{引用=
さざ波の上の真昼
季節の道を飛ぶ鳥は
大気のつぶやきを浴びながら
虚構の街に舞い降りていく
その日も
....
泣くのはやめてよ
飽きてくるから
笑うのはやめてよ
殺したくなるから
殴るのはやめてよ
愛おしくなるから
痛がるのはやめてよ
羨ましくなるから
甘えるのはやめてよ
哀 ....
抱きしめたもの
全部ひっくるめて
冷蔵便で送るよ
君にとってはもう
要らないものばかり
かもしれない
{引用=fromAB}
スキップらんらん
今日は晴れ
何か良い事ないかな
わくわくハラハラ
顔を触られ
頭をつけられる
ご機嫌斜めの君
コーヒーを出される
眠い5時間しか寝てない
目覚ましなしで起き ....
人生が一幕劇の舞台なら
あたしの物語は中盤を過ぎて
ファンファーレを打ち鳴らして
クライマックスを迎えても良いはずなのに
なんか、パッとしない
ゴトーを待ちながら的乗りのおはなしより ....
カーテンと
鉄骨の隙間から覗いた
スカートを捲る
そこに、秘密はない
白く染まった床と
天井の間で眠る
ストッキングを破る
そこにも、秘密は見当たらない
ステンレスの ....
あのとき雪を頂いていた山はもう
緑もずいぶんと深くなって
あのとき枯れ草を敷き詰めたようだった田はもう
水が張られて田植えの準備が整い
あのときどんよりと重く垂れ込めていた空は ....
2007/06/05
かりんとうを
長万部で買う
駅の待合室には
仕事にあぶれた人たちが
冷えた弁当をストーブに載せて
暖めている
ヤカンから湯気が出てい ....
君の囁く何気ない日常だけが
僕を取り巻く全てだというのなら
どれほど幸せだろうか
名前しか知らない飼い猫の話だったり
妹との他愛ない喧嘩の愚痴だったり
二人交わす冗談っぽいキスだったり
お ....
夜部屋の一室
私はひっそりと考える
『シ』と言うモノについて
暗い空間の中に自由にできない腕で
恐々震えながら伸ばす
たまに掴めたそれは
にび色
電子機械の中 ....
夜空を剥ぎ取って
この心を包むことができたなら
あなたの宇宙(そら)を飛べたでしょうか
星をつかまえて
髪に飾ることができたなら
果てしない大海原を
あなたまで導いてくれたのでしょうか ....
作曲家は空腹を誤魔化す為に暇さえあればずっと眠っていた
それ以外は作曲に専念していた
でも曲が売れなかった 彼の曲はこの時代に受け入れられなかったのである
眠っている間 彼は実に様々なこ ....
青い部屋のバイオリン
天井に浮かぶ
水あめのプール
眠い青い部屋 グルグルと回る
足が暖かい
耳が暖かい
トロトロと眠い午後の部屋
心臓が遅くなる
時計が遅くなる ....
それはいつまで経っても明日にならない
俺は始まりからずっと遠くてもっとぶ厚くて
お前の衰弱しきった太陽が忘れられない
明ける夜に挿された首のひやっとした
どの空も拒んで傾いた
それは動く ....
「宇宙」と書いて「ソラ」と読む
自称詩人の始まりだとしたら
私は間違いなく
それにあたると思うんです
「本気」と書いて「マジ」と読むとは
ちょっと違うのです
....
夜の匂いとか、別れの前の静寂とか、
劇場の空気や匂い
月にかかった雲、夜の街灯
朝方のピンははりつめた空気
夕焼け真じかのの紅いろのそら
暖かいお茶、
まだ色がついていない白い ....
アタマ←キリキリ痛ミマス
オツム←マジでアレですヤバイです
じゃあ、あれ、で、これが、こうなって、そーしてもしかして「っぽい」&「〜ぽい」雰囲気とか、マジヤバくね? ありえなくね? 「超 ....
耳元の蚊の羽音でいちいち目を覚ますのは
ぶっ潰してやる!って情熱だけじゃなくて
お前の電話を待ってるからなんだけどなあ
黄色い、アジサイが咲いている。
黄色いアジサイは、
ホントは泣いているのだ。
土が汚くて、水が汚くて、と
泣いているのだ。
私はそれを哀れに思ったけれど、
あちらこちらに黄色いアジサイが咲 ....
誰に気づかれることもなく
蟻が風呂の排水溝に吸い込まれていった
死んでしまったかと思われた蟻は
翌日水道の蛇口から金魚になってあらわれた
金魚鉢でしばらく飼われた金魚はある日
誰に気づかれる ....
あなたとの関係を大切にしたい
あなたとの時間を大切にしたい
愛って
大切なひとの時間を大切にすることだと思う
会ったこともないのに
こんなこと書くとひいちゃうかな
....
指さきふるえる
こころがふるえる
胸をこがして
中二の秋がよみがえる
さよならの分別が
臆している
とき
こころのふるえは
指さきふるえる
....
夜風が気持ちよくて 一人散歩をする
そんなときに私は何かを探してしまう
ぬくもりを探している
私を思ってくれる気持ちを探している
とても 寂しいから
と ....
ひとり心に住むひとを
ひとり遊びに横たえて
想いのうちは哀れです
せわしく濡れて
しんと見つめる
とがるかなたに
吐息、はじける
ひとり心に住むひとを ....
時を追いかける時よ
ひとり物語を語り続ける時よ
孤独と戦い続ける私の時よ
過去をふりかえれば
時は追いかけるだけの幻
孤独に気づけなかったあなたとの日々
時でさえなかったあなたとの日々
夜の飛行場には
サヨナラが点在する
携帯電話のキーのような
小さな光の形をして
滑走路を疾走するもの
引き離されるもの
雲に呑まれるもの
星になるもの
僕らの住む街 ....
胃液が沸騰
ぐつぐつ
小爆発を繰り返しながら
ぷつぷつ
重い重い
頭にも響く
じっじっ
眼鏡の蔓がひるむ
ひっひっ
うずくまる自分の影
猫のまるい背中に
笑われている
彼は私にもう会えないといった
理由も聞かずに
いや
聞くことも出来ずに立ち尽す
彼が背を向けて
私はただその後ろ姿を見つめていた
それは昼下がりで
太陽が眩しくて
でも目を逸らすことが ....
辛い事がありました
それは他人とっては
どうでも良いことで
でも私にとっては
辛いことで
一人でいたら
笑うことも出来ず
泣くことも出来ず
でもみんな前で強がりな私は
....
山を見ろ
何かが聞こえてくるだろ
それが
ヤマトの歌だ
海を見ろ
何かが動いているだろ
それが
ヤマトの踊りだ
ヤマトは
自然という言葉を知らない
なぜならば
自然そのも ....
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