メリケンスタァによろしく、って。
女王蜂が足をひろげて吐き出した。
憂鬱に猿が、
憂鬱に猿が、
憂鬱に猿が、
憂鬱に猿が、
憂鬱に猿がダンス踊ってった。
なんだか凄い耳鳴りが。
....
詩を書いたところでこの世界が動くわけもない
夜の虫の音を聴きながらそんなことを思っている
遠い遠い過去に縛られた日常
サーチライトに照らされたそれを探しながら
暗闇を掻き分ける ....
『本当のことを言おうか?』という詩人の脅しは
常に否定形でしか語れない
代用人間とはそのようなものだ
形がある いや そうぢゃない
中身がある 必死にかき集めて 粘土いぢりを ....
太陽が
触れるほどに膨れて
私の頬の辺りを
じりり、と焦がしている
へばりつく髪の先に
小さく火が灯って
そのまま燃えたいと願う
溶けてしまえたら、と
その日
世界 ....
吸うと胸がふくらんで
吐くと胸が下がってく
こきゅーっていうらしい
まぶたが自然にぽつんと落ちて
見えないうちにまた開く
まばたきっていうらしい
私がやれといわなくても
私がちゃ ....
未だに命を引きずる街で
静かすぎる呼吸を繰り返す子供達
おとな は
既に死滅して
水滴がぽちゃりと世界を彩った
(このてのなまえを
(おしえてほしい
片隅でぼそりぼそり ....
臆病だったのか
アタシはこんなに臆病だったのか
掃除機の音が
小さな音が
響いてくる音楽が
すべて怖い
どこか
なにか
アタシを責めているよ ....
{引用=ぼくがうたをわすれても
みつけだしてくれるかい
シンバルのオモチャでも
つかんでいてくれるかい}
死体を晒さぬカラス
月にかくれた月蝕に問おう
倒錯しないか
好きだっ ....
「今日○月×日、午前△△時に自動車同士による
事故がありました。この事故で......」
気づくと僕は走っていた
何も考えられないくらい
一心にただ目いっぱいに
別に
何かに急 ....
断ち切られ
衰弱死した
あの方の
地獄思えば
「なんのこれしき」
血の色は
燃える火の赤
夕の紅
歯がゆさに泣け
不条理を斬れ
....
言葉が白くなる
その言葉はもともと
愛や夢だったのかもしれない
確かに今まであったものが
消えてゆく
忘却とともに
蓄積が始まってゆく
過去が現在へと結ばれる
言葉が白くなる
そ ....
縦に長い大部屋の中
に、並べられた寝台、
おおぜいの男と女が寝
ている、昏々とねむり
に落ちている、灯って
いる照明はひとつもな
く、奥まで見渡せない、
暗闇よりあかるく、薄
闇より ....
黙祷を捧げる
命が大量に羽ばたいた日々
白い鳩は真っ黒な烏に
焦げた
世界一大きな毒キノコが
街二つを飲み込んだ
後
雨を降らした
見たくも無い
地平線が見えただろう
朝
....
くりだした 舌のさきを
くいちぎり きんいろの
鱗を ふりこぼしながら
ゆうやけ雲の むこうへ
逃げこんで いきました
過去と今が くっついて
今と未来が くっついて
人と人が くっついて
人と物が くっついて
地球と人が くっついて
何気なく関係 していて
北半球と南半球が くっついていて
地球と月 ....
八月十六日
下駄をならし
道を歩いてると
元気よく伸びた葉っぱに
目を奪われ 吸い込まれる
いや
飛込んだ
葉緑体のなかを泳ぎ回り遊んでおると
蜩に食べられ ....
満月に小指を立てて
ぼんやりした小指の輪郭
私は月光の輪郭しか認識出来ない
手紙頂きました
メールは軽石の投げ合いですものね
お金と時間を費やすに値する
重たい言葉
でも 見 ....
君が孤独なのは
一人だからじゃない
一人じゃないのに
繋がり合えないから
孤独なんだ
ああ
こんなに近くにいても
そんなに遠くに感じている
僕が一人なの ....
私には、何も無いと思った
好きな仕事も
好きな相手も
何も、無い
零れていくものを必死に掴み取ろうとして
最後に残った、欠片
それは
明日の自分と ....
ふつり とした暗転の前の
うす紫の怪しさに急かされて
どうしようもなく
閉じられる太陽
月はさわさわと 触手を伸ばし
柔らかい発狂の 熱病を運んで
貴女を侵してゆく
腕 ....
全力で恋をする姿が美しくて。
将来がどれだけ不安定なものか。
知ってか知らずか。
本当に素敵だ。
うらやましい、ね。
今度、恋をすることがあるのなら。
本気で命を掛 ....
そろそろ
世界が終わりますと
アンゴルモアが
満面の笑みで
ニュースで伝えている
外に出ると
風が吹き荒れて
エメラルドが
散乱している
人の寂しさでこしらえた、
円形のど ....
泣きたい程のマリンブルーに
笑っていられるようワインレッドを
飽和するくらいまで混入したら
遠い地に足をのばそうか
そんなに見ないで と
自意識過剰が騒ぐから
地下 ....
川沿いの草むらで雉は鳴いた。
陰りが重なり、闇をつくる。
雉の、高く鋭い声は、空に放たれ、分解を拒み、残音となって、
空を揺らした。
田舎の盆祭りは、太鼓の音が宙に浮く。
人々は、太 ....
下斜め、25度
並べ立てる熱血
その全てに僕は
呆れるほど
青い空
赤い夕日に染まった
難しいもんだなぁ
あなたがあまりに冷たく
私に接するものだから
私はいつの間にかアイスクリームになってしまって
暑さで溶けてしまわないようにと
こうしていつも冷凍庫の中
時々あなたは冷凍庫を開け ....
あまりの暑さに
体が溶けだした
それは両足から始まった
僕はそこから動けなくなった
そのうちに体全体が溶けていった
僕は完全に溶けてしまった
でもいいさ
今日はこんなに暑いのだから
....
言葉じゃ足りなくて
言葉が、足りなくて
途絶えた会話
それ、コミュニケーション?
アンテナの上に成立つ
無数のコトバ
テキトーにドッキング
リズムにのって
....
白い肌 黒い髪 紅い唇
細い腕 長い指 甘いくちづけ
全部奪いたい 独り占めにしちゃいたい
全部奪いたい 独り占めにしちゃいたい
幼そうに聞 ....
わたしたちの目の前で
落ちるブルー、ブルー、ブルー、
*
ブルー、ブルー、ブルー、
いちにちの、落ちる、朽ちる、空はやがて
静かに液化して海となり、闇となり
ざ…、 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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