一日の終わりを影の長さが教えてくれる
ため息捨てて家路を急げば
坂の上に君がいる
ねぇ君
ずっと一緒に居てくれないか
多くの物は望めないけど
君の寝息を数えていたい ....
鮮やか
鮮やか
眼も眩む青空に
吊るされた虹
くっきりと
痛いほど
焼き付けて
きつく瞑ると
眼の奥で
青が
けものみたいに
震えている
やさしみの
さかなが
しずかに
みなもをおよぐ
やわらかな
さざなみは
しあわせなきおくを
みたそうとする
やきつくされたあさ
さいれんがなりひびく
しきはまた ....
いま気づいた
これは洗剤の香りで あなたのからだのにおいとは違う
わたしは妄想ひどいから かんがえてかんがえて涙ひどい
なに?この不安なきもち 昨日あんなにキスしたじゃない
な ....
夏がゆっくり 歩み
晩夏のうしお
ひたひたと
我が胸を濡らし
透明な羽根 輝き
つくつくぼうしは
夏の最終章を寂しげに歌い上げる
木々の圧倒的な緑の先に
秋の気配は
そよぐ風 ....
開いた窓から、風がカーテンを盗もうとする。
黒雲は南から押し寄せる、太陽は眩しい光を放つ、
互いにせめぎあう。
どちらが勝っても、私たちに出来ることはたいして無い。
地上に根を ....
近くのファミレスで
いままでずっと同じ空間にいた人が
話してみたら別人に変身してしまった
その人はどんどん変身していく
人っておもしろい
変身できるんだよなあ
家に帰っても興奮 ....
さらば友よ
生きていれば また逢える
いつかきっと 遭えるだろう
さようならだって また言える
久しぶりだって すぐ言える
生きてさえいれば
生きていてくれれ ....
酔いたい
酔っていたい
いつも
いつまでも
いつも
いつまでも
喜怒哀楽
全てが連鎖するのなら
“喜”“楽”だけで良い
間抜けな思いを
叶えて下さい
僕を自由にして下さい
暗い暗い闇の中で
僕は何を思うのだろう
暗い暗い部屋の片隅で
僕は何を想うのだろう
この暗い世界で
僕は頭を抱えて籠った…
僕の心カラカラに
渇いてゆくよ
僕の心ガラガラと
崩れてゆくよ
僕の心ボ ....
自分達の都合で圧力をかけて
自分達の都合の良い様に動かしたがる
圧力に耐え切れなくなった者は
人を殺したり
自分を殺したり
異性をあてがわれたり
自分を殺していた者が
その矛先を ....
幾度か見あげた空に
映ったものがなんであったのか
たぶんもう忘れてる
紙パックの恋だったものは、いつも回収されて
手元に残されたのは飢え渇きばかりだった
今日もどこかで再生産されているだろう ....
悔しくて悔しくて
あらん限りの力を絞り、握り拳作った
でも僕の拳は虚空を空しく切るばかり
何がいけないのかわからない
どうすればいいかもわからない
暗闇のじっとりとした手触りだけが、切々 ....
懐かしい微笑みに抱かれる
暖かな夢を見ていた
もはや持病の腰痛が朝を告げる
胸の温もりも聞こえた鼓動も
現実じゃないかとの錯覚
もう少し眠っていたい
出来れば続きを見てみたい
も ....
いつも掬おうとして
指の間からこぼれ落ちていく
はらり はらりと
そんなふうに
掬いそこなったものが
ゆるゆると
私たちをほどいて
別のものにしていってしまう
すべての灯が消えて
私は闇と静寂につつまれた
携帯電話のディスプレイだけが
取り残されたかのようにひかっている
それも数秒したら消えた
今度こそ私はひとりになった
....
雨のなか
途切れた呼吸が
虫のように
ぴゅうぴゅうと
もれる空気音は
太陽の沈む音のようで
酸素ボンベのようで
どのみち消えてしまう手首に
そっとくちづけした夜 ....
札幌の上空でカモメが鳴いている
どうやらまだ私たちを海へと誘っているらしい
窓を開けていた部屋の分だけ
住宅街に波がよせて 返した
積み残した雲を片手に ベランダへ出た
澄んだ宵闇に満月 ....
この世界に殺されてはいけない
殺された自らの亡骸は
負け犬を見る様な目つきで
見られるからだ
世界は強大な狂気の塊
殺された自らの亡骸は
音も立てずに廃水の海へと
放り込まれ ....
行って参ります母上
直ちに参ります父上
憎い青空と都が笑う音が
混じって溶合う未来へ行進する
ああ 君はまだ追憶の中には居ない
目を開けて
腕よ脚よ 生きているか
眼よ脳よ 息を ....
きみを想い
アスファルトが焦がれた
夏を想い
アスファルトが焦げた
鼻をつく異臭より早く
むせ返るような暑さがこみ上げ
無意識をも意識させる
無視など許されないように
アス ....
何度となく。
何度でも。
聴こえてくる。
君の声。
何で、今頃。
君を思い出すんだろう。
記憶の中の君は、
笑っていた。
記憶の中の君は、
泣いて ....
ナツノ星、
ナツノ空、
ナツノ海。
ナツノ、、、
すべて、ぬってしまいましょう、
貴方が眠りについた、
その後に。
貴方と私、
....
琥珀の虫の見た夢は
エメラルド色の王様が
鼈甲色の指輪して
熱いお水に一粒の
星のカケラを落とす夢
琥珀の虫が見た夢は
今も現にならぬまま
たとえるなら・・・
ガソリンは満タンで容量は5ℓ
ミッションで ギアはLOWと5速だけ
もちろんバックなんてない
加速は世界一
アクセルはあってもブレ ....
萩ノ茶屋駅は高架の上にある
連日の猛暑の記録を続ける午後3時
南海特急の銀の窓に太陽の光が反射して、見上げると
空にはほとんど雲がない
パチンコ屋の自動扉がとつぜんに開く
冷やりとした空 ....
真夜中の空
唸りをあげ
何かを言っている
僕はそれを聞こうとするが
何も解からない
誰か教えて…
この空から聞こえる
この唄を…
頭に浮かぶ言葉を書いてみる
あれでもない これでもない
いま自分が感じたことを伝える言葉は1つもそこにはなかった
いま自分が思っていることを感じさせる言葉は1つもそこになかった
必死になって考 ....
階段をのぼる足音の
海をさかのぼる
波音が今
わたしの深い
大陸棚に
ぶつかる音がして
なにも見つからない
ちいさく
広がるだけの星が
こぼれる秋
虫の声が燃えている
理 ....
4486 4487 4488 4489 4490 4491 4492 4493 4494 4495 4496 4497 4498 4499 4500 4501 4502 4503 4504 4505 4506 4507 4508 4509 4510 4511 4512 4513 4514 4515 4516 4517 4518 4519 4520 4521 4522 4523 4524 4525 4526
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.81sec.