私は医者じゃないから あなたの病を治せません
私は画家じゃないから あなたの笑顔を描けません
私は芸人じゃないから あなたを笑わせられません
私は詩人じゃないから 愛の言葉なんて贈れ ....
07/07/28
夏の暑さが戻ってきたとお友達
そろそろ8月と参議院議員候補の先生が
太鼓を叩いて空を見る
暑すぎるくらい暑いと
年寄り連中は熱中症を恐れ ....
夏の真昼、それでも橋は
向こう岸へと道を渡していた
橋は境界を渡っていくという
意志の名前だ
それはいつも不器用な放物線で
あなたと わたしや
世界と そうでない世界と
あっちと こ ....
涼しき河原になびく草
佇み見上げて声かえる
たまや かじや と威勢が飛べば
ぽとりと落ちて線香花火
笑顔の子供がはしゃぐのよそに
おばば おじじ の憂い顔
隠れた月 ....
梅雨明けを待てずに
空は青に切り開かれて
ホウセンカの種が飛び散る
新しいサンダルが
小指を破って
滲んだ痛みは懐かしい夏
種の行方を見つめ
きみがいない、
そんなことをふと思 ....
猛禽がゆく
絞めつけるように羽ばたいて
海を捨て
空を切り分けた
陸に住めなかった
みずからのつばさこそが病
うしなった爪で
満ちるうつろを掴み
嗚、と
ひとこえを残して
猛禽 ....
高く留まっている小鳥は
降りて来ない
輝く羽を守りに入る
汚れた手で失うなら鳴く事は無い
誰が為に地球は回っていると感じる
私かも 僕かも あなたかも
そんな高くに ....
たにんのこころは
しりたがるのに
じぶんのこころは
みていなかった
ことに
きがついた
しゅんかん
まっしろにわれた
こころが
こういった
もう きらい
どう ....
新しいシャツを買いに行こう
一目惚れしてさ、僕を見てるやつ
一目惚れした君に見て欲しいんだ
重ね着が楽しい季節も終わり
上着をタンスにしまったら(クリーニングに出したら)
新しいシャ ....
寄せては返す
漣のような音色
碧く
深く
悲しいほどに透明なそれは
大気を満たし
僕の心にも滲み込んで
静かな
静かな夜を連れてくる
ボケットに
愛をつめこんで
電車は走る
窓の外には
形を変えた愛が
こんなにも多く
ざぶざぶと
波に洗われ
そして
さらわれてゆく
あなたが
待っている
駅までつづ ....
真冬の朝の空気は氷の様に冷たい
まるで肌に突き刺さる様
そのまま本当に突き刺して、
私を殺してくれたら良いのに
また今日も、目が覚めてしまった・・・
私は眠る時、いつだって神様にお願いしているのに。
今度こそ私の呼吸を止めて下さい、って。
それなのに・・・それなのに・・・!!!
....
目が冴えて眠れない。
私は本当に人間なのだろうか。
時々本気で分からなくなる。
確かめる為に手首を切ってみた
・・・血が出てきた。
うん、私は未だ、人間みたいだ。
安堵した様な ....
君は
僕の知らない目をして
その光景を
眺めている
髪の毛の焼ける
独特な臭いのあとで
君はただ
真っ赤に見える空を
抱く
*
今はもう
塩分と水分に分かれ
....
07/07/28
プライスプライス
プラスのコビト
プラスのヒトミに
価格を付けたら
すぐ売り切れた
プライスプライス
プラスのコイヌ
プラスのヒ ....
鳥籠の空洞
闇雲に掴む
扉の把手
開け放つ
昨日の私
不調和の貴方
贄として
供物として
間引きを隠し
明日も知らされず
泣く意味も語られず
盈月を括りて
捧げるのは
....
風船が
割れなくなって
空が
割れて
閃光星の隣まで
来てしまった
息の代わりに
靄を吸う
風船の中は
温かい未来で
階段も天井も
白く
湿ったものは
どこに ....
死んだ人々の霊が
自然の事物に宿るように
僕に忘れられたものたちは
自然の事物となるのかもしれない
僕が忘れてしまった
初めてプールに入ったときの記憶は
山道の苔となって
ひっそりと生き ....
人は炎のように形を変えて
そっと温め
時々燃やして
いつかは消えて
世界は炎のように形を変えて
そっと温め
時々燃やして
いつかは消えて
けれど炎は消え去らない
くすぶり続け ....
僕の生れつき茶色い髪に
指を絡ませるあなた
だけど僕は空回り
僕はいつでも空回り
昔はよく髪のことで男の子にからかわれた
いじわる言われて下を向き
またからかわれて空回り
今 ....
蝕まれる日のいろをぼんやりと眺めてた
次の宇宙がうまれるまで
ぼくらはここに立たなくちゃならなかった
一度でもきみがさみしいを言っていたら
ぼくだってその腕をつかんで ....
目を閉じることと口を噤むことは似ている。
眠りに就くことと死ぬことは似ている。
さようならを言いながら終わっていく。
世界について考えるときに眩暈を起こす。
沈黙する、
沈黙する ....
線路にはひかり
ホームには
風鈴がなびいて
夏の音をたてている
春のような夏の幻視
影だけしずかに
夏をだまらせている
線路にはひかり
ホームに ....
殻の無い
カタツムリは言う
(差別するのは、
よくないぜ)
ただ、ソレがついてるか
ついてないかの
違いなんです
わかってるさ
塩に溶 ....
雲まで
水いろの、ね
ひかりは
記憶を、ね
風はたぶん
地球そのものだ、ね
やさしさがつよくなる
つよさがやさしくなる
雲まで
水いろの、 ....
安東{ルビ史継=ふみつぐ}(二十六歳)と
高柳ロワ(十六歳)は
バレエを通じて知り合った恋人同士
「ロミオとジュリエット」のように
悲しい物語は持たないけれど
「安東とロワ」と呼ばれて ....
生まれつきの
アウトオブオーダー
完成しない
僕という
アンドロイド
組み立てて
張り合わせ
何か
ひとつが
余るんです
....
ある日、
(傘を忘れてしまった
朝焼けに焦れた視線が
日影の後ろ姿を おいかけていった
風光は二度と再び帰ってこなかった
....
目を閉じ
骨を確かめる
歯のかたち
牙のかたちを確かめる
地平線まで
指はのびる
ひらいた骨が
永さを失くした海を奏でる
あらゆる証書が
毛虫のようにうご ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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