セピアいろした靄のなかでは
柄物を照り返す鬼火は見えない
(ふやけたエナージーが衰退したからか)
そして 空洞化した脊椎のなかにも
白物を跳ね返す漁火は見えてこない
(病んだ血が淀んでしまっ ....
薄いベールに包まれた
幻想を破って
わたしまでたどり着いたら
存在の重さに
音を上げるだろうと
こころのどこかで
分かっていた

根性なしめ
いつまでたっても治らない
あきらめて期待してを繰り返し
いつのまにか悲しみさえもいつものことになった

がんばれないと母が言う
もうだめと家を飛び出していく
残されていくわたしといもうと
 ....
雨上がりの庭に 光は柔らかに落ちて
ひとつの 足跡を照らす
くっきりと
けれども静かな 陰影で
  
  飛ぶ鳥が
  地上に触れていきました
  生きることの重さを
  自らの翼にの ....
ツミヲとおちんちんは、
いつも電車に乗ってやって来る。
ツミヲの棲み家は、
ここから二駅と四つ離れた駅から、
徒歩五分の閑静な住宅街の一角にある。
ツミヲはそ ....
枯れた朝顔に巻き取られてゆく昨日

遅い昼寝から目覚めたくない

風鈴が溶かす熱

大人に成り過ぎた私には

もう新学期は来ないのに
共鳴する旋律、。

の奥に
ある恍惚を。



響きあう、絡みあう、

交錯する無数の意識と、
交感する無数の言葉と、


交わらない、雑じわらない、

平 ....
八月が終わらなければいいと
願っていた

そのときわたしは
小学五年生で
朝顔を上手に育てることが出来なかった
そして
支柱にぴよぴよと巻き付いた
枯れた朝顔に
まだ毎朝ぼんやりと水 ....
泉質は含塩化土類食塩泉湧出温度は摂氏45度
溶存物質はナトリウムイオンを主成分に
ストロンチウムイオン、遊離炭酸、フッ素イオン、水素イオン、ラドンが微量

宴会の始まる前にひとっ風呂浴びようと ....
沈む地と{ルビ曲輪=くるわ}を
音は巡る
尽きぬかげろう
止まぬ流れ


光より遅いものたちの
さざめきとかしわ手を聴いている
手のひらから手のひらへ
指から指へこぼ ....
それは朝陽を煌々と浴びる
蜜のような栗毛だったろうか
それとも夜のように流れる黒いたてがみ
そんな事は重要ではないのかも知れない
長いまつげを震わせる一頭の馬が
街角をひっそり駆けてゆく
 ....
ぼくたちが童貞だったころ
汗で肌に張り付いた
女の子たちの制服の白いブラウスは
未踏の大陸の地図のように見えた

街角の薬局の店頭では
小箱に入った不穏な計画が
巧妙にカムフラージュされ ....
抜けるような青空

蒼から白のグラデーション



見上げる僕の心も

快晴



白い月に、白いウサギ

臼と杵を天日干し
季節のかくれんぼ
がはじまって
夏が秋をみつけた

あなたがわたしを
みつけられないまま
かくれんぼは終わった
窓辺でセレナーデ
星が願いを叶えてくれるかな
ギターをかき鳴らし
月夜の晩に密会

一緒に公園に行き
手を繋いで肩寄せて
樹木の下の熱気
虫の声

セロの音色が聞こえてくる
この ....
どうして
約束を
結ぶと言うのだろう

つないだ手は
結び目のよう
雨に濡れると
もっとかたくなる

強くひっぱって走った
雨の檻つづく
強くひっぱられて走った
かたく

 ....
僕らはバッティングセンターで
叫び合った
バットを持ち替えながら
グリップを握りながら
150キロの豪速球だって
打てる気がしてた


僕らは踏み切り待ちで
喋 ....
空も高くて
青いから
遠くまで出かけようと
二歩歩くと
三歩目を降ろすところに蟻がいて
踏みたくはないので
停まろうとしたが間に合わず
足を上げて見ると
蟻の腹は空き缶のように潰れてい ....
ごめんね
許してもらうつもりはないけど
殺したくなんかなかったんだ



君は僕だから
僕は君だから
誰よりも大切にしたかったんだよ?
これだけは信じて


ただ運命は悪戯で
 ....
雨が降っている
ぱあっと晴れた 海が見たかったのに

なんとなく 落ちてゆきそな
そんな心に
うす暗い 朝の海は 似ているような気がして
食堂から見える海は 見ないことにした

良人は ....
雨のなかに
すむさかなを
優しいひとくちでは
描けない
まだ


飲み干したはずの
模様がいつまでも海、で
花びらに
ふるえる風の光と影
それはもう
はるかに見失うよう ....
羽根が抜けたの。と、
円形脱毛症になって言う。
髪の毛の束がハラリ落ちて。

彼女との約束は墜落した。

京急線ホーム、ギリギリに腰掛けて明日を待つ。
電車はもうこない。
時間だから。 ....
いつか 夏を 見たので 夏のことを ものがたり

旅を したので 旅のことを ものがたる...

やまと 吉野の 山なか で

灼熱した 午後 数刻の 焦点は ひび割れて

 ....
真夜中。わたしはシンクの前に立つ。わたしの右手にはナイフ。左手には、先輩からいただいた、いかにも高級そうな白桃。

何をかくそう、わたしは白桃が大好きである。薄い皮を剥いだあとの、あのけば立った白 ....
  抱きしめても

  ちからまかせに握っても

  それはまるで砂のように

  カケラも残さずいってしまった

  眼も、耳も、心も、

  こんなにも

  あなただ ....
見上げれば星屑が眩ゆすぎて
さすらえば闇が深すぎて
若いぼくらは歓喜で眠れなくて
そんな国があった


言葉でもなく指きりでもなく
確かめ合った
赤い木の実を食べて
甘い草の根をかじ ....
もういいかい
まあだだよ

目かくし鬼が
心の中で
かなしい十つを数えてる

もういいかい
まあだだよ

たぶん
囲みをほどいたら
ボクらはすぐにたどり着く

もういいかい ....
 {取消=移民シーンです}。言葉狩り? 及び、愛されない?
 午後八時のニュースです。更に、昨日のニュースです。
 今日午前二時頃から昨夜未明にかけて、聞き慣れない雷が落ちるでしょう。
 明後日 ....
                  070810



意味無し芳一の日記を読んで
日記を書こうと思った
中学二年生の夏
暑すぎる日はプール
雨の日はごろ寝
晴れたら自転車に乗って
 ....
誰もいないハートの中で、
(少しずつ加速をつづける鼓動、)
世界は広いのだと、思い知らされる焦燥。

することすら供給されない世の中だもの、
存在すらもうすぐ、 ぱちん、 って
風 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
眠っていたい信天翁307/8/10 20:24
音を上げるyangja...307/8/10 20:14
母を追いかける[group]暗闇れもん207/8/10 20:10
足跡北野つづみ2*07/8/10 18:01
「 おちんちん電車。 」PULL.7*07/8/10 16:33
八月三十二日衿野果歩3*07/8/10 16:17
cold prayやまぐちふぢ...107/8/10 15:51
えいえんの夏吉田ぐんじょ...2707/8/10 15:23
温泉入浴法山田せばすち...0+07/8/10 15:05
熱とゆらぎ木立 悟307/8/10 14:52
淋しい馬石瀬琳々7*07/8/10 14:01
ぼくたちが童貞だったころ大覚アキラ807/8/10 13:23
8月10日、晴れ由希007/8/10 13:02
かくれんぼ小川 葉2+07/8/10 13:01
いとしい貴方ペポパンプ3*07/8/10 12:45
約束ふるる15*07/8/10 12:09
■■■   白いスカート on 白い自転車   ■■■じゃんじゃっ...307/8/10 11:12
このような世界水町綜助707/8/10 10:20
僕と作り上げた僕唏羅007/8/10 9:47
函館の朝池中茉莉花3*07/8/10 9:26
夏しずく千波 一也12*07/8/10 8:52
グッバイマイワールド。菊池ナントカ007/8/10 7:32
かげろうと檜の木笠モーヌ。13*07/8/10 7:22
白桃uminek...3*07/8/10 7:00
創書日和「砂」  それはまるで砂のように[group]逢坂桜3*07/8/10 6:42
きみの国を探しているyo-yo12*07/8/10 6:14
かくれんぼuminek...3*07/8/10 5:47
PLAYBACK←クレイマック影山影司107/8/10 5:44
日記帳あおば6*07/8/10 5:38
八月の憂鬱哀詩0*07/8/10 4:56

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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