いくつもの停留場が
いっせいに
羽を広げ
南の方へ渡って行った
停まるべき場所を
失ったバスは
大人たちの口から口へと
走り続けている
高層ビルが突き刺さった
地平線の向こう側
 ....
夏バテの深海魚が
歩いている松の木に
君の手が植わっていた
それが非常に涼しく見えている

齧られた世界に
君の唾液が混じっているかと思うと
それだけで明日のことは考えなくて済むし
虫 ....
迷ふ者は盲目
杖を与へてやれ
翳が隣家の壁に浮いて
陽が涼しい部屋を睨んでゐる

しゃぼん玉なのだ
割れろ 割れろ
紙を引き裂け 輪をなせ
泡は漂ふ
三日月の周りをゆらゆらと
心は ....
      

だいだい色の派手なチョッキを身につけて
長身のヤマカガシが慌てて駆けていく
私たちの足音に驚ろいて
くねくねと小刻みに男っぽく腰を振り
短く刈りあげられた堤の上を  ....
 
 
 通学途中のサイクリングロード
 今日、 
 見つけた屍骸は5匹。

 太陽は

 相も変わらず肌を痛めつけるが
 もう 日焼け止めなどは塗らずに
 あえて抵抗しないことに ....
玄関の向こう側で
人の声がする
それは私の知らない人の声

玄関の向こう側で
行き来する自動車の声がする
それは忙しいと街が嘆いている声

玄関の向こう側で
ジェット戦闘機の声がする ....
 
 
恐れて
縮こまった足を
叩く
 
一歩を踏み出せずに
いつからここに
居続けているだろう
 
動け動け
動いて
 
切な願いは
私の意思は
脆弱で
足には
届 ....
広い通りに一様に並んだ木々

同じ品種が
同じように剪定されて

まるで揃いの置物のよう

此処の木たちは
自由に伸びることすら許されない



アスファルトの植え込みで
色 ....
ピエロが嫌いっていつか言っていたのを思い出したんだ
夏の暑い日、鏡の館の迷路の中で、
ピエロが一緒に行こうって手をひいた

わからなくて、何かの外に出れるかもしれなくて引かれるままに
行った ....
君の塗り絵を描いてみた
色がなんだか足りなかったよ

カランダッシュも
ステドラアも
ユニカラアも
色々色鉛筆を使っても
なんだかうまくあらわせないんだ


 ....
夢現な朝露が
透明を保つ空気の中で
そっと
身体を震わせる、朝
 
細やかな振動は
私が眠ったままの揺りかごを
徐々に強く揺らして
目を開くことを
強要する
 
 
ああ、空に ....
そもそも
言葉というものが先にあったのか
ひとが自らを自動書記に設定したがために
言語というものが存在を始めたのか
そのようなことを考えているうちに部屋が一面ウサギの毛に覆われた

ふんわ ....
この手が
いくつもいくつもあったなら
泣いて光をうしなっている
あの子の
背中を
なぜてあげたい
頬にこぼれるものを
ひろってこの川に捨てたい



この手が
いくつもいくつも ....
会社のトイレの窓から下を見ると
目玉がポロリとふたつ
これはいけないと
同僚を巻き込んでの大捜索
どうやら落とし所が悪かったのだろう
見つかった目をはめ込むと
六角形の世界が並んでいる
 ....
きみは煙突の上に立っている
煙突の上に立っている
夜景をマジックでひきつぶしたような
煙突の上に立っている
燃える夜空の裂け目のような
煙突はそびえ立つ

きみは煙突のへりに立ち ....
星空を見上げると星空に磔にされ
星座達と同じ気分を味わう
罪を犯し 罰として世界中を回って己の醜態を晒すのだ
星空は刑務所のようで
糞尿は流星となるし 不安定な天候の中雨の流星群を打ち付けられ ....


どこかで
仔羊が鳴いている

めぇぇえ

仔羊は迷いながら
堂々巡りをしている

めぇぇえ

嗚呼
何が幸いや幸いや

めぇぇえ

苦しんでいる人を
助けるこ ....
サンディエゴ
サンディエゴはサンディエゴという意味を必要としなかった
A型はA型の血を守るためにA型と結婚した
イカレポンチは振るー^ツポンチの中で混ざって
ああ! 時代の波が押し寄せてくる! ....
何も決められずに俺は疾走した
全てを保留にしたままで迷い続けた
迷っていた
それがまさに迷いがない証拠だった
書ける地平から書けない地平へ
俺の意識から感覚へのバトンタッチ
亡霊ミサイルも ....
あの日が来る

あの日の蝉を聴いている

時計がちっちと針を進める















あの日が来る

あの日の蝉を聴いている

時計がちっ ....
ふと
街で
耳にした音楽から
わたしの声がして
びっくりしてしまった
あの日あなたと過ごした半日で
わたしのどこかが変化したよ
あの日の前と後で
わたしはずいぶん違うみたい
西葛西の ....
いこう
この丘をのぼったら
一面の星空みたいに、きらきら輝く町並が見下ろせるんだ



キミの手をつないでゆくよ

いこう
澄んだ夏の青は
海を宝石のように輝かせるんだ


 ....
弱くなりたい。

弱くなりたい。

一人で居れる。

強さは要らない。
夜の冷たい川沿いに
軽やかな秒針の音
寝静まる畦道の空想
蟋蟀数えて更ける

誰か の物思い と

雨が降って大気を導き
水待つ蛙の物憂げ
風の鳴る音 戸を叩き
葉裏にとまる蝶 ....
イーダちゃん
62年目の朝が来ました

日本には あなたを苦しめた
原爆は 落ちていません

だけど この地球上で
戦争によってばらまかれた
放射能で 
殺され 傷つき ....
祭の金魚すくいで義理でもらった
間に合わせの小さな薄いビニール袋に
入れられた時から
すでに水がこぼれていた
それでもそこから漏れてくる水を
押さえながら
そろりそろりと家に持ち帰る

 ....
夕凪にざわりと
ちいさな君の髪
真っ赤にしたその表情の下に
たくさんの宝石を隠して
 
何度かの孵化を繰り返しながら
その心を美しく成長させてくれれば
それは私を
百年眠らせてくれる
 ....
きのうの じぶんを
コピーする だけですから
いくらでも すぐできます
じまんするようで てれますが
なかみは なんにもありません
オルガンはもっと
びろびろならなければ
びろびろなって たいへんびろびろ
ひきかえせないびろびろ
どこまで、も、あつく
きっついきっつい
夏がみえたら
はまりにゆける

(もうち ....
永い永い年月をひとり

暗い暗い土中で過ごし

目舞うくらい天声聞くや

紅い紅い太陽の下へ

木に綴るは たった数日の命

単りの虫 と書いて「蝉」

叫び声のす ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
のまどTsu-Yo407/8/7 15:44
今日たけ いたけ407/8/7 15:37
蘆琴107/8/7 14:54
13時の雉あおば007/8/7 14:49
セブンデイズかとうゆえ207/8/7 14:48
玄関乱太郎24*07/8/7 12:48
いし葉流音007/8/7 12:43
物言わぬ共存者由希2*07/8/7 12:00
なつのひかり2*07/8/7 11:24
■■■   o'l color U  --ヌリエ--     ...じゃんじゃっ...007/8/7 10:53
ぜろはちぜろろく山中 烏流9*07/8/7 8:49
ウサギの部屋にて山本 聖207/8/7 7:20
この手唐草フウ13*07/8/7 5:18
飛ぶ事は出来ぬがプル式1*07/8/7 4:56
煙突haniwa307/8/7 3:58
狂人への警告円谷一0*07/8/7 3:23
仔羊の唄麻生ゆり3*07/8/7 2:25
サジェッション・サドミシビシミシミゴシュム狩心1+*07/8/7 1:35
まよなかのまよい1*07/8/7 1:26
あの日の蝉吉岡ペペロ007/8/7 0:56
削られた一部チアーヌ107/8/7 0:51
1945わら15*07/8/7 0:01
弱音は口だけ。狠志607/8/6 23:51
静かな夜及川三貴307/8/6 23:45
イーダちゃんへ池中茉莉花3*07/8/6 23:18
祭の金魚ぽえむ君5*07/8/6 23:15
もちも-ちゆるこ2*07/8/6 23:13
そろもん(私詩の話)みつべえ507/8/6 22:37
オルガンと夏と×××美砂4*07/8/6 22:29
ひとりの虫むむ207/8/6 22:15

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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