海は泣いている
行き場のない涙が、あれ程までに溜まっているのだから
あれは地に邪魔されているのだろうか
それとも励まされているのだろうか
悔しそうに右往左往する姿は
届かぬものへの憧れ故 ....
風吹く道を歩いていると
草原の中に
なにか光るものが
僕の目にうつった。
それは薄い薄いガラスのような
氷のように冷たいフィルター。
僕はそれを目に当ててみた。
世界は悲しみ ....
あの日見つけた
二人の道
先に諦めたのは君
でも、君の手を離したのは僕
迷って
悩んで
それでも
二人
ずっと一緒だと 思ってた
いつからだろう ....
走ってきたんだね
わたしに会いたくて
走ってきたんだね
夕ご飯いっしょに食べようって
あの日のように
ほほえみながら
あなたは
瞳を輝かせて
ぼくのこころに
語りかける
そ ....
幸せは
小さな ひとつひとつの
積み重ね…
ありふれた毎日の中で
それは気付かないもの…
目に見えないもの…
だから
一緒に 進もうよ
君の歩いて来た道は
無駄じゃ無いは ....
いつでも見るのは
あの人のいる方向
見ているときは
あんなに
輝いているのに
あの人が帰ってしまうと
顔を曇らせて
下を向いて
明日が来 ....
知らない誰かが 僕に問い詰める
「平和な世界って どんな世界なんだろう」
一言 こう答えたよ 「誰も見たことのない世界」だと
楽な生き方だって 覚えたよ でも 強くはなれないよ
ここで語っ ....
好奇心
減るほど 増えちゃう
顔のしわ
好奇心
増えるほど 増えるよ
脳のしわ
ハレルヤ あめつちは今日も禿げあがり
軋る刺草の茎の穂、糞、笑み
世に誰もいなければ悩みも悲惨も無い
それでも電話と手品は延々と続いている
田園の喧噪と都会の憂鬱を賭金に
蛙の相場師は黙 ....
外を歩くと
灼けるような日差し
体温を遥かに上回る外気
アスファルトの、焦げる臭い
おかしい
何年か前までは、こんな気候ではなかったはず
少し遠くに目を向ければ ....
夢の中で風に吹かれていた
耳の中を風が吹き抜けていて
頭の中まで涼しくなった
寂しいから一緒に住む人を探した
総理大臣とかそういう
忙しい人じゃない人だったら誰でも良かった
暑いのはイ ....
滲んだ肌に香水が匂う、
視覚からこぼれた淡い影たちが
発せられない声とともに
音もなく、永遠へとむかう
冷たい未来の交じった
柔らかな過去の感触がまだある
つい今しがたも、
昨日も、 ....
一歩づつ
一歩づつ
前進。
死に物狂いで努力することは
かっこ悪いことなんかじゃない
「やれば出来るんだけど・・・」
なんてただの言い訳 ....
ほかの季節は
ただうつろいやがて消え去るのみだが
夏だけは
爛れ朽ち果てそして亡び去るのだ
きいろ
きいろ
めのまえ
きいろ
ありえないだろ
ありえないよ
なんでだよ
なんでかな
わからんけど
わからんけどさ
どっかおかし ....
赤い林檎に口づけする。
僕らはもう病院で処方される薬無しに生きてゆけぬ。
毎晩何かしらラリっている。
何故に酒で酔えんのだろうな。
ハルシオンとドクターペッパーとラッキーストライク ....
たとえばボクがキミになったら
どんなことを感じるだろう
ボクはキミになりたい
何を悲しく思い
何を恐れ
何を美しいと思うのか
キミになりたい
雲を見て喜び
虹を見て ....
赤ん坊の髪は
ふんわりと柔らかだが
つんと真上に立っている
ささやかに主張している
見る人は優しく微笑むだろう
五月のオーチャードグラスを
誰も刈ろうとは思わない
とわを語ったら左胸がうずいた。
ひとめみようと騒いだら、このひとみが唄う。
ワイングラスひとつで、
こころまで拾われちゃたまらないわ!
逃亡を図る十五前夜。
たいようが ....
あなたがくださった薔薇も昨日には、
もう枯れてしまったの。
形を保とうとてさしだした小指から、
きれいにぱらぱらと落ちていく様が
なんだかあたしの恋心みたいでした。
こんどあ ....
君はジープで
僕は自転車
その位
違うもんだなぁ
君は速いもんなぁ
追いつけないよ
夢あんだってなぁ
頑張ってるなぁ
俺は…
どっか忘れてきちゃったよ
夜になっ ....
サドルにまたがる
ぬくい風をぬうと
耳のなかでは
昔日の最愛が
飛ぶしろを採取し
ぬくもりしらべる
ぼくは いまも きみが
しかし きみも いまは
....
溜まっていく新聞は
僕のダイイング・メッセージ
愛する君を待っている
早く僕のところへきておくれ
君が重い腰を上げ
扉を開ければ無数のウジ虫
それは僕の肉片を食い物 ....
はじきあう時もある
季節の悪戯に迷う時もある
僕は臆病がバレルのがいやで
強がってしまうけど
君はそれを見ぬいてしまう
お互いひかれあうのは何故
言葉で確かめ合う恋のモザ ....
指先のその先に
世界があって
醜い
悪魔が泣きながら
街を駆け抜けたら
わたしは、ひゅーらら
なけなしの風に吹かれて
上を見上げて
太陽、歩く生殖器
裸体をおっぴろげて
セ ....
夢を見てたのかも知れません。
見せられたのかも知れません。
僕は何も知りません。
とても、とても。
幸せな夢でした。
とても、とても。
悲しい夢でした。
何も ....
この頃酷く舌が重いのです
昨日食べた刺身のせいだ
なまぐさいあれがいけなかった
バイパスを走りながら理由を探す
朝ついたつまらぬ嘘のせいだ
私は透明人間と歩いています
....
*いたるところにある給水塔/ちいさな/8月
たとえばこんな狭い
はしごで登る
四角い金網のうえで
果たしても
ぐるりをとりまく
空のもと
擦れすらもしない
僕ときみだったとして
....
空を見上げて
「綺麗…」
とつぶやく人を見た
つられて空を見上げる
雲ひとつない空は真っ青で
「悲しみの青」
そんなことを思わせた
下を向いてため息をつく
....
弱いことは罪だ。
危機感はあったはずだ。
なのにフラフラ悩んでるだけで
何もしないから いきなり横っ面を殴られる。
また涙を流すの?
とっても卑怯だね。
悪いのは誰 ....
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