朝の窓辺の 隙間より
除かせる太陽
望遠鏡で除かれたような
光と蜃気楼
暑ささな光景を
カーテンで しのぐが
葉月の熱気は
家のなかに夏を 届ける
扇風機が首すじから ....
私。
どっぷり
水に浸かって
悩んでいました
生きるべきか
死ぬべきか
ここは闇
先の見えない
私。
迷っていました
出るべきか ....
干されるのを待っている
真白な空じゃなくてよかった
げに太陽の一方照射
くだ、さい
元気ジュース
もてあそべるならいくらでも買いたい
くしゃみをしてもねっころがり態
黒くならないの、 ....
美術絵画が真っ黒の黒助で
それが美しいのであろうか、そうだそうだ
人の肺が真っ黒に汚れきって
空気のせいだ たばこのせいだ
黒油のほ照り具合で
黒い雨が白黒フィルムだ 墨の池 ....
ピカが落ちた場所はここより左
そんな道案内も聞こえないほど
おなかが空いたのでレストランを探したら
少し遠くの板門店を勧められた
板門店で食べるチャーハンは300円で手榴弾と停戦解除つ ....
道端にごろんってなって
ひっちゃかめっちゃかになるのは
おれの力がやはり仕方なく貧弱であるからで
しかしそんなことをゆってもおれは大層怒っていて
その怒りを体現せんがためにおれは
ありとあら ....
GIVEが先、TAKEが後
与えて与えて与えて
始めて貰える物
皆損得で動いている
GIVEばかりでもだめ
TAKEばかりでもだめ
GIVEですぐに見返りを
期待すると行き詰ってしま ....
きみにふれて
きがふれた
きみにふれて
きがふれた
きみにふれて
ありふれた おもい
あふれた
おりにふれて
きいてみたかったのさ
はりもふれて ....
何かに追われて
自分が見えなくなって
約束すら忘れて
遠い遠い道のりの途中で
出会いがあった
運命と呼ぶには
少し大袈裟な
そんな出会い
他人は他人
自分は自分
....
すべてを解り合える
そんなことを考えるなんてどうかしていた
けれど、たぶん
それが終点であり、始点でもある
私たちは循環するバスに乗っている
片手に
希望という鞄を ....
今まで見えなかったものが
見えるようになった
自分が生きている今の世界が
迷路になっている
高い壁と細い道しかない
何も拠りどころもなく彷徨い続けると
展望台と書かれた案内板があった
そ ....
君のクチビル お喋りな小鳥
喧嘩中のときは プンプン!
凡そ美麗とは言えない音符を嘴から吐き出している
(その) サマーコートの羽音からは不可解な羽ばたき
喧嘩中の癖にくっつき虫みた ....
(嘗て) たった一人の人間のものだった巨大な悪意が
今や沢山の人たちの中で薄められている 掻き混ぜられて沈殿してゆく
姿なき独裁者
人々は嫌悪し それと同時に驚愕する
銃口を向けあう ....
舌のざらつき
肉の指紋
おまえのフェラは
そこを紅いろにする
ルドンのようではっとする
没頭する髪の毛を撫でてやる
意に沿わない仕草で深くなる
舌のざ ....
あなたは耳が聞こえない
先天的なものでおまけにその為に捨てられた孤児だ
施設で知り合った
そこで勤めていて あなたは毎日のように通って来ていた
花のように美しく 一目見るとすぐに心惹かれた
....
ゆれる言葉の伝え方
ひはーん
ひひょーん
ひはひひょん
一方的に飛んだらば
ひはーん
ひひょーん
ひはひひょん
出したその手を引っ込めろ
ひはーん
ひひょーん
ひはひひょ ....
沢山泣いて
美味しい後悔を食べた
満腹感を得られるのは
皿が黒い時、だけ
歯を磨いた後に
甘い物を食べたような
誘惑、に
また苦い薬が
(直接)
....
叶わぬ、恋の行き先を。
誰が見届けると言うのだろうか。
誰も知ることなく、飲み込まれてく。
儚くも、微熱を帯びた、恋。
もしも、今が覚めない夢の中なら。
今すぐにでも、君 ....
煌く瞬間を探した一日も終わる
短い幻も消え去り
夜の静寂が
僕の精神を休ませる
明日には明日の僕がいる
遠のく昨日と同時に
近づく明日
ため息を凪ぎ捨てて
い ....
草臥れているのはなにも
心や体だけじゃない
味気ない坂道のてっぺんが
逆光を浴びて眩い割に
気持は晴やかさからまるで
遠く遠く遠く
新聞で見かけた見覚えのある名前
すれ違う其処に ....
惜しまれながら死んでゆく英雄に憧れる
使い回されてとっくの昔に錆びついた
安っぽいヒロイズムが大好きで
磨り減ったラバーソールで歩き回る
機嫌悪いときにメールをすりゃあ
「私がメール嫌い ....
白い服を着た少女
向こう側からやってくる
黒い服を着た少年
反対側からやってくる
少女と少年は出会う
少年は少女を犯す
少女の白い服に
小さな赤い斑点が滲む
....
思うところがあり木の節をじいーっと眺めていたら
目が節穴になってしまった
オロオロと手と足を同時に動かして慌てていると
青リンゴの香りのする見知らぬ誰かさんが
あっちのほうにその辺の事情に詳し ....
アスファルトの上で
タイヤの跡を
探すように数えていた
数えていたのに
そこにはないようで
電灯が酔ってる
体を折りたたんで
見ていた
見ないようにしていた
きれいな ....
あるく
ただ、それだけ。
きみのこころをあるく
わたしにできるのはそれだけ
笑顔が欲しかった
できれば言葉も欲しかったし
ごめんも、いいたかった
ただ、それだけ
いつか忘れる日が来るのだろうか
あの夏の空を
苦しいのに意味はなく
それでもただ続けた夏
なのに今は
二度と戻っては来ないと決めた
あの空を忘れる日は来るのだろうか
自分で決 ....
涙色 空は蒼くて
水音がきらきらしてた
今日の後悔は明日には持ち越さない
反省、後悔は少なめの人生がいい 難しいけれど
だって明日死んだら困る
今日でも困る すごく 困る
毎日 ....
アナタはアタシに名前をつけてくれた
だけど、アタシがついてたウソのせいで
アタシにつけてくれた名前はどこかに行ってしまった
アナタがつけてくれたアタシの名前
そらなのか
空な ....
雨の中ひとり池に糸を垂らす釣り人の背中が背負う哀愁は
都会の交差点で人混みに揉まれているときに不意に感じる孤独に
似てはいないだろうか
とてつもなく独りなのだ
誰も己を知らない安心感は ....
鉄鋼所が身近になってから
鉄を人に喩えたりするようになって
鉄製の電車の壁に身をすり寄せる
鉄の粉塵は無色で町を覆う
自動車の鉄板に細かな鉄の屑が毎日積もって
こびりついてなかなか剥れず ....
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