夜の夏がほのかに飛んで
闇の中に夢を描く
この世界に音は必要としない
ただわずかばかりの光だけが
飛びさえするだけで
夜の夏は十分なのだから

夜の夏が静かに飛んで
闇の中に夢を灯す
 ....
触るな!
触るな!
口を付けるな!


真っ赤な太陽
縞の囲いの
甘いプールに
小さな悪魔たち


俺のスイカだ!
ファーストフード店ではコップにストローが立てられて出てきた
マニュアルが与えてくれた親切 
私のささやかな楽しみはスタートラインに立つより早く消えた


仕方なく暗幕を下ろし外界を隔離し ....
               07/07/24


これからは、
哺乳類のように生きていきます
そんなこと言われても
初めからそうなのだと言いたかったが
爬虫類と言い違えたのかも知れない ....
アンドロイドになるのは容易い

毎朝 世界にいざ、入獄
反復する彼の言葉だけ持参

雨ざらしの秘密
振りながら縺れる水、を笑う


時に大きくうねる
波、それからプラト ....
双つの雨音を右目にもどし
煙を数えて夜は明ける
みな何かをすぎてゆく
みな何かを置いてゆく


欠けた娘を肩にのせる
鏡の向きがいつもと違う
欠けた娘を肩にのせる


 ....
攻撃用メモリーをセットして開始のゴングを待つ間に汗が首筋から噴き出てくるのを意識する。手でセンサーの位置を少しずらして、改めて合図を待つ間に戦意が遠のくのを覚え、敵陣の相手の顔をもう一度睨み付けて、憎 ....       僕を支えてくれる柱
   小鳥が運んできてくれた 一本の枝

あまりにも短すぎた夏 あまりにも短すぎた夜 


     僕らを邪魔した虫達は今 
 小さいけれど美しい羽 ....
私が戦士じゃないとしたら
それは、この剣を捨てて
あなたを助けてしまったことに
由来するのかね。

それとも、
もう戦いは終わったから
ということかね。

こうして月光に照らされて
 ....
源流に程遠くなく
清らかな姿を
留めながら
静かに流れゆく
孤独な細い川


貞節な乙女を
思い起こさせる
喧騒に揉まれる前の
ひとつの
純真

フルートの音色が
時折舞い ....
彼女とは病院の待合室で出逢った
小さな体に大きなヘッドフォンが目立ってた

彼女は僕に素敵な音楽を聴かせたよ
僕にとっては彼女が素敵だったけど

祖父にもらったサイドカーに ....
小説家はふと思った
自分が考えたこの話を
油絵にできたらどんなにいいだろう
現実にはない豊かな空間
無限に広がる表現の自由
小説家は羽ペンは持つが絵筆を持ったことは無かった
絵にできたら読 ....
君を連れていこう
この 干上げられてゆく都会の
最後の楽園へ
マンションに包囲されながら
奇跡のように生き残った
ちいさな田園のそばへ

君を連れていこう
この 干上げられてゆく都会の ....
           競歩のまねして
      ちゃちな市道をすりぬける
野末には瑞々しい水田がねそべっている
 くろはえにすなおな いとけない稲は
    衣擦れのそよぎこそないものの
 ....
透ける 青空
高き 雲
夏の太陽
留めたる
秋の収穫
ぶどう狩り

ぶどう棚から
こぼれ来る
木漏れ日 キラリ
ぶどう房
輝く ルビーか
ぶどう房

一粒 口で弾けては
 ....
宇宙を開腹した
するとそこには
赤々とした地球が
漂っていた

手でそっと拾い上げ
状態 温度 色彩
を確認した
どれも一定基準を
下回っていた
冷却処理を施し
月の栄養を
与 ....
風誘うこの道で
ひとり ポツンと
立っている
 
 
耳元を過ぎていく
風は サラサラと
流れていく
 
 
前をゆく背中に
ひとり ズシリと
重みを感じた
 
 
 
 ....
雨上がりの水たまり
泥水も尊いいのち

綺麗な花が
尊いいのちなら
枯れた花も
尊いいのち

忘れないよ
ここにいたのは
尊いいのち



犬が
ぴちょん、と
鼻をつけ ....
また見知らぬ誰かのために、
泣いた。
依頼主に、
何があったのかは、
知らない。
遺影と目を合わせても、
何も感じない。
泣き屋が流す涙に、
変わりがあ ....
蒸し暑い朝
目が覚めた
何もする気が起きなくて
ぐうたらぐうたらしているうちに
ちくたくちくたくと時計は進み
お腹が減ったなあと
冷蔵庫を開けても
何もなくて
ばたんと閉める

カ ....
はじまりは一本の大きな幹でした
その幹がどんなに大きくたって
みんなみんなその場所にいたから
誰かが声を発すれば
その声は確実な伝言ゲームで
紛うことなく誰かのもとに届けられました

や ....
ヒーローだったことについて
話す気になった
守るものを見つけたから

ヒーローの後の仕事として
誰からも愛されないヒーローになり
どこに行くにも
無人島がつきまとった

悪は相変わら ....
あの三日月を手に入れたら
このどす黒い感情を切り裂きたいな

スパッとさ
スカッとさ

あの丸い弧の浮かんだやつ
この四角く固まった感情

薄く細く
研ぎ澄まされた  ....
僕は生まれつき両足があります

歩くことを簡単だと感じていた

僕には生まれつき両手があります

名前を書き

ウタを描きます

何も持っていなくても良い

風に

遠くの ....
無知は孤独を理解できない

彼は言った

私にはただ、昨日のキスのように思える
暖かい気がして、いいえ、それは確かに暖かいのに
温もりは消された

振り返って、それからまた ....
ドロドロの田んぼの中をはいつくばって
生き物の猥雑さの
皮膚と鼻と口と目からしみこんでくる緑と汚濁に
わずかに厭う潔癖さをかなぐりすてて 染まるにまかせると
肉体が饐えた深いため息をつく ....
〈タネ〉も〈シカケ〉も
ありふれた
この眩しいほど
澄み切った世界で


信じられる
暗闇

自分自身だけ


汚れた爪と
不格好な指
骨張った甲から

覗く
 ....
ちいさな頃書いた、日記のように
空を何度もみた
いそがしいんだ、私

匂ってくる
なにもない、があるよ
との言葉に
泣きたくなる
こんな、ありきたりで、

罵ってください
むかし ....
光にあたりたい
ただ それだけで

日光の当たるところに何かあれば 
必ず 陰ができるように
 
光の当たるところにだれかいれば
必ず だれかの光が途切れるのです

それでも 
欲 ....
四畳の和室は
ぴゅうぴゅうと風が吹き荒れて
窓際に掛けた古い制服の横で
私と云う個体が何かに脅えている
 
(そうら
(夏だよ
 
 
CDは何度も繰り返しながら
ゆっくりと世界を ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夏の夜ぽえむ君10*07/7/24 23:38
俺だけの夏一途酸素の枷107/7/24 23:23
レム睡眠障害走100m未満ひげ爺@雲夢...1*07/7/24 23:02
哺乳類あおば8*07/7/24 22:55
ライフうわの空。7*07/7/24 22:52
降り来る言葉 XXXI[group]木立 悟607/7/24 22:39
擬人化あおば5*07/7/24 22:28
[group]北大路京介13*07/7/24 22:15
私が戦士じゃないとしたらブルース瀬戸...1*07/7/24 21:38
名もない川乱太郎17*07/7/24 21:36
■■■  無限の谷の恋人たちor空っぽのバスタブ  ■■■じゃんじゃっ...207/7/24 21:26
利害の一致Itha107/7/24 21:20
中野島大村 浩一24*07/7/24 20:57
その名に信天翁407/7/24 20:09
ぶどう狩りアハウ607/7/24 20:03
地球hiro2*07/7/24 19:50
秋桜4*07/7/24 19:38
尊い小原あき15*07/7/24 19:09
「 悲しみはない。 」PULL.6*07/7/24 18:47
(夏休み)ゆうと5*07/7/24 18:17
チグトセ10*07/7/24 16:56
ヒーローロカニクス9*07/7/24 16:38
■■■  三日月ナイフ  ■■■じゃんじゃっ...107/7/24 15:11
練習作那津407/7/24 14:51
前兆で泳ぐ魚707/7/24 14:44
雨上がりの夏は豚くさいリーフレイン107/7/24 14:38
逃げ闇ゆうじん207/7/24 13:28
さかさま電柱の海[group]月見里司907/7/24 13:06
あゆの ひよ...15*07/7/24 12:49
大好きなリアルゆるこ8*07/7/24 11:05

Home 戻る 最新へ 次へ
4538 4539 4540 4541 4542 4543 4544 4545 4546 4547 4548 4549 4550 4551 4552 4553 4554 4555 4556 4557 4558 4559 4560 4561 4562 4563 4564 4565 4566 4567 4568 4569 4570 4571 4572 4573 4574 4575 4576 4577 4578 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.87sec.