橋の上からよく見えるよ
線路沿いの坂に咲き乱れ
すごく大袈裟に
僕らを出迎えてるんだ
右手 左手
両手にいっぱい
右目 左目
両目にくっきり
赤 青 ....
深夜の商店街
シャッターは降り
仄白く
外燈の明かりがやっと届く
人気の無い道を歩く
ふと目の前を
カゲロウが漂い
無意識のうちに
払い除ける
刹那
脳裏に浮かぶ詩が一 ....
「加藤のヤツ、やにを塗ってないバイオリンみたいになっちまった」
三上の靴紐がゆっくりと結ばれてゆく
まっさらなカセットテープを再生するような精神状態の時は
靴紐を結んでいる味がしない
そしてそ ....
白い空間に影が飛び交い
そこは無限の獄中と化す
左下の隅に ローブを纏う人 顔は見えない 暗く 深く 後ろを振り返っている
その隣に僧侶 船を漕ぎ出している 遥か彼方を見据えて
その頭上に 顔 ....
傷は黒く切り裂く飛び散る羽
船と気球は別々の方向へ向かう
感情の線は鳥の形をしている
白い空間は必ず黒く擦り切れる
波の色は緑
寄り添う二本の木が横に項垂れて
水面の波紋を真上から見下 ....
食べるのならあげるけど
おそるおそる声をかけられた
手に持っていたのは 漬物のようなお菓子
中国の方から戴いたものだという
仕事がらみのおみやげで
自腹でせっかく持ってきてくれたものだけ ....
「遅すぎたんだね」
後悔するような
美しい朝焼けの空の下で
貴方はあたしにそう言った
柔らかな水を湛えたその目は
ただただ神秘に満ちていて
「どうか嘆かないで
....
なぜ
些細なことで殺しあったり
つついてみれば
脆弱な理論に扇動されたり
なぜ
こんなにも人は
自慢話のかげには
いっぱいの不安
自慢話は確かでない
つかのまの
幸福への
祈りの言葉
あるいは
かつてはあったはずの
幸福への
なげき
だから
きいてあげるふりくらい
な ....
軽いものからゆっくりと重力を失いながら空中に溶けていく
見えなくなっていく
オゾン層のところでオゾン層を破壊しながら
悪意が宇宙に滲みだすが
宇宙の方では自業自得くらいにもおもわない ....
僕が
指を鳴らせば
風は奏で
空は泣き
雲は走り
地面は跳ねた
空から星取る
ことも出来た
それなのに、
それなのに、
君の"ココロ"は
....
空に不穏なコンクリートが飛んでいたとき
電信柱の足元の花は飛んでいく鳥の歌を行進していくカラスの群れ
夜の蛍光灯に集まる憂鬱が午後に花咲く草むらの倦怠
そして歩いていく灼熱の蜃気楼を
遠目 ....
いつから?
一日。指を立ててアタシは言った
今日から?
いいえ。7月の1日。 もう一度 指を立てていった
え?いつ?昨日?
医者はまっすぐこちらを見ていた
....
あるところに13才の子のななしの子がおりました
2つ上の姉様がおりまして
其の姉様というのが 大変美人で 剣道をやっているそうなのです
ななしの子も剣道をやっているのですが
姉様に勝てな ....
君のアドレスを消去することにした
一件消去しますか
イエス
一見消去しました
僕は 君を忘れることができるだろうか
わたしが わたしを
ぬける いたみもなく
まだ ことばが
あつい いや もう
くさりはじめた さかいを
鬼さんこちら
手の鳴るほうへ
あたしのあとを
追いかけてきて
校庭に伸びる
わたしの分身
光を与えられない
無邪気な沈黙
朱色に染まる
雲の峰 ....
ネズミもどきの尻尾を付けて
尻を振る お遊戯会
一人だけ身体の色が違うからと
恥ずかしながらも 引きずり出される
何を歌えばいいかわからない
というよりこんな歌は知らない
だから
....
風の言葉は聴かない
大きな波間に揺られてしまうから
静かに耳を閉じて
心の水底を漂うだけ
哀しみの理由は知らない
日々を馴染ませる湿度のようなものだから
低空で胸を開いて
攫 ....
昼過ぎに起きると、
もう太陽は強く、
高く昇っているのだ。
だから、
洗濯をする。
あいつのものは分けてある。
黒いものは黒いもの。
白いもの白いもの。
....
その内訳は
威張り散らし人をコキ使う兄貴分と
コキ使われ苛められる弟分の二通りに分けられる
誰も自分のことを
見てはいない
そう思ってた
でも本当は
いつも誰かが
必ずどこかで
見ているんだ
いいことも
いけないことも
....
近頃恋愛がどんなもんだったか
忘れてしまってる 分からなくなってきてる
とりあえずキスをして 長いキスをして
目を開けるまでに考えてみるよ
僕の腕の中で力が抜けていく
演技か本当か どっ ....
星を見上げて
一人のベランダ
月の明かりが
孤独をうつす
ため息一つ
フゥ…とついたら
歌の終わりの
ロウソクのように
月も、星も、
全てが消える
....
ココハドコダ
雨が降っている
気持ちいいぞ
もっと降ればいいと
空を見上げて
太陽はあまりにまぶしくて
手をかざすと色が失せ
黒い輪郭に透けた悲しみが揺れる
だから ....
★弥陀の目
弥陀の眼を私は見た
見上げた12歳の少女の目
その瞳の柔らかき疑問を、美しとした
再びは見れぬ弥陀の目
慈悲のまろやかな輝き
4尺半の痩躯に漂う幼い気持ち
私は再びは ....
学校にいって
昨日のドラマとか
誰が誰を好きだとか
どーでもいい事友達と喋って
毎日あきないなーって思う
たまに一人になる
どうしても俳優のオトコノコには興味ない
....
街頭にて老けた青年は紙袋を両手にぶら下げていた
今日買うはずだったモノをどうしても思い出せない
記憶力の低下を彼は極端に恐れていた
忘れたモノの数も忘れていた
誰のための買い物かも
記憶力の ....
夜はせばまり
夜はひろがる
粒と浮かぶかたちと唱と
妨げを泳ぐ轟きと尾と
波の終わりとはじまりに
砂の言葉と花火があがる
水からひろいあつめた羽と
貝のかたさの音のつ ....
21
カレンダーを見ると
夏の途中だった
日付は海で満たされていた
子供だろうか
小さな鮫が落ちて
少し跳ねた
恐くないように
拾って元に戻した
22
フライパ ....
4540 4541 4542 4543 4544 4545 4546 4547 4548 4549 4550 4551 4552 4553 4554 4555 4556 4557 4558 4559 4560 4561 4562 4563 4564 4565 4566 4567 4568 4569 4570 4571 4572 4573 4574 4575 4576 4577 4578 4579 4580
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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