ふみ に したためた
ごみ の ようなきもち
いみ を すべて
なみ に ながすため
うみ に つづくみち
つみ を せおって
やみ の なかをゆく
きみ が ささやくこえ
みみ の ....
すし屋でアルバイトをしていた。
どこで働こうとトイレ掃除は、死神みたいについてきた。
蛍光灯が白く照らしている。
水で洗った雑巾。握った肌色の手、二個。
あ、そうだ、と、
決定的な預 ....
ゆっくりと回っていた
気がすんだ頃には夕方だった
ちゃくちゃくと網目のような道をわけいって
最後についたのは少し丸くなったひみつ基地
眠りにつこうとしている
朝まで待つことはあきらめてい ....
薄めのカルピスに溶かした
致死量のぼくの感傷
ためらわず飲みほした
ひどく暑い真夏の朝
痛みさえ美しく
信号待ち
なんだかズルい
アタシも暇さえあれば 待ってるけど
なんだか
なんだか
なんだか
電車の信号待ちはズルい
水底に
動物園はあった
かつての
檻や
岩山を
そのままにして
いくつかの動物の名は
まだ読めたけれど
散り散りの記憶のように
意味を残してなかった
あなたは月に一度の ....
夜空を見上げてみた
数えきれない星が
ぼくの上にあることに
気がついた
今ぼくは
宇宙の中にいる
今ぼくは
宇宙に触っている
夜空の中で
星は光るだけではなく
流れていくこ ....
あしたあたしはあの女から命を授かる
口紅と下着とカロリーメイトと退廃の
散らばる部屋に産声を上げ
ストッキングで顔をぐるぐる巻きにされ
タンスの{ルビ抽斗=ひきだし}につめられるんだ
耳 ....
生きるということが腹の底に岩としてずしりといて
もう随分になります
その間にも
あやふやな記憶をたぐりよせ
ようやく原色で彩られた暑い夏へたどりついたころに季節は秋めいて
高い空に母娘の晴れ ....
レモンの木に
レモン汁
かけてやったら
「酸っぱいじゃないか!」
と言い返してきた
これで
なにより
なにより
うるおった水
こぼれ出す
命の水
癒し
息づかい
鼓動の音
肌触り
吸い込まれる
シャツの襟
柔らかい肌
子守唄の笛の音
命の息吹
ささいな喜びを
心に刻んで
少しでも笑顔が増えたら
涙も大切な時まで
流れなくなると思うんだ。
感情を謳い続け、やがては海に落ちると言うなら
私は溺れながらも謳いましょう
幸せを、狂喜を、
吐き出す気泡の全ては私だ
徐々に意識が遠のいていく感覚は芸術だ
絶望が苦痛に変わる肯定は ....
よくなかった
全然ダメ
まだまだ
物足りない
満足できない
などと
仰っているようですが
腰は教えてくれる
それらがすべて嘘だと
あなたの腰は
嘘をつけない
正直者
財布には845円しか入ってなくて
そのうち5円玉が3枚入っている。
その他には、入れっぱなしになっている
何軒かのドラッグストアのポイントカードと
特典がついているのかいないのか分から ....
はやい
から
きれて
とんでる
けしきが
ちかくの
草むら
なんて
もう
線だ
恐ろしいくらい
長い
線だ
空気が
固い
いま
どれだけ
もう
壁みたいで
い ....
よほど
苦しかったのか
あなたは
泡をはきながら
空高く水面へ
浮かんでいった
えら呼吸が
苦手なわけでは
なかったが
ときどき
疲れてくると
肺呼吸してしまう
悪い癖があ ....
外は歩いている
二、三人が二、三人の束になって
(読者よ、息を止めよ)
刻々と進みゆく
怪物が
網のワナにはまって、
口をあけて骸は打ち上げられている
....
七分袖のボーダーTシャツに
リネンの濃紺ジャケットを羽織り
干して乾いたチノーズを穿いているけど
やっぱりチノパンは塩水に濡れて
少しダボダボになったやつが好きだナ
(不自然に重いし、
....
一年が365日だと誰かが言ったが
誰が365日分覚えているもんか
頭が痛くてたまらなくなる
きっと頭痛薬漬けの
かわいそうな薬中人間
一冊の本は必死で365日覚えた
....
朝の光、朝の 黒い夢の中で
揺れる窓際―――(揺れている)
全身が、濡れている
水が 僕の 周りに 落ちる
空中で横になり
妖精達が、太陽に向かって飛び立つ、夢を見る
薔薇とチューリッ ....
僕のおちんちんは脱着式で、
敵がきたら棍棒に早変わり
誰よりも硬く、何よりも硬く
雄雄しいそれを見たやつは
誰でも戦意喪失さ
それ以外にも
バットにも
かき混ぜ棒にも ....
狭間から
何の狭間から
それは何の狭間から
それは何の狭間から何が
それは何の狭間から何が出てきたのか
馬鹿には見えない服
羽織って歩いて踊ろうよ
通報し ....
パンスト[パンティーストッキングの略。色のヴァリエーションがあり、またデザインは一つにまとまりつつある下着の上から
はく履物。主にOLが着用する。]
パンス ....
幼い頃は不遇だった
両親は不仲でケンカばかりしてた
僕がその場を和らげることが使命だと思ってた
母は父への不満を僕にぶつけ
僕は妹や弟の不満のはけ口になり
わざとゲームで負け ....
遅れてやってきた七夕鉄道
そいつの名前はスリーセヴン
奇妙なハイウェイの上
転がり続ける車輪の下
硬く錆びたレェル
鈍く光り悲鳴を上げるが
砂利や車輪との繋がりを諦めずに
時折
冷房か ....
桜花を散らせ
次の季節が吹かせる
湿った風に
なびく美しさを隠したまま
洗い髪みたいに
君は濡れている
よこぎる鳥を数えるように
ひとつひとつ忘れていく
透明な霧の向こう、輪郭
....
ずっと昔の話だけど
花火を見たんだ
花火は綺麗で
じっと見てたんだ
そしたら
ばばばばばばばばば
っていっぱい光ったら終ってしまった
でもまだ一つだけ
赤く光ってたんだ
親は星だって ....
ふたつの傘はちょこんと触れ合っていた
傘同士は仲良く触れあっているのに
二人は冷めた顔色
雨の音に互いの声は霞んで遠くから響いた
さよならと告げて去っていくあなたの背中
....
墜ちる雨、繋ぐ世界
頬伝う、想いの粒
雲の糸、心掬い
僕と空、繋いでいったよ
幾千の糸、落としたら気付くだろう
ただ濡れていて、絡まった感情論
幾千の糸 ....
4564 4565 4566 4567 4568 4569 4570 4571 4572 4573 4574 4575 4576 4577 4578 4579 4580 4581 4582 4583 4584 4585 4586 4587 4588 4589 4590 4591 4592 4593 4594 4595 4596 4597 4598 4599 4600 4601 4602 4603 4604
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.05sec.