ある日、
(傘を忘れてしまった
朝焼けに焦れた視線が
日影の後ろ姿を おいかけていった
風光は二度と再び帰ってこなかった
....
目を閉じ
骨を確かめる
歯のかたち
牙のかたちを確かめる
地平線まで
指はのびる
ひらいた骨が
永さを失くした海を奏でる
あらゆる証書が
毛虫のようにうご ....
あたしは起きると夜になっていて、
サメザイはいつも、
「おはよう。」
とは言わず、
「こんばんは。」
と言う。
それは皮肉ではないのだけれど、
あたしには ....
必死で追いかけてくる夏に
ついに追いつかれてしまった
逃げ切れると思ったのに
逃げ切れなかった
見上げると空に大きな鳥が飛んでいた
まるでスタッカートのような声で
何かに叫び続けている ....
しゃぼん玉飛んだ
マンションの二階くらいまで飛んだ
マンションの二階くらいまで飛んで
壊れて消えた
も一度しゃぼん玉飛ばしてみた
今度はすぐに消えた
今度は ....
きれいな人になりたいと願った
お金や名誉や地位、そして人とのつながり
全ては必ずしも一線に並ぶものではないが
愚しくも僕はそれに順位をつけて遊んでみた
するとどうだろう、むなしさ、むなしさ、む ....
宗教が必要だ
宗教が必要だ
信じられるものが無いという君
一緒に勉強会に行かないかい
きっと新しい地平が見えるはず
素晴らしい未来がそこにあるはず
宗教が必要だ
宗 ....
明日世界が終わるならば
君と鴨川へ行こう
明日世界が終わるならば
君と更紗へ行こう
明日世界が終わるならば
君と美術館へ行こう
明日世界が終わるならば
君と ....
君に思いを伝えるトキがきた…
やっと僕は今まで心の奥にしまっていた君への思いを
君に伝えるコトができる。
本当は 言葉で言いたいケド…
それはできない
メールを送った…
返事は返っ ....
森羅万象の苦痛の叫び声が聞こえてくるよ
大変だ 誰か宇宙に助けに行かないといけない
万物とはかけ離れている世界 iPodの曲を聴きながら真っ青な空に浮かぶ染みのような宇宙をみて思う
でも叫び声が ....
君はいつも白いシャツ
風の中を泳いでる
魚みたいに
僕の心を泳いでる
そこに触れてはいけないよ
そういうところに触れていき
そこに触れてはいけないよ
そういうところに触れていっては
....
こんなにきれいな夜には きみと一緒にいたい
夜空をこえてきみのもとへ 飛んで行けたらいいのにな
叶わぬ空に ぼくは願うよ
きみの他にはもう何もいらないから
全てを投げ出したくなるときがある
何もかもを捨てたくなるときがある
そんなとき
ふっと考えてしまうことがある
死にたい
いつかは死ねる
それが希望
....
構って欲しい欲求が交差して
母さんへの手は今日も降参した
毎晩割り箸の音が窓を叩く度
そろばんで計算したお弁当の旅
泣きたくなるね
帰って来てからの第一声が
....
腕を切ったら
赤い温かい血が流れて
ああ、こんなに温かいのに
体にあるときは気づかない
私は思って
そんな風に思って
湯船に世界地図のように広がる赤い水面に
行って ....
俺の右腕とお前の左腕を縫い付けて
血と血が混ざり合う
鬩ぎ合う A型とB型の血液が
渡し合う 今までの記憶とこれからの予言を
AB型! だったんですね。景色が滲むように重なって
波と波が当た ....
人は生きてる限り
悩みのシャワーを浴びることになる
明日さえわからない不安のなかで
微かな希望を胸に秘めて
新しい一日を乗り越える
何が正しくて何が間違っているのか
....
闇に川音の迷う{ルビ硲=はざま}の村
トンネルに切り取られた高架橋
しじまを蹴散らしていく道しるべ
{ルビ硲=はざま}に閉じこめられていた記憶が目を覚まし
一瞬顔をしかめるも
手招きに不安を ....
大きな お城 丘の上
お姫様が住んでいて きれいなドレスを着てました
太陽の昇る日には 葡萄酒とパンを
月の欠けた夜には 微笑みと言葉をくれました
さよならジュリエット 手をひかれ ....
砂糖を自分に振りかけたら
あっという間に
セピア色。
哀愁は空に浮かんでいたけど
めんどくさいから
つかまえようとはしないよ
光の風は夢の中に。
いい景色見たかったから
今日は ....
ねえ、
地下鉄の中の私の中の
柔らかい容器を満たすアルコールの中でゆらゆらする
ぬるい両生類みたいな内臓が既に私を憎むことを始めている
グヮ、グヮ、グヮ、そうだ ....
パーソン/似てる/あの人/あの日と/僕らの呼んでる/鳴き方 笑う/いつ/みてる 昨日/ありがとう 夢に出る/あの日あの人と見たラストシーンの内容について/魚になる/戦争はよくないな 言ってただけ 抱い ....
気づいたら
自分の後ろに
千の詩がこぼれていた
足跡とともに
時には運命に悲しみ
時には人に喜び
生きてきたことを
生きていることを
感謝する
まだ前に道は続いている
そう
まだ ....
桟橋に立ちながら
ゆれる火を見る
歓声とともに
キリコが海に投げ込まれる
帰っておいで
と誰かが言う
とっくに消えてしまったものが
ぽっ と灯って
じゅっ って
....
わずかに伸縮する細い糸を
二人で引き合って
惹かれたその日々は
梅雨とともに
もう遠く過ぎ去った
夕刻の空を飛行機がゆく
赤い雲を残して南へ向かう
やがて飛行機が小さくなり
雲も空 ....
誰もいなくなった
青い公園
やさしい風が吹いて
時が、
止まった
君の揺らしたブランコ
散らばってるビー玉
遠ざかる虹の色
その
すべてが、
輝きを失 ....
鼻先に突き出してやると
給食の匂いに
ひょいと頭だけを出す
小さくあくびをして
そこでは伸びも出来ないだろう
机の中の猫
小学生の夏、4年目の
算数の教科書を探そうと思ったら
手を ....
澄んだ滴が軒から落ちる
木々のざわめき
静寂なる空間
生命の呼吸
やんちゃな少年
廊下を走り回る
走馬灯がくるり
猫がゴロリンコ
植物は優しい
落ち着かせてくれる
楽しくさ ....
こんどは
そらだけを
みつめて
いきられる
ものに
なりたい
愛して ほしい
信じて ほしい
求めて ほしい
笑って ほしい
泣いて ほしい
感じて ほしい
怒って ほしい
言って ほしい ....
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