銀座の路地裏に入ると 
色褪せた赤い{ルビ暖簾=のれん}に 
四文字の 
「 中 華 食 堂 」 
がビル風にゆれていた 

( がらら ) 

曇りガラスの戸を開くと 
「 イラッ ....
明るく前を向いて 
「365歩のマーチ」を皆と歌い 
両手を振って明日へと歩む 
「あるべき姿のわたし」 
の下を 
「ふぬけたわたし」の亡骸が 
独りうつむいたまま 
低空飛行している ....
{引用=




軒下にぶらさがって
死んでいる私

どうしてこんなことになったのかと
突っついてみるのだが
むなしく揺れるばかりで
答えるはずもない




 霧の ....
もしも時を戻す術があるのなら
きっと僕はきみに会いに行く
あの日のように笑うきみに

何もかも変わっていくこの世界
きみはあの日のまま
僕は目覚める毎日のように
きみは永遠の夢の中

 ....
のんだぶんだけ
はきながら たがいの
さまつな ちがいを
ののしりあった おれたちの
ふれんどしっぷ に  
空が生クリームをあわだてたようだから
もうすぐ雨がおちてくるころ

ぼくの足もとは
草原の小径にかわり
土のにおいが 近づいてきた

傘をひらくと傘のなかに
しずかな足音がひびいた
 ....
へやがかたづかない
べつにかたづかなくてもいいんだけど

スイミングスクールも学校も一緒だったから
五年以上はいもうとの水着姿を見てきたわけだ

ところが全く思い起こせない
浮かんで来な ....
その日の晩、女は禊の真似事をしに
旧い銭湯へ向かいました。
目的は不安を拭うことにありましたが、
それは体裁上の話で、本当のところは
出来もしない覚悟を決めに銭湯へ赴いたのでした。
  
 ....
 
ほら
泣いてたんじゃ
なにも
始まらない
 
目の前にある
困難っていう壁は
そうだよ
自分自身で
高く高くしていたんだ
 
ねぇ
笑ってみせて
この先に
何があるの ....
いったい この世界は
どうなっているのだろう
この世界は どこへ向かっているのだろう

いまだ 戦火やまず
気候変動は どうなって
そして地震の襲来におびえて

確固とした 己の心も定 ....
気づかないうちに僕は透明になっている
形がぐにゃりと歪んで気づいたら誰かの心配そうな顔を見る
そんな毎日
いつからかあやふやになってきた
僕は本当にこの場所にたっているのか
ここでこうして君 ....
懐かしい笛の音
ぜんまい廻る音
かたかた兵隊
整列前進

踊り子の女の子
足取り軽く
くるぅりくるくる
真っ赤なスカート翻し

おりの中で獣等
静かに騒めき
ストライプの玉が
 ....
虹が出たら
虹の付け根が見たくて
みんなで虹の端目指して
駆け出した
でも近づくと虹は
近づいた分だけ遠くなる

それでも走っていくけれど
行けば行くほど 遠くなる
それを繰り返して ....
きゅっ きゅっ きゅっ きゅっ
涙腺きゅっきゅっと締め付けて
涙がほろーりほろほろこぼれてく
一口食べたらきゅっ
二口食べたらきゅっきゅっ
三口も食べたら そりゃ あなた
涙も出ますわ 催 ....
吐き出して
吐き出して

郵便局の薄暗がりが頬を撫でる
自動ドアをくぐると
体内時計から螺子が一本
逃げていく
逃げていく
減速度に身を任せ
力を抜いて深呼吸

過呼吸になりそう ....
きみには哲学がない
思想も理想もない
あるのは希望だけ

ボウルいっぱいのシリアルに
冷たいミルクを注いで
シルバーのスプーンで掬い上げる

きみの未来は
とても清潔でひんやりとして ....
一晩経って
目が覚めたら
秋だった

もこもこと高く積み上げられていた入道雲は
とんぼがけをされたらしく
薄く平らくなっていたし
カキ氷のシロップみたいな色をしていた空は
いつも間にや ....
のどかな煙突のある
工場町
It is only a blue sky.
丘の上で
おにぎりを食べる

天使の天下り
綺麗な光線
くしゃみをする
少し寒い

停職処分を食らい
 ....
結局さぁ、と
そうやって要約するのが悪い癖で
大事なのはそこじゃないんだって
俺はいったいどこから物語っていて
いつから言葉が、物語るようになっていて

誰も知らない
この国のこの街のこ ....
懐かしい歌を聴いた
よみがえってくる
鮮やかな想い出

月日を重ねるごとに
毎日が見えなくなってくる

また想い出だけが鮮やかさを増した

重ねた日々の延長線上
僕らが描いた夢のあ ....
僕らは旅の途中
行方を探してる
道を探してる
到着のあてなどない
 
道を探してる
今なにがしたいのか
 
僕は意味のある時間を過ごしているか
 
探りながら探りながら
 
目 ....
キミのカケラを
てのひらで
ソッとなぞる
綺麗なモザイク
キラリと光る


酸欠になったアタシは
胸の奥にそれを貼りつけるのに忙しい


眩しい青が
夜だから


静かに 静かに
朽ちていくメロ ....
一瞬で

車に乗りながら

だんだん消えて大きくなるセミの音も

やんやんやんに見えた

やんやんやんを止まって見るのは難しく、色んな情報が入ってくるやんやんやんは
音か 光か ....
「あなたをあいしている。」


だなんて僕等気恥ずかしくって言えない年頃。
でもこの感情を伝えたくって伝えたくって、
儚い一抹の不安を胸に、

「君に恋してる。」

(目を見 ....
ぼくの 住む 土地で

自然に ひぐらしの 声を 聞いたのは

10年も むかしに なる

それは かぼそく いっぴきの 系譜が

つづいて 啼いて いたのだ けれど

 ....
水になろうとするように
魚が魚のかたちで泳いでいる
そんな潮溜まりでは
生きものの群れがまばゆいという


空を仰ぐひとは
吐息ほどの
祈りの水を浮力にかえようとする
浮いては沈む
 ....
ノット・シンガー・ヘル。
テレビの砂嵐って珍しいよね。
テレビなんて24時間やってる。

ノット・シンガー・ヘヴン。
目覚ましなら七時半に鳴っていたよ。
ミサイルなら昨日落ちたよ。
 ....
「お前にギターは似合わない」と言われて
何よりも好きな音楽を諦めたあの日

僕は脆く、傷付きやすく、そして自信を持ち合わせていなかった
「好きだ」と言われても本気で信じられず
知らずに人を傷 ....
地は良く耐えた

水は儚く天に帰り

風は腐敗し、、、

火は風と共に関東にあり



火は、、、

目覚め始めたばかり

その心のままに

焼き尽くせば良い
絶対に負けられない相手がいる
嫌な奴でも、口うるさい親でも、宿敵でもない

それは、紛れもない自分自身
誰にも嘘は付けない己の心

僕はどんな人間なんだろう
人からある程度聞いてはいる
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
中華食堂服部 剛1007/8/31 20:38
幕の向こう 307/8/31 20:02
白い一日[group]まどろむ海月8*07/8/31 20:01
心はそこに置いてきた度会沙生107/8/31 19:57
そろもん(乾杯の話)みつべえ307/8/31 19:41
刑部憲暁407/8/31 19:06
ゆくなつのそねっと猫八百107/8/31 18:05
風呂敷女白寿4*07/8/31 17:32
はじまり葉流音207/8/31 16:47
憂慮 (いったい この世界は・・・)アハウ207/8/31 16:45
ナルコレプシー暗闇れもん207/8/31 16:43
バランス芝居明楽007/8/31 16:23
虹のかけら3*07/8/31 16:22
催涙バナナ1*07/8/31 16:21
ATM悠詩2*07/8/31 15:40
ダイエット大覚アキラ107/8/31 15:32
秋は一夜で亜樹107/8/31 14:02
人材育成ペポパンプ4*07/8/31 12:54
追想するバグのレポート雨宮 之人1*07/8/31 12:16
アルバム和森朱希407/8/31 12:07
旅の途中107/8/31 11:50
抜け殻和泉 千秋107/8/31 11:34
やんやんやんは2*07/8/31 10:02
すき じゃなくって、哀詩207/8/31 7:21
ひぐらしモーヌ。14*07/8/31 7:01
かたわらに魚のかなしみyo-yo14*07/8/31 6:25
男は生きている。菊池ナントカ2*07/8/31 4:35
あの日の僕と今の僕西平よしゆき0*07/8/31 4:00
地水火風森川仁司007/8/31 3:20
果てしなき道西平よしゆき0*07/8/31 2:39

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