背の高いあの人の言葉は
いつだってやさしく降り注いだ
まるで霧雨みたいに
やさしく私を包み込んでいた

けれど滲んだ愛情は 蒸発してしまったんだ
今はもうあの人の言葉は
水溜りの上に浮か ....
蟻が空を見上げてる
土の上から
体よりもずっと小さい目で
大きな空を見上げてる
いつもは下を向いて
せっせと動いているけれど
まぶしい光が呼んだのだろうか
蟻は立ち止まり
空を見つめて ....
嬉しそーな顔しちゃってさあ
しょうゆチキンとかさあ
どーでもいいからさあ

僕がそんなことで
喜ぶわけないのもわからんのですか

なに、いまさら
いい父親ぶってるのですか

なに、 ....
大きなカエル

なるまえに
大きなおたまじゃくし

処分されました
ひとりの犬

処分されました
けっこう平気みたい
みんなけっこう
クールだね
都心の夜空にそびえ立つ
遥かなるバベル 
地中から湧上る人々が
巡礼のように押し寄せ 群れる

その明かりの下には
塔を創った人間とはなんの関係もない人々が集う

現代のバベルに灯る光 ....
生まれてしばらく麓で過ごし
それから春の谷をひたすら駆け上り
今やっと夏の頂上に辿り着いた
その先はゆるくどこまでも続く秋の尾根
私は行く先を眺めながら休憩している
さっきからこちらをじっと ....
一緒に生きて死のうよ、ね?

眼球から雫
白紙に転がる鉛筆

遺書でも書く心算だったの?

泣いてなんかいないよ 
哀しんでいるだけ

凍てつく左手はそれでも君の愛を乞 ....
いろんな人生のベストセレクション

そんなものを読みとばすみたいに

生きてゆけないのが感情なんだよね


化学工場の煙突からは

ちいさな火があがっていた

夜の宙空をちろちろ ....
新幹線は満員だった

連結部分に立っていた

勝手にひとりになっていた

それは俺が

うそで塗り固めた日々だから

性善説がほんとだろうな

だからうそがしんどくなるんだ
 ....
何ひとつ
うまくいかない

そんな日常の中に
見つけたもの

探して探して
暗い夜道をひとり

歩いて歩いて
やっと

出会えた

君との日々を
宝物にしたいから

 ....
日曜日

午後8時42分発の

のぞみ

六月の夜をゆく

後悔は

じぶんを守る

言い訳にすりかわって

胸に貼りついた

この寂しさの正体は

なんなのだろう ....
ぼくはひとから無力だといわれたので
無力をぶきにしてみました
みんなが笑いました
無力をぶきにすると
ひとを笑わせられることをしりました
神さまありがとう
ぼくにともだちをくれて
あ、 ....
道路に
白い羽根
一枚 落ちていた

こんなところに
鳥がいるのかな

空を見上げた

これは
天使の羽根だと思った
果てしないと儚いの違いが
正直あまり分からない

息を覚えた頃
気付いた
ここにいるべきではない

ではどこへいくのか
どこへいこう
さしあたり
感動したい

ある日感動のあま ....
目が覚めたら朝が来ました
目が覚めても朝が来ました

昨日と同じ今日が怖いので
今日と違う明日が恐ろしいので

僕はバリアを張って僕を弾いてしまいます
僕らはオーラを発して僕らを放してし ....
火種が落ちたキャスターを
未練たらしくまだ指先で挟んでいる
甘ったるい味と匂いも
灰のそれしか残っていないと
上手く出来た脳ミソは分かっている
でも、ついつい確かめてしまう

そろそろ捨 ....
“信”故に盲目なれば

“信”故に死すとも

構わぬか?


そう言わしめるのは

己が陶酔

陶酔こそが

己の“信”


愚かなり

他者に故問うは

愚か ....
Castelles "Heavenly Father" (1955)にのせて


しずかな夜が
狙撃手の黒い手袋を脱ぐと
映写機はひとりでに回りはじめる

そのときお ....
この度は当社の製品をお買い上げまことにありがとうございます
つきましては、使用上の注意についてお知らせいたします

この製品は防水仕様となっておりますが
長時間に渡っての水中への放置等はおやめ ....
夏至も間近
積もると
真っ黒になる雪を想像してみる
アルベドはゼロ
全ての波長を吸収し
構造色もなく
黒体放射は
あれは温度だから関係ないか
ああ、ちっちゃなブラックホールみたいだね
 ....
テレビの中のぬいぐるみ
パンダの格好で喋ってる

テレビの外の馬鹿野郎
ピエロの格好で笑ってる

テレビの中の愚か者
農夫の格好で泣いている

テレビの外の恥知らず
石榴の格好でキ ....
夏の夜空に輝く星の中に
刹那に煌く
流れ星

煌きは夏の夜空に
消えてなくなり

消え去った後は
人の記憶の中を
ぐるぐる回り

消えあせることなく
きらきらと流れ続ける
大切に使ってほしいからと
単純な直方体ではなく
いろいろな形の消しゴムが
たくさん作られた
なるべく人気のある人形や
自動車や食べ物など
色や匂いも工夫されていた
開発が開発を繋げ
本 ....
夫の背中には口がある。
だから夫は、
背中を向いて、
わたしにしゃべる。

夫の丸い背中はいつも白いワイシャツに包まれている。
背中は、
わたしがご飯です ....
ペンチで噛んで ニッパーで切って もう有り触れたもんじゃ感じない
ベンチで病んで アッパーで飛んで 減るだけの生命引きずるだけ

洋燈で照らす 暗いサラダ 調教えられてないことを探す
汚れきっ ....
悲しみの中でしか人は
本当に出会わないのだとすれば
これほどの奇跡はない

眩しさの中で大事なものを見失い
愚かにも己の力と過信する時
太陽の下 
多くのものを焼き尽くしてすべて失う
 ....
ユラリ ユラ
波間に揉まれてたゆたって
いつのまにやら
フワリ フワ
骨抜き薄皮


海の月


目一杯からだを広げて


空の月  を


自分のお腹に映しこんで
 ....
偏狭きわまる
愚か者
精々逃げろ
愚か者
 
 
私が造った
この銃で
嗚呼、さらばだ
愚か者
 
 
小さな小さな獣達
辟易するのか
愚か者
 
 
精々喚け
愚 ....
金木犀が香っていました
東京に重くのしかかる雲が
甘くかんだ乳首にみえた



なんど壊してもなんど壊しても
修復しようとするのはいつも
あなたのほうで
わたしはいつも恐いよといって ....
あの人が
死んだ
という報せを聞いて

青い河を小さな舟で
ゆっくりと
ゆったりと
流されるよに下ってゆく
あの人の姿が目に浮かんだ

櫂もなく
舵もなく
しかし
流れに
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
灰色の海、透明な傘と衿野果歩6*07/6/11 23:20
蟻が空を見上げてるぽえむ君9*07/6/11 23:06
親孝行可能?うおくきん3*07/6/11 22:37
かしこいひとたちチアーヌ607/6/11 22:35
遥かなるバベルいねむり猫107/6/11 22:29
羚羊小川 葉107/6/11 22:09
凍てつく左手朽木 裕4*07/6/11 21:59
他人が書いた詩を読むように吉岡ペペロ407/6/11 21:53
ひとりであること007/6/11 21:52
ハヤテ ココロ和森朱希407/6/11 21:51
六月の夜をゆく吉岡ペペロ207/6/11 21:50
ケレドアマル・シャ...3*07/6/11 21:15
天使の羽根ひろいましたLucy.M...3*07/6/11 21:08
創作する訣ロカニクス507/6/11 20:49
ピエロ。もののあはれ14*07/6/11 20:46
キャスター(ワンカートン)太陽の獣1*07/6/11 19:13
★信★森川仁107/6/11 16:46
ある日んなこたーな...007/6/11 16:32
使用上の注意柚木607/6/11 15:48
暗黒の六華小池房枝7*07/6/11 15:31
テレビウォッチャーkei99207/6/11 14:48
流れ星OLGA107/6/11 14:24
大切な消しゴムぽえむ君5*07/6/11 14:20
「 夫の背中。 」PULL.4*07/6/11 14:12
ペンチ北大路京介8*07/6/11 13:17
美しい人アマル・シャ...607/6/11 13:14
become jelly萌歌1*07/6/11 12:57
神が狩り殿様が得る107/6/11 12:56
おっぱいa.u.i.007/6/11 12:33
青い河大覚アキラ2*07/6/11 11:24

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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