ひとのくちからはきだされる弾丸
ことばに影はなく
銃身はいつまでもまっくろ
演技されつつ
ゆっくりと斃れるラジオフレーム
宙からの侵略
リビングで
百合がひらいて
そんなニ ....
誰だ?
地球儀を思いきりぶん回したのは
俺たちの心の中で地球儀を思いきりぶん回したのは誰だ?
おかげで俺たちは目も頭もなるとだ あっちもこっちもなるとだらけだ
なるとばっかりのラーメンなんて食 ....
ごめんね
としか言えないよ
おとというさぎ
あたたかい
あなたの腕は
やさしい
私は
幸せなんだと思う
だけど
噛み切るような凶暴さが
この恋にはないことを
....
なで肩に引っかかるほどの恋は
とげとげと痛々しく
追いつけない涙で
引っかき傷をつけてずり落ちる
どうしようも無い程の痛みなら
手当てもするが
繰り返される引っかき傷は
痛みをこらえるし ....
君の苦いの飲み干してあたしの血にして汗にして涙にして丁寧に全部並べてベランダに干して乾かして残った白をその日の空の色だとか二人のほっぺたの色だとかで塗りたくってケラケラ笑い飛ばして飛ばしたケラケラが世 ....
わたしの拾った小さな小石
耳に当てると声がした
あのね
あのね
あのね
小さな声でおしゃべりするの
ささやき声ってお菓子みたい
あのね
じつ ....
二日前。
隣の家の物置から話し声がする。
三日前。
近所にある橋の欄干から飛び降りる人に会う。
四日前。
家がどこにあるのか忘れてしまった。
五日前。
途方もなく遠い場所から ....
真っ白な目をして
真っ黒な頭の中を吐き出せず
それでも生きているのか
僕にはわからない
何が生きてるって事
何が死んでるって事
うつろな目をした
水槽の魚が語る言葉は
僕には届かず ....
深夜だというのに遠い空は
いつも紅く燃えている
街の明かりにしては冷たく
群集を誘う目印にしては穏やかで
坂道の中腹で眺める景色は
星や月と並べるには不釣合い
ほんの少し前まで
....
し
し
し
し は 詩 です。
わたしのなかのわだかまり
みんな 昇華して 消化して くれるもの
し
し
し
....
ただ 目が腐っているだけなの、お馬鹿さん
ろくに考えもしないで、世界を否定なさるのね
それなら、いっそお死になさい
勘違いしないで
興味もなければ、愛もない
そんなもの ....
ただ
みずからの内部を冷やし
その恩恵として
私の食物を長期保存し
やがてそれらは胃袋で消化され
私の腹を肥やし
あなたはただ
それだけのためのように
生きて
今日やっと
天に召さ ....
あんまり好きじゃない、甘いクッキーを口に運びながら
どうしようと思い、でも電話をしてみる。
3か月ぶりの声。
電話になると聞き取りづらい、こもった低い声。
「会話が圏外だよね」と笑いな ....
自分は生きているのだろうか?
そもそも
生きているとは
なんなのだろうか?
死んでいるとは
なんなのだろうか?
生と死は
似ているのだろうか?
そもそも
似ているとはなんなのだろうか?
な ....
夏の氷は透き通っていた
四角いその宝石を
水の中へと入れると
しゅわぁという音が聞こえた
それをじっと見つめる
自分の中に固まっていた何かと
同じようだった
さようなら
この氷の最 ....
木蓮の花は
{ルビ宇宙=そら}を見上げる
『木蓮の咲く丘で』
花木好きの彼は
木蓮の花が一番好きで
白く甘い芳香が
中途半端にひらいた花びらから立ち上るのを
まる ....
水がうろたえていた
「レセプタがないから、レセプタがないから!」
額から汗がぽたぽた落ちて
やり場に困ったように腕が
頭を抱えるそぶりを見せたり
突然ひきつけを起こしたように首が
一般的に ....
もう初夏だと言うのに
凛と張りつめた世界
雲は今にも泣き出しそうで
僕の吐く息はほんのり白く曇り
僕の方が泣き出しそうだ
海は灰色に染まって
何者もの侵入を頑なに拒 ....
ココ・ド・コード
充電中のケータイも 起動中のパソコンも
ウォークマン中の僕も
コードで世界とつながっていて
世界は 壁の向こうの記憶と つながっていて
記憶は その向 ....
世界平和
景気回復
環境保全
明日のテスト
考えなきゃいけないことは
たくさんあるのに
僕の心は
君のことしか考えさせてくれません
何かを無くしてしまうかもしれない
小さい頃から感じていた不安
何かはわからないけど不安で
不安で不安でしょうがなかった
でもいつ、どこで
それを無くすかなんてわからなくて ....
身近なものに世界という名前を与える
だから私たちは世界を知っている
世界という名前を与えた私たちは
神である
*
おのおのが良いと思う形で祈り
....
綺麗な言霊の尻尾を
自分の歯で捕まえておいて
絶対に?はなさない?で
後で恥を掻くだけだから
あなたが産んだ物は
既に生まれていた物
?はなす?事をよく考えて
一度飲み込んで
....
なんで??
僕は早送りの緑色の蛙の残像見えるの可能になりましたか??
いつもいつも、幻覚幻覚、勘弁勘弁してください。
ソイツらは2006年5月27日ピーズの野音ライブの後の日比谷公園の森の中にて ....
逢いたい
逢いたい
愛し合いたい 哀を乗り越え
逢いたい
逢いたい
見つめeyeたい 藍のように深く
あなたとキスすると
きらきら ....
わたしはさがしているのです
この世に生まれおちる
その前の
母のナカで見た
あの光を
わたしはさがしているのです
わたしが生まれおちる
その時の
慈愛に満ち ....
07/07/02
で。
パート。
あ。
パート。
アッバウトな挨拶
奪われた空の
コバルト
不足する金属のコインを紙で代用
紙コイ ....
へらへら顔に
爆発頭
だけど心はセンチメンタル
僕に触れたら
誰もが懐かしさに浸って
死んじゃうから
離れててほしい
昔のアルバムを
朝焼けに
溶かしてしまいたい
十六 ....
霞みがかった空気の切れ間に
夢を見た、悲しい夢
やみかけの雨が
焦らすように肌を湿らせ
不機嫌な木々達は
上に向かう途中でうつむいていた
枯れかけの薄紫色
小さな花弁は滴をまとい ....
あ。あ。ある。どこか。海の上、
茫漠の船中。穢れを知らない姫
ひとり。口から汚物を出す姫の
歌声の波間。いななき、いなな
き、否、泣くのは最後にしてお
く、真珠いろの涙。沖を包むパ
ラフィ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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