あまい音色
聞こえるかい?
もう、
耳元まで
近づいてるんだ
ノイズ、超音波等々
頭蓋骨まで
破壊していくような
脳内から、
....
ぼくが終着駅の三つ先で降りた日にはもうそこら中が真っ白で
世界の終わりなんですと言われたらそのままそうですかと納得してしまいそうな光景だった。
錆びた二色刷りの看板を眺めたが大切な部分を示すはずの ....
そっと目をとじて
心臓の拍動にあわせて
ゆっくり
やさしく
あたたかい振動
背中に感じるでしょう?
疲れた身体
....
へそにあけたピアス穴は、梅雨が開けるころには閉じていたんだよね
彼女は制服の下でハリを落としながら
鼓動を確かめていた
くるぶしを雨にひたして
たまらなく冷え切った、梅雨の朝だった
....
首をねじる扇風機と
汗すったシーツ
狂態のあえぎは
つきぬけたら青い
あの
からみついた朝顔は断ち切られた
祭りの花火は左胸に
まだ赤いけど
いってしまった
追いましょう ....
エアコンをつけっぱなしにして、裸で寝たせいか
今日は少し、頭が痛い
のどが痛い
食欲がない
アボカドを半分に割って、醤油をかけて
スプーンですくって食べた
昨日のキスが忘れられなくて
....
光るので
突進してゆく
自分だとは
しらないまま
力いっぱい
よびかける
世界はまだひとつも
分断されていない
ただ
そこに
あるがまま
あるがままで
くるくる回す 指先で
逃げ回る蜘蛛の巣を絡めとる
半透明の、繊細な竜巻
ねとねと、と、べたつく両手でも
消えたい心は掴まえられないだろうか
狡猾な私では、無垢な蝶みたいに
上手に罠 ....
少しだけ妥協した
一点の曇りみたいに
ほくろは存在するんだ
少しだけ気を緩める
スイッチみたいに
ほくろは存在するんだ
だから
マリリン・モンローの
口元のほくろに
誰しも釘 ....
今の自分が
まだ今の歳の半分だった頃
今の年齢の人が
とても偉大に見えた
あれから
自分の歳が二倍になって
今の歳になったけれど
こんなものかとふと思う
なぜだろう
今の自分 ....
藍色たんぼに
星
たてに掛かる
夏の夜の調べ
雲
だんだんの畑
あの時代の痛みか
今も組織というものは
勝手に動いている
藍色たんぼに
....
同じ繰り返し
同じ意趣返し
べんちゃらやめて
外に出なきゃな
さっきまで思ってた
なんか忘れてしまった
大切だったかな どうか
ドアの前でたちんぼ
ガスも鍵も
戻ってこなきゃ
....
真夏の熱にうかされた人々が
都会のビル群の合間を闊歩する
私はひと時の避暑地を求めて
まるで逃げるように彷徨い歩く一匹の蟻
日が暮れても
太陽に照らされ続けたアスファルトは
....
鼻歌を口ずさむ君
君が歌うものなら
何でもわかるよ
そんなつもりだった
でも今 はじめて
君は僕の
知らない歌を口ずさむ
君は僕の知らない君
僕の知らな ....
君は最近空を飛んでいるだろうか。
この場合の飛ぶとはつまり、想像する事だと思ってくれたらいい。
想像とはつまり、意識を対象に投影する事、
または自らを解き放つ事だと思ってくれたら ....
詩らしい詩をかけずにいる
それもまた詩か
七色に照る日の光は鬼のようあつさで
単色の空は優しく私をつつみこむ
その空は私にこたえ
日の光とは違った色で私をほめる
アメリカの影
その熱の香り
ケチャップほどの
絶望
午後4時
風
ロサンゼルス
肉は果実のように
雲の階段
水色のむこうに
宇宙
....
たかいたかいこころ
そのなかに燃える ひかり
吐いた 息 白く つきささる 瞳
みえる?ポーラ・スター
伸ばした手のひら 幼いままで
すこし嬉しい
シロクマブーツに 願いをこめる
....
ビタミンDが必要だろうと
太陽の声を体に浴びたら
致死量未満の放射能汚染
顔に体にミステリーサークル
水分の補給が必要だろうと
毛穴からの処方箋に従ったら
親切な塩素が9割配合 ....
たとえば
人にぶつかったとき
自分の不注意を詫びるのか
相手の不注意を責めるのか
戦争の火種は
案外そんなところにあるのかも知れない
首がまわる
扇風機とあっちむいてホイ
首がまわる
そのひとは着物姿で丁寧にお辞儀する
まるで扇風機の様だった
首がまわる
あっちこっちてんてこまい
忙しくて扇風機に
アッーアー ....
真夏なんだもの、
海へ行こうと彼が言う。
そこには豊かな海があった。
ちいさなかわいい生き物が、
澄んだ水を泳ぐ小魚が、
思っていたより
生気に溢れた
あまりにも豊かな海が。
....
明日も生きていてね
と君は言う
たとえ明後日生き返るにしても
明日君が死んでしまったら
やはりそれは悲しいから
明日も生きていてね
と君は言う
なにかをかなしがるような眼で
ど ....
蚊を次々と叩いて
殺してゆく
止まった空間
泣き叫ぶ虫ども
神への声は
湯気の向こうに消えて
届かないんだよ
蚊は、たたずんでいる
かわいそうだったから
潰した蚊を
空 ....
真夏の日が差す。
私の膝小僧は燃える。
車の窓から視線を投げると、
擦れ違った自転車マンの背中に
一抹の懐かしさ。
他人のような起床だった
おまけに
水が揺れて上がれない
くるまれた水のしろい肢体が
暗いほうへ暗いほうへ
流されていく
そんな部屋で寝ていたからだろうか
朝になっても
何処にも辿り ....
雲無しの高い青空に
ひりひりと胸の底が焦がれ
季節外れの山藤は
頭の痛くなるほど
甘い香りを振り撒いて
どこまでも高い蒼穹を見上げて
わたしの存在は拡散してゆく
伸ばした指先はほら
....
しぜんに
孵化し
かあるく
受入れ
夏のみずいろ
しろい悲しみ
ひかりは影を
点滅させている
いのちは形を
生滅させている
しぜん ....
日々の砂漠に
埋没された
わたしは一本の指
墓標のように立ちながら
指の腹にひろがる指紋は
いつからか
一つの瞳となり
遠くから荷物を背負い
こちらに向かって歩いて ....
だきしめてください、この四肢に
わたしに体温をなじませてください。
はいでください、この邪魔なもの
わたしとのからだをかんじてください。
ふれてください、このくちびるに
わ ....
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