そとが雨だからいけない
夕方になったからいけない
いも虫のようにねむる
からだを抱いてねむる
過ぎて行った過去に
一体どれほどの意味があれば
僕らは満足するのだろう
降り出した雨に
本当はこれっぽっち意味なんて
いくら待っても無いんだろう
思い上がりに仕組まれた
鏡の中の ....
風薫る五月は様々なニュースを吹き流し
五月雨が哀しみをぽとりと垂らす
滲んでいった誰かの想いを背負って
命にきりきり舞いしているときは
ライオンが行ったり来たりしている様子や
猿 ....
/雨が降ってる
小さな砂漠なのだと思う
講師は教壇に立ち
黒板に自分の名を書く
「倉持康雄」
はじめまして、倉持です
皆さんにとって実りのある研修 ....
首を傾けたまま
縫い針を
炎で焼いて
縫いました
ひと針
ふた針
み針目で
あなたは目を覚まし
俺の目を縫いとめるのは誰だ
と申します
私は器用に玉結びをした後 ....
君が好きだった言葉を
僕は何度も紙に書いた。
わからないから
何度も何度も書いたんだ。
そのうち
君の名前を忘れてしまうんじゃないかって
怖くなったんだ。
だから君の名前も
....
ゆらゆらと揺れる
木々の間で
風に吹かれて
瞬きを思い出す
一つ、ぱちんと
音をたてて
瞬きをしてみると
風がそっと
頬にキスをした
吸い込まれそうな
深い、青の ....
空に輝くのは無数の星
山の下にも無数の光
空の星が見えないこの街
この夜景が美しいと
誰かが讃えたらしい
確かにこの街は綺麗
空の星なんかより ずっとずっと
確かにこの光は綺 ....
僕のこころは
花びらの静かに紅いうずの中に
巻きこまれ
溶け込んでゆく
純粋な樹液の緑を泳いで
泳いで
深くゆっくりと
いつの間にか
象徴の湖の底を彷徨っていることに
気がつく
....
ハチドリたちの季節、タービンは回る、小さな声で歌うように
頭上の日輪のように、熱死しながら、糸を紡ぐ、それは機械
赤い石楠花は大輪のままに、「儚げな」見せかけで、花弁を散らし
ただ地面に積も ....
不安が積み重なって、それは雨となるの
しとしと…、と
あたしを濡らす
傘なんか、もう持ってない
どこにやったかすら忘れた
おかしいな
まだ、雨がやまないなんて
不安 ....
五月は過ぎた
麗らかで活発だった季節は
あれほど気ままだったお前も
今ではわたしの膝の上で大人しく眠る
お前のやわらかな耳たぶに降る雨に
こうして一緒に濡れそぼりながら
お前は聞い ....
こころを入れ換える、では足りなかった
こころは恩をすぐ忘れてしまうから
忘れてしまう訳ではないかも知れない
こころって
いっぱいありすぎるから問題なのだ
あのひとは
....
きょうはいつもと違う降り口だった
彼といっしょに通勤したからだ
いつもと違うラッシュアワーであったのは
会話するひとがいたからではなくて
女性専用車両じゃなかったからかも知れな ....
男が肉を求めれば
女は魂を求めるもの
肉を満たせば
魂は吐き出される
観念に帰還する
エロは金で計るもの
溶けて
なくなりそうな
至福のとき
....
はは
わらうみたいになった
そのとき
しょうじょだった
わたしが
こぼれた
いつかの絵本
ちいさな
花のようなまぼろし
なんのために
おままごと
だれと、どこに、どのように
....
「なんで空は青いの?」
なんて聞くから
「みんなのカナシミを映してるから」
って答えた。
ほんとは
波長の短い青の方が光が散乱しやすいから。らしいから
そう、教えてあげ ....
リセットしましょ
リセットしましょ
子供達の歌が聞こえる
リセットしましょ
リセットしましょ
もう一度、もう一度
最初からやり直しましょ
何度 ....
夜の闇の
海の 曲
無辺の潮が
樹々を揺らす
光は踊りを忘れ
抱かれる胸を喪った
荒れる雨も風も
行方を知らず
破れた帆船は
宙空を彷徨う
....
夏
森には緑が生い茂る
その中のたった一枚の葉
その葉がなくとも
森は揺るぎないだろう
でも
その一枚の葉が
一枚の葉になるまで
どれだけ過程があるのだろう
その一枚にも
命が通っ ....
ありがとう
ありがとう
自然にありがとう
生命にありがとう
命の潮騒
波の音
鼓動
月
他人を犠牲にして
生存権を奪い取り
当然の権利として
競争に勝ってゆく
人生は刹那の繋ぎ合わせ
時間はただ
平等に人々に与えられ
平等に消えてゆく
刹那の時間に変わる世界を
瞬きすらも惜しみながら
隣り合わせた花の開花を
運命と名付けて
見逃さないでい ....
生きる辛さを痛感した事はあるかい?
もし、あるのならば、
あなたはいい人生を送っているのだろう。
部屋にかかったカレンダーは
どれもあの夏でとまったまま
色あせて端が少しめくれて
蛍光ペンで記された丸印が
日に焼けてかすかに残りそれも
何の記しなのかはもう不明で
思 ....
サチ子先生は
理科室でメダカを飼っている
先生の白くて細い指が水槽に触れると
メダカは狂喜して泳ぐ
メダカは十六ぴきいる
一ぴきずつに名前をつけたいの
クラスのみんなの
と先生は ....
乾いた酸素は欠乏し
曖昧な沃素が宙を舞う
蒼白な額に塩分を散らして
着古したシャツは
肉体と密着して色褪せてく
そういえば
蜃気楼をみたことがあるか
アスファルトに靄がかかり
....
いつか見た大きな虹
空に架かった大きな橋
24色の色鉛筆じゃ描けない事
あの日はじめて知ったの
ねぇ あなたは知ってた?
ピヨピヨ、ピヨピヨ
聞こえてくる鳴き声
あの恐竜の子供は今どこにいるだろうか
繰り返す日常、遥か遠い夢
叶えられなかった願い
地面に影、一羽の烏
少女は晴れ渡る青空 ....
軌道を外れて落下する雨
待ちこがれる傘
からだを露骨に紅潮させ全開となった傘を
雨が狂ったように激しく打ちつける
すべてが終われば傘は
からだに付着した雨を丁寧に振り払い
雨は何事もなかっ ....
永遠に辿り着け無いエデンへと
‥‥Ring-Oを追う-π)円周率、永遠に辿り着けぬエデンの果樹
或るカノンが右の、白詰草の丘を登る
‥‥every-泥..ノ)寝具―erROR、白い丘二つ 双子 ....
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