夢の続きはいつも空白 何もない
思い出そうとするけれど
水が手から
するするこぼれ落ちるように
夢が記憶から
流れ出てしまう

だから いつも 何もない
かすかに残っているのは
断片 ....
くるくる 渦を巻きながら
回っているものは何?
失した記憶 悲しい過去
みんなみんな
虚空に溶けてく

朱い色が時を紡いで
くるくる くるくる
回っている

向こうに見える影は誰? ....
海の底にて
名をば呼び
たなびく風に
誘われて
幾度となく見た
この景色

渇いた砂に
涙のあと
つきる事無く
この身を埋める
あとはただただ
眠るだけ
海の底の墓標にて
 ....
     もはやそこに音楽はなく
           遠雷だけが
     Erosの扇をひろげていた
      regretの沼にむかって

  日常の仮面が剥ぎ取られるとき
根源的 ....
大雨が降って
やっと箱船日和がやってきた
世界が終わるまでに
なんとか間に合いそうだ

どれだけの長い日照りが続いたろう
以前に用意していた女たちは
皆ひからびてしまった
 ....
青い柿は
鮮やかな色をして
艶やかな皮を持ち
そのくせ苦い

(あたかも若者が吸う毒にしかならない煙に似た恋のように)

熟した柿は
落ちれば潰れる柔らかさで
老婆のように皺を寄せて ....
幻は所詮幻だと
嘲笑う雨のメロディ
耳に痛いリズム
もうなんにも聞きたくない

あなたの居ない部屋を
満たしていく雨の気配
水圧が増して
なんにも聞こえなくなる手前


性器がこ ....
ようやく朝がきているよ
そんな嘘で早起きをした
きみのなかはどうなってるんだろう


街中のプラスチック踏んづけて
はだしできみを追いかける
冷えたアスファルトとうらはらに
 ....
夕暮れのバス停で
鳥になるの、と
呟いたきみの背には
小さく
ほんの小さく、翼が生えていて
ぼくは思わず
溜め息を吐いてしまった
 
砂時計の砂を飲み込んで
時を止めようとしたことを ....
器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない

器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない


 朝と呼ばれるものや
 愛と呼ばれるもの
 ....
セミの声を追いかけて
見知らぬ森ん中
麦藁帽子のつば先は
南の方を指していた
虫かごん中はからっぽで
虫取り網を空高く
どんどん奥へと進んで行った

四方八方セミの声
どっちへ進めば ....
空っぽのあなたに意味を詰め込んだ

美しい器だからそうした

そうして出来たあなたを愛でる

満たされたあなた

波打つ隙もない

美しい


やがてあなたは沈んでい ....
手をのばせば はしごはゆれて
いたいけな木の棒が
うながすようにみつめる

登りはじめた私の背には
羽と
足は 鳥のようにまがり

くちばしが言葉をなくして
指が忘れていく世界の風
 ....
思考する頭の中が
湿るほんの少し前で
知りたくも
知れなかった日々は
白々しく弛緩してゆく
心音も都会に潜り、
叱られて跪き、
縛られて 縛られて
死んだら涙も出ない
死んだら言葉は ....
人は古来から

抗う事の出来ない力を

そう呼び

畏れ崇めた



同じ様にそれに抗う

力を身に付けようとした

自己満足を究極に嫌う者だけが

その頂に登り

 ....
                 070830


大きな声で
欠陥と叫んでみる
完全なものなんて
どこにある
ここにあるなら
見せてみろと

銀色の風船がヘリウムガスに載っかって ....
 彫刻家であると同時に、優秀な墓石職人でもあったミロは
首だけの友人に言った。―墓の無い墓もあると。
一方で、友人は相方である胴体の到着を待ち続けていた…切り離された
胴体は雑踏の中をふらふらと ....
青空の色を教えて欲しい
熱帯の色を教えて欲しい
と女は言う

なんだかこの世の終わりから2番目のような
質問をしてくるので
わたしは無口になった

海へ行ってサングラスかけて
焼 ....
こぼれた言葉に

君の歪んだ表情

直後の痛みに

何故か安心


歪んだ笑顔は

傷付いた君の

精一杯の強がり



傷付けた僕は

無表 ....
弟の所有する剃刀は艶かしく

夜毎風呂場で光っている



あなたが好んで着た服と お気に入りの携帯

それに似た 弟の剃刀

赤と銀の大胆で男性的なデザインを持つ

弟の剃刀 ....
覆い隠せないものを
覆い隠すように

白い雲が青い空に
かぶさってら

まるで
神様とのデートを
邪魔してるようさ

僕らはいつまでたっても
天空へは辿り ....
逢いたくて ただ待ち続ける
{ルビ七夜=ななよ}の月 もうすぐアナタに逢える

たった一夜{ルビ一夜=ひとよ}のため 幾夜を越えて
想い続ける 月と共に
月が欠けても 月が満ちても
アナタ ....
せつない夜は
何して過ごす

ことば遊びの
ことば紡いで

とろとろ落ちる
時間を織ろうか

それとも

赤い月から滴る
ゆらいだ糸で

あの人に裂かれた
心を繕うか
 ....
剥き出しの詩が走り出した

語りたい事もわからずに、失踪の予感だけは十分に



彼女の声が届き始めた

わけもわからず泣きたくなる

そんな日はあの鉄塔に昇ろう

名前を探す ....
たくさんの切り取られたハイビスカスを敷いてわたしは眠っているけれども
ハイビスカスの香りがわからないのできっと覚醒しているのでしょう
指先が何をつまんだのか
海の端、その波
泡だっ ....
続きだけの道を歩く 方角は二十七個ある

なだらかな草原の坂 みんな自由になった
緑の夕日を待つだけ 幻燈機に集う少年達

何も見えないままだ 足音が聞こえてくる
大人はいなくなった 一つ ....
「ほんといい人だね」の言葉

何も感じなかった

ただ喜んでいた



今までは



気付いてしまった

永遠にわからなければよかった

こんなに悲しいことはない
 ....
見慣れた夏が来て
また、あの少年が
車に轢かれて死んだ
死に続ける者も
生き続ける者も
同じグラウンドのうえで
確かな約束を探していた
かつて
連れて行って欲しい
と願った場所は
 ....


何かが弾けた



何かが消えた



何かが生れた



何かが飛んだ



何かが始まる



何かが終わる


始まりは終わり終 ....
灼熱の時間が過ぎ去り
辺りの温度が急速に奪われてゆく

乾燥した大気

ひび割れ、叫びたがる地盤の上に
降り積もった砂



はためく裂布

朽ちた枝に結ばれて



 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夢の続き明楽107/8/30 15:07
オウム貝トンネル007/8/30 15:06
海の底の墓標107/8/30 15:06
皆既月食信天翁507/8/30 14:07
最後の船旅行なかがわひろ...0*07/8/30 13:46
亜樹1*07/8/30 13:27
水底の死衿野果歩4*07/8/30 12:52
自称彗星アオゾラ誤爆アオゾラ誤爆6*07/8/30 11:34
ゆめとぼく、ときときみ。山中 烏流12*07/8/30 11:21
呼ばれている千波 一也36*07/8/30 11:11
夏ものがたり未有花8*07/8/30 8:31
構築三条007/8/30 7:56
なごり砂木8*07/8/30 7:16
黒子 恭1*07/8/30 3:54
森川仁司007/8/30 3:19
欠陥あおば4*07/8/30 2:31
彫刻プテラノドン6*07/8/30 2:13
A.M.  口ヨルノテガム407/8/30 1:57
歪んだ僕蓮未007/8/30 1:34
悩ましき剃刀琴雪はつね207/8/30 0:43
■■■    strange summer    ■■■じゃんじゃっ...207/8/30 0:25
逢月 AITSUKI度会沙生107/8/29 23:56
独り遊び渡 ひろこ7*07/8/29 23:56
風になる0*07/8/29 23:47
ハイビスカス・ドリーム/友里納107/8/29 23:25
粗末な笛月見里司207/8/29 23:21
言葉足らずユウ007/8/29 23:16
甲子園で連れ去ってTsu-Yo3*07/8/29 23:15
始まりの終わりの始まり紫音2*07/8/29 22:58
昏海の畔由希007/8/29 22:47

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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