悪し

あなたを愛する

矛盾だろうか?


 ....
 蒼い約束の地は
 遥か遠くで息づいている

 流れる雲の下
 芝生に仰向けで横たわり
 風を頬に受け
 火照った心を冷やす

 気分の折れ線グラフは
 今日は上がり調子
 明日は ....
書き人知らずの本でした
棚から引き抜き
いくつかの確かな硬貨を払い
手に入れたというのに
ふと気付けば
それを生んだ人の名は
どこにも刻まれていませんでした

家に帰り
日差しが中途 ....
食器棚の上で昼寝をしている猫のシッポが
だらりと垂れ下がっている

でもお刺身のパックを買い物袋から取り出しただけで
シッポはパタリ、パタリとゆっくり動き出す

どんな夢をみている ....
ほんとうのことをあなたに
たくさん
贈りたいのだけど

なぜだか

きっとあなたは私のこと
誤解している
きっと

私のほんとうは
もっと
臆病で調子よくて
よわよわで意地っ ....
この橋を渡ると あのこの家に着くの?

 --うん、そうだよ。

どうして?

 --どうしてだろうね。

つながってるの?
道は、つながってるの?

 --そうだね。
    ....
キミは私に言ってくれた。
しっかり私の目を見て。

誕生日おめでとう。

それだけで私の顔は身体中の体温が集まったように真っ赤。
私は心を込めて言ったよ。

ありがとう。

プレゼ ....
かろやかに
自転車を漕いでいた風は
あの日、突然
吹くことを断ち切られ
いまは
病院のベッドで
蛹となって
眠っている


息することさえできなくて
ときおり
顔を歪め、真っ赤 ....
ボンボリつけて
ビーズの蝶々付けて
学校に登校する
革の手袋する

先輩にもらったキーケース
弟が友達のお母さんに
声を掛けられ
貴方が誘拐犯かもしれない

と言ったそうな
小さ ....
夜の気配に触れて
私の思いは
満点の星空へ解き放たれる

決してあなたの前では形にすることのない思いが
夜の冷気と慈愛の中
予期せぬ激しさで 身を起こす

果てしの無い天空に満ちた音楽 ....
 
ちょっと開いておくれ。
 私の人が見えるから。
 
ちょっと騒いでおくれ。
 私の人が見えるから。  
 
やつ、 
暗がりで体を摩って
 
鳴る、(るるる。)
 
こいつ ....
帰宅する途中
コーンスープの匂いがする
家の前を通りかかる
中から男女の諍いの声が聞こえてくる
少年が一人
玄関の外に立っている
ドアにもたれてただうつむいている
どうかあの少年が
私 ....
同じ詩を何回もアップしてみる反復の一つ一つをただの反復というのは詩ではないと思う 同じ詩を何回もアップしてみる反復
場が時間とともにずれるときは
りんごが赤茶けるよう
同じものを食べるなら面の甘さはどこにくる
同じ詩を何回もアップしてみる反復
詩が生きる場所は世界に一つと規定されるものでもなく
工事現場に置かれた
大きな平面板は
空に流れる白い雲を見ながら
あの雲のように
自由に流れたいと思った
平らに寝そべっている自分では
風に相手にされなかった
起き上がれば
風を跳ね返し ....
酸欠気味だから
口から泡が立ち上らない

痛みは初めの内だけで
慣れてしまえば
麻痺してしまえば大丈夫だと思っていたけれど
何時まで経っても苦しい事に変わりは無い
過去にあった恥の分だけ ....
互いの心に根をはって
咲いてくる花がある

咲いた花なら散るのが定め
散った花びら互いに撒いて
毒の花でも祝福を

悲しいときには涙を注いで
楽しいときにも涙を注いで
間引いた葉っぱ ....
甘え甘えて箱入り娘
とうとう三十路ひとりきり
必死でいきないこの30年
努力しなかったこの30年
身体は衰弱し
すれすれの実態に
この支配する金
いつからか泣けなくなった
そう
残暑 ....
 悲しいときは
 笑うのが一番 
 何も知らないあなたは
 全てを隠す僕のよこで
 無邪気にいってのける

 何もしらずに伸ばされた手が
 全身に鬼火をつけてくなんて
 君が知るこ ....
君が勢いよくカーテンをあけるから
まさに零れ出ようとしていた光が
勢いよくぼくを包み込む
その白い肌は朝に満たされて
なんて君を美しくさせるんだ
たった今ぼくのなかも
朝が通り抜けて行った ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
舞巫女踊りてルーファウス...107/6/2 20:49
仏間アハウ607/6/2 20:46
そろもん(雨季の話)みつべえ507/6/2 20:38
日々ノ契約 服部 剛11*07/6/2 20:37
森下 流華2*07/6/2 20:08
門 服部 剛707/6/2 20:00
捨てるぐらいの愛でいいからアマル・シャ...5*07/6/2 19:58
小川 葉207/6/2 19:56
ばっぱの思い出507/6/2 19:22
矛盾?森川仁007/6/2 18:29
信じてるから山崎 風雅607/6/2 18:01
書き人知らずロカニクス707/6/2 16:38
バレバレいねむり猫4*07/6/2 16:28
ほんとうのことuminek...8*07/6/2 16:13
自転車でかおり7*07/6/2 16:09
ありがとう叶多2*07/6/2 14:49
それでも風は草野大悟10*07/6/2 14:18
中学の時ペポパンプ7*07/6/2 12:46
夜の気配いねむり猫507/6/2 11:58
睡郷飴森307/6/2 11:52
粘度たもつ1307/6/2 11:41
イダヅカマコ...007/6/2 11:39
107/6/2 11:37
007/6/2 11:34
膨らむ板ぽえむ君12*07/6/2 11:19
酸欠クリスタル純情乙女虹村 凌3*07/6/2 11:14
紅い薔薇アマル・シャ...5*07/6/2 10:58
花と林檎と酒yoyo4*07/6/2 10:15
慟哭くるす.wh...1*07/6/2 9:17
朝の静かな領域村木正成17*07/6/2 9:02

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