壊したければ壊せばいい
時を刻む鳩時計に
僕は呟きながら近づく
時の流れは悠久の中に
そう感じたって
僕の時間は秒刻み
いっそ耳を削いでしまおうか
時の流れを数字が教える
....
虫の死骸
冷房で焼け死んだ
カーテンの裏
君の横顔と少し似ている
僕の背中に映し出された
影は光と対等だ
好きな気持ちに
理由がないのはそのせいだ
ガラス窓が
ごつん、と鳴った
振り向いたら
何かがぶつかって
怪訝そうな顔をした
ガラス窓がいた
蝉が死んだのだ
わたしはそっと拾い上げて
犬にやった
窓の外には
....
ふと顔をあげると
刃物を袖に隠した風が
私めがけて襲い掛かってきた
風は私は殺そうとした
アイスクリン アイスクリン
僕のすきなアイスクリン
ソーダ味 アイスクリン
アイスクリン アイスクリン
僕のすきなアイスクリン
ソーダ味 ミントの冷たさ アイスクリン
アイスク ....
・
わたしの住む町にはトンネルがある
トンネルはぽっかり口を開いて
雨の日にも晴れの日にもただ
怠惰そうに横たわっている
トンネルってなんだか産道みたいだ
トンネルを通り抜けるとい ....
まだかまだかと
それは待ち続け
当たり前
という名の定義を
打ち破った
遠いどこかからは
なにも聞こえない
遠すぎるから
だと思えたら
(いいのに)
....
数え切れない鰭
折り畳めば
潜水艦
そんなヒーローになれた
鰭の中には
鯨になりたかった証が
厳かに詰まっている
07/07/27
怖いねというと
怖いと答える
わぁーい
こわい
コワイ
コワァイ
コアイ
こあい
漢字だと
小愛
小鮎のよう ....
おそうめんを食べていると
だんだん体が軽くなってゆくようだ
でも夏はあまり高く飛べない
空気がにごっているからだ
わたしはお座布団の上で正座したまま
少し浮いて
おそうめん ....
きみの夏休みが
いまからいよいよ
だということは
寒いところに住むのだろう
空ぜんたいが風だろう
薄い光とも話すだろう
すれ違うこともないだろう
きみ ....
雨がひらき
匂いは昇る
あたたかく 甘く
光になる
白い歯車
心をまわし
雲の映らぬ涙になる
手のひらの空に繰りかえし
現われては消え 叫ぶもの
二分きざ ....
白い時間が
砂のように降り積もる
ときに蛇行し
ときに立ち止まり
誰もがその上を歩いてゆくけれど
いつしか
そこには波が打ち寄せ
僕の足跡も消えていく
よく泣いた次の朝に小鳥が鳴く
風が叫んだ日には雪が降る
これらの振動は全て僕に伝わる
それから脳によって指令をだし指に伝え文字を書く
そこにつながりを見出して少し安心した
夢はい ....
いつの日か
かえらなくなったこころを抱いて
僕は今 ここにいる
あの日とは違う あの人に
僕はいつも打ちのめされて
崩壊した空想の
破片を拾って怪我をして
傷から吹き出る赤い血が ....
そうさらあ さらそわあ
さおわあ するるるるう
すふぃいいおお おおううう
しょうほう
さはああ そふううおおお
おおうう るらるうう
ふうち くうち
じいい ひゅうおおお
うんじゅう ....
31
世界が坂道と衝突する
アゲハチョウの羽が
誰かの空砲になって響く
内海に
大量のデッキブラシが
投棄された夏
遠近法のすべてを燃やして
子等は走る
....
巡り来る また 夏
六十年の時
英霊と戦争で亡くなった
全ての人々へ
鎮魂の思いにとらわれ
この 暑い日々に
あなた方を 偲ぶ
神風が吹くと信じて
現人神の帰依に
恋人 ....
雨とよばれる
雨とはちがうそれを
よける隙間も
したう境界線も
本能のなす
川かも知れない
浴びていることを
浴びせてしまうような
無知なる無知の
さらなる先 ....
異常気象
もう何年がたつだろう
平均値も
だいぶ上げてきたんじゃなかろうか
夏休み
夕方見ている
時代劇の再放送
かみなりの下で
灰皿がわりの
....
らしさ
それは君自身
そして自分の目標を
乗り越えられたときに
初めて生まれるもの
らしさ
それは君の過去
何度となく苦しんだ
そのつらさを味わって
培われてきたもの
らし ....
ずっと向こうの
そのまた ずっと向こうの
背中の海で
泳ぐひとがいる
しずかな潮がつぶやいている
わたしたち
泡ぶくだったのね
小さな水とたわむれて
いつか
生まれた ....
交わっていたいけれど
爆発しそうだ
夢に花
花花
それさえあれば救われるのに
じっとりと雨に濡れた夜の草の匂いが外からする
窓は閉め切っているのに 雨も降っていないし 夜でもないのに 外に草むらがないのにだ
裸足で大都会を歩いて抜けて郊外に出ると風に新幹線に乗って ....
深夜の三時に電話するね
止めてって言われていても
やっぱり私の手は受話器を取ってしまう
決して、迷惑をかけるつもりはないの
ただね、声を聞きたい
一緒に話したい
馬鹿な私に対する
あなた ....
どこかで出会い
あそこで別れた
舟に揺られるように
七月の夜
その大気は白に満ち
どこかで出会い
あそこで別れた
あの時、でしょうか。
あの場所、でしょうか。
僕は、心を奪われたのかも知れません。
僕は、心を置き忘れたのかも知れません。
いつの日か、盗りに行かねばいけませんね。
この ....
行かないで下さい {引用=
さようなら}
どれだけつらい事があろうとも {引用=
少しばかり自分がわからなくなったから}
私だけは ....
色々なものが
一斉に迫ってきて
もう私は
動くことが出来ない
元に戻りたい
昔に
あの頃に
戻りたい
そう願ってしまった
けれど
思っていた
以上 ....
銀の矢が放たれる
その先には小さな少女が眠っていた
少女は目覚める事なく
永遠の眠りについた
少女として
人として
男は一生その業を背負い
償いの日々を送った
それは重く
苦しみ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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