雨に濡れてる紫陽花の
赤が濃くなるその花に
ほのかに光る銀の雨
一つ一つの音を聞く

そこには時が動いてる
膨らみながら進んでる
雫に溜まるその詩は
紫陽花の詩

風に吹かれる紫陽 ....
気付いてみれば
そうか、俺たちは流浪しているのか
街の名前は今
4度変わって、新しくなった

帰る場所があるだけで
何度も境界線をまたいで
風に吹かれなくても、俺たちは
根無しヨモギの ....
               2007/06/12


クロッカス畑に
クロッキーを植えて
クロッキー、クロッキーと囃し立て
引き籠もったクロッカスのお人形の綽名は
誰が付けたのか付けら ....
階段の一段目にある
農村を踏まないように
慎重に飛び越える
出前の人が誤って
畑の上に器を落とした
突如あらわれた
ミステリーサークルにより
村の人々は大騒ぎしている
ことばにならないこと
ことばにするから
やさしい

かたちをもたないもの
かたちにするから
たのしい

なんでもあるようで
なんにもないせかいと

なんにもないようで
なんでも ....
あなたがいた
ある午後のことを
ただ
あおいビー玉と
して


ふと
体をわるものと認めたら大人になり
わるさがすでにこころに及んでいることに
気付くころには、あ、 ....
部屋の机の上に飾られた写真立てに
うっすらと積もった埃をなぞって
ここで過ごした時の長さを思った

写真の中の笑顔はそのままに
もうずいぶんと遠くに来てしまったような
そんな気が ....
今日は、スタジオにモモンガーさんを御呼びしています

伝説のモモンガーさん、こんにちわ

「うぅぉふ」

さて、今日は色々聞いていきたいと思っているんですが、、
さっそく、視聴者 ....
犀川の 
芝生の土手に腰を下ろし 
静かな流れをみつめていた 

午後の日のきらめく水面には 
空気が入ってふくらんだ 
ビニール袋が浮いていた 

近くで
ぴちゃりと魚が 
跳ね ....
ちぎられたもの
砕かれたもの
ひとつひとつに触れる指が
それらの色に染まりゆくさま


色のないもうひとつの指に触れ
血のにじむまま触れ
あたためるさま
染まりゆくさま
 ....
#6
        屋根裏の姫


廃屋となった古い旅館を安価で買取り、なにやら得をしたような気分で引越しをした。築100年の余を越え、廊下の椋の板も黒ずみ真ん中がへこむ。梁や柱の材も曲 ....
#5 
   一対の腕

それは決まって一対の腕で、上腕の真ん中あたりから唐突に存在していた
人のものより少し大きめの掌とごつごつした指と固い筋肉を持ち、
丁度そこに人が一人いるよう ....
#2

  雨の魚

雨に濡れながら歩いていると
死んだ魚の匂いが漂ってくることがある
湿った空気が ねっとりとまつわりつき
地球が水の星だったことを思い出す

そんな時、あたし ....
青空が映った瞳は
力強い光の匂いがする
その目が捕らえるものは
枯れた幹でさえも
息吹きが聞こえてきそうで

夕焼けが映った瞳は
哀愁が漂い
声をかけることすらも
ためらいがちにさせ ....
この感度で

気絶するなんて嘘だろ

水浸しになったまま

君は

魚のような眼をして

石と石のあいだから

顔をあげた

触れられるとこんなにも

壊れやすい ここ ....
どんなに離ればなれでも

聞こえる歌声の持ち主は

当の昔に死んでいて

時空を超える

音速と俊敏な現代の足音は

遠く光る電球を割ると

出てきた虫達にこんにちわ

と ....
静かな風の吹く中
揺れる想いは遠く渡り
遥か彼方
白い翼 悠々とはためかせて
消えていった

すべてを投げ捨てた
勇気がなかったんだ
持ち続けることなんて
辛いだけだと うそぶいた自 ....
巨大な波が船を覆い被さって船員達は一気に目が覚めた
 ギラギラと照りつける太陽が眩しい
 船底が水浸しだ
 片足の無い船長に怒鳴りつけられ 船員達は踊る強靱な肉体を動かして水捌けをする
  ....
同期の桜が散ったから、夏
些細な変化は時計によく似ている
受付の女の子は
朝からずっと
体温計を口に咥えたまま
お客さまの顔を忘れ続けている
(ところで、その娘の名前が思い出せない)
喫 ....
 陽も明瞭さにかけた頃
 ドアの向こうに
 霞んだ香水のにおいがあった
 机の上の花が ――1輪の花が目に入った

 ヒナギクの花

 部屋の明かりは消えているのに
 なぜか
  ....
お家へ帰ろう。

きっと、この夜空より明るいよ。

お家へ帰ろう。

きっと、そのコーヒーよりあたたかいよ。

お家へ帰ろう。

朝日が昇るまえに、帰ろう。

お家へ帰ろう。
 ....
この野辺に立って
空を 見送るばかり
風の吹く 五月

この水辺に座り
陽は高く
光は 水面に
金色銀色に
静まりかえるばかり

水 ゆるやかに
五月
骨は 眠らないのだけれど
眠っているということにしたい
わたしたち

その上には
幼いころからなじみの
山でも いっとう大きな木

幼いころからなじみの
いつもきつく吹く風が
今も ....
愛の向こう側へ逝ってしまった、アナタ

夢見ることも未来を語ることも無く

過去の想いが昇華した姿でワタシを抱きしめようとする、アナタ

喪ってしまったものの大きさにも気づかずに

欲 ....
恋なんてする時にするもんさ
そう悠長に構えているうちに
あと二年で三十路なわけで

休日の大半は睡眠で
晩飯には賞味期限切れの焼きソバ
赤ウィンナーに安物の豚バラ
三分の一以下に薄めた焼 ....
ジョセフィン博士の勧めで
手紙で紹介された
アパルトマンに引っ越すことにした
もう親離れしなければと

0号室は管理人の夫婦が
1号室からは芸術家の卵たち
ここは芸術を育てる部屋
変わ ....
汽車の終点にて
夜道をゆく
同郷の者は足が早く
陰影が消える

この街路に
カラオケなど一軒もなく
酒を買い
憂いを消して

やがて畦道となり
ワンカップの瓶が転がる
春風が吹 ....
水をいれた空に

星で満たされた大地



ボクはキミと歩き

そして
一番線のホームを
羊の群れが通過していく
海の近くに
美味しい牧草地があるのだ
その後を
羊飼いの少年が
列車でゆっくりと追う

夕暮れ近くになると
列車に羊を乗せて
牧舎へと帰る ....
私にはあんたが
次に何を言うかもう分かってるけど
じっと
じっと
待つよ

ありが・・・
そこまで出てて
その後に何が続くか
もう十分に分かってるけど
私はあんた ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
紫陽花の詩ぽえむ君10*07/6/12 13:12
ブルー・ブルー・ブルー雨宮 之人1*07/6/12 12:51
クロッキーあおば13*07/6/12 12:48
農村小川 葉407/6/12 12:34
ピース松本 涼1107/6/12 12:18
わるい頬A道化1407/6/12 11:41
白い病室あずみの7*07/6/12 11:40
モモンガーの唄那津307/6/12 11:03
犀川 服部 剛18*07/6/12 9:42
指と指木立 悟707/6/12 9:38
「ものとおん」#6リーフレイン607/6/12 9:30
「ものとおん」#5207/6/12 9:21
「ものとおん」#2−#47*07/6/12 9:08
瞳の中の空小原あき28*07/6/12 9:00
高感度無名207/6/12 7:00
「どんなに離ればなれでも」樂恩107/6/12 4:58
波間に朔耶307/6/12 4:14
海賊はじめ4*07/6/12 4:02
考察 〈会社にて〉[group]Tsu-Yo407/6/12 2:19
居場所 〜ヒナギク〜doon207/6/12 1:38
おかえり。狠志307/6/12 1:32
野辺こむ1*07/6/12 1:09
3*07/6/12 1:01
亡霊への哀悼鈴木カルラ3*07/6/12 0:38
希な望み松本 卓也207/6/12 0:25
博士からの手紙(アパルトマン推敲)yoyo11*07/6/11 23:55
帰路6*07/6/11 23:53
想夜夕焼け空5*07/6/11 23:41
行程たもつ1907/6/11 23:35
押し言葉[group]なかがわひろ...3*07/6/11 23:34

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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