子どもたちの広げたパラソルが
クルクルと回って
それは梅雨に咲く
パラソルフラワー
アジサイのように
一度にたくさん咲いてるのもあれば
一列に並んでいるのもあり
色鮮やかに咲いている ....
<ホルン
1st、3rd:主に高音部
ソロを演奏することが多い
2nd、4th:主に低音部
パート数に人数の満たない楽団では
....
目を塞ぎ
研ぎ澄ます
クラスメートの会話
車の騒音
止むことのない雨音
目を閉じて
探してみる
クラスメートの溜め息
車のウィンカー音
雨に紛れた泣き声
....
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┃ しんちょうが のびますように ┃
....
まるで
氷5個
一気に食べたみたい
体が震えだす感覚に
支配される
静かな雨音の
リズムで踊る
行き先のない足跡を
くっきり残して
薄暗い世界へと
ついて行く
進行を ....
困っている人がいれば
それがその人にとって必要ならば
助けてあげよう
哀しんでいる人がいれば
それが反省しているならば
慰めてあげよう
寂しがっている人がいれば
....
長い一日が終わる
ふっとしてビールを飲む
ボーットしてホッとして
カクテキをつまみに飲む
泡を吐き出す
海草に揺られ
水槽を泳ぐ魚
静かなる部屋
お客様に頭を下げられ
苦しい ....
暑い夏だと、手がひとりでに動く。
発せられなかった声も、潮風の涙腺にとけて。
装飾のための深い窪みまで、
透き間なく、枯れている、古い桐箱に眠るフィルムを、
年代物の映写機に備え付ける。
....
薔薇食む墓場のランタンと
タルトタタンを焼く釜戸
薫る薪の火泣く音色
ネイビー展がる夜のビロード
溢れる熱の鳴咽の煤で
すっかり黒く、染まる空飾る
六花の星座は地下の骨
墓場に響く言い得 ....
知りたくて知りたくないあなたの心
あの人の話を他人から聞きたくない
もう少し虚構の世界の中にいさせてくれよ
たとえ現実があたしを拒否しても
あたしはめげないから、あきらめないからね。
そ ....
五線譜に引っかかっている
音符をひとつ
つかんで
鍵盤に落としてみた
小さく高く弾んで
涙のしずくに
変わってしまった
やさしく
なにか語ってくれると
思ったのに
....
燃え上がる恋を吹き消した
君の冷たい言葉
君の冷たい態度
それでも再び燃え上がる恋
片想いでもいいよ
姫様は
長い長い
艶やかな御髪を持った
小町と呼ばれる姫様でした
『髪長小町』
私のお育てしたお姫様は
それはそれはお美しく
雪よりも透けるような白さに ....
ほたるがりしたら
おりひめとひこぼしをつかまえちゃった
うちではかえません
とママの怖い顔
しかたがないから
どうぶつえんにあげた
来園者数はうなぎのぼりで
....
玄関に傘が一本
ギロチンのように
あった
昔こんなもので
人が酷い目にあったのだ
と信じられないくらいに
静かな朝だった
やがて傘は
扉を開けると
仕事机のような格好にな ....
It was a dark and stormy night
暗い嵐の夜だった
犬小屋の上
黄色い小鳥が彼の元へ向かう間
はかないひとときに夢を見ている
書き出した小説の本筋
もしくは ....
遠くに伸びる影を背にして向かう
過去を振り返らずに生きていけたら
どれ程に楽に生きていけるのだろうか?
今よりも幾度かマシになるのだろうか?
重ねた約束を背負うだけの日々
....
自分の詩を読み返して
泣いたこと
ありますか?
ぼくは急いでいた
きみに気づいてほしくて
ぼくは焦っていた
きみが遠くに行ってしまいそうで
ぼくは迷ってしまった
きみに ぼくの想いを伝えてもいいのか
....
みな踊る
雨のなか
呼声
応えて倒れる
白い土
赤い空
落ちてくる夢
滑車が勢い込んで海辺にすべる
ああ、またこの場所
既視感は嘘でなく
本当にみた
いつで ....
水溜まりに映る
青く、吹き抜けた空の
隅っこで泣いている
雲を見つけた
そこだけが
深い灰色に沈んで
しくしくと
雫を落としている
大丈夫ですか、と
声をかけると
....
淡いかなしみの曇り空が
堪えきれずになみだを落とすと
紫陽花は青
束の間のひとり、を惜しむわたしは
思わず傘を閉じ
煙る色合いとひとつになりたい
街中の喧騒は
雨の糸に遮ら ....
捨てられた子犬のような心のまま
静まりかえったホームで君を待ってた
かわいいとか嬉しいとか
そういう言葉をくれる代わりに
すねた目をしてみせる人だったから
気付いた時にはもう全部
あなたの ....
淋しさを知らなそうな
青い空に染まろうと
重いペダルを
さらに力をいれて漕いで
汗がぽとり
四十八色の折り紙で
継ぎ接ぎされた丘が
さらに
進めと囃したてて
ぽとりと ....
なぜ
目があり
その上に眉があり
今日の雨は涼しくて
そして
私は何がしたいのか
君は何がしたかったのか
魔法の言葉「ありがとう」を繰り返し
風船は空 ....
どうせみんな
機械から生まれて
機械に繋がれて
死んでいく
ラヴ・マシーン
メキシコシティ生まれの農夫には
かえるところがない
八戸生まれの漁師には
かえるところがない ....
あの夏はもう過ぎてしまった
まだ子どもの頃
特に待ち合わせをしなくても
いつもの公園に集まって
そこから林に探検へ
入ってはいけないような場所に
金網をよじ登る
そうすることが夏だった
....
ドブの中からでも
星空は見上げられると誰かが言う
一人で見る星空はあまりにも遠く
それが屑星であるのかそうでないのかさえ
ドブに塗れて見えなくなった
ただ、あの輝きを
あなたと見つめら ....
通り雨を
息継ぎしながら
ぼくたちは急いでいた
離れることを
急いでいた
手のなかの熱は
次から次へ
一秒後
つよくなろう、と
{ルビ翳=かげ}りをひそ ....
豆電球の灯り 息を落とす ひとり
幸せに ほろり 熱を分ける ふたり
夜の海を渡り 繋ぎ合う 鎖
それは つまり 朝焼けに ニ ....
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