夜をあたたかにする
二月の雪は
ほとんど真っ直ぐに降る
小石を詰めた財布が
昏い水に沈むように
アバタエクボの氷塊[不透明]と剥がれかけた包帯、そして瘡蓋
っああハあ……ァッィ……うやっァ゛ン+特にこのネコのこと
引っかき傷を収められたばかりの黄土色の日焼け跡をくもりがらすは。
だらしなく ....
まだるいベッドの上
まるどらのはみ出した先っちょを不意につまみ上げると
焼きマシュマロがどろりとクラッカーからずり落ちた
ああ果てしなく伸びていくだけの朝
しかしこのだらくは健全である
....
目をつむり
こころの
闇を見つめると
聞こえてくる
光もある
どこを見るともなく
宙を
ぼんやりと
見ている時がある
どこかのここで
宇宙が生まれてからずっ ....
花先が指に触れる
雪の際からとけていく六角みたいに
わたしの指が花の熱で
輪郭を失っては蒸気になって
この空に還る
いまここに
この場所に
花先に恣意はないのに
わたしが勝手に崩壊して ....
水を つつむ グラスを
つかむ 指を ひらく
床に着くまでのわずかな時間にも
水はこぼれてる
それまで包まれていたものが
ゆっくりはじけた
みじかく鋭い悲鳴が
こんなにも全てを変 ....
ささやく 残照の海
なれた 忘却の罪
水は 空と結ばれ
夏の 夜をことほぐ
うたうべき歌を秘め
ひとり影だけを踏み
あの人を想う
気化した銀が まるく冷え
やがてひろがる 天の ....
一部、前言撤回になるかも知れないが
与党の積極財政派の議連の議員、二人が
与党の骨太の方針に
財務省が数年の間に亘って仕掛けていた
国の社会福祉以外の支出の増大を
年間330億円しか認め ....
役に立たない
あいつ死刑
顔が嫌いな
あいつ死刑
じじいもばばあも死刑
死刑、死刑、死刑、死刑
死刑、死刑、死刑、死刑
求刑は死刑
被告人は死刑
弁護人は死刑
検察官は死刑
....
何処にも行き着くことはなく
そっと明かりを灯すように
静かに確かに歩んでいる
過程にのみ意味が開き
繋ぐ意味に花が咲く
そんなひたむきな息継ぎを
ただただ静かに晒している
(目眩くよ ....
ながれるようにsuka
iはいはいはい
の ろんごろん もち
文字数の足りない最終回を
とりあえず
一年後に弾薬として
気の利いた演奏を
壊したい人質はまだ急須の底
貯金箱の目前まで
句読点を怪文書に隠してはいた
暗黙の被害者たらず
ほじくれば聖 ....
石はうごかない
当たり前なんだろうけど、「文字四次元論」は、
(空海やプラト ....
とうとつにくるむねのいたみに、かけれなかったことばをおもう。すなおにいえたなら、どんなにらくだっただろうか、おたがいに。
つたえられないことだけがつのって、かわりになくことしかしらず。ちょくにいえた ....
曲がった声の刺さった羽のなかで
切り分けられて爪をたてられたとき
本当に、本当に
どこか遠くに来たんだって思った
真っ直ぐなビルがあって
ひずんだ音を立てていた
夏の太陽がどこかに ....
コンビニの旗がはためいている
僕はイートインでアイスコーヒーを啜る
いつ痛みだすか分からない肉を抱え
明るい街を見ている
理由もなく歓びに包まれ
明るい街を見ている
見れる、感じれる
....
テレビの中で
人々の行き交う雑踏の渦に
少年は独り立ち尽くして
涙をこぼしている
「なんで僕はここにいるの?」
私はテレビの外から
少年に音の無い声で語りかける
「この世界 ....
きみがどう思っているかなんて
考えもしなかった
僕がどう思っているかを
伝えようとして
精一杯だった
もう少しだけ
やさしい人間だったなら
きみの言葉に
耳を傾けることができたなら ....
まだ明けぬ夜のことなど延々書き連ねたところで仕方がないのだ、日向のことを、簡潔な希望のようなものを綴らなければ誰もそれを読んでみようなどと思うはずがないと、誰に言うともなくひとりの若い男が初めての ....
「高市」発言で精神が折れた
日本を取り巻く現在の状況を把握して
経済のことも真面に捉えて
消費税減税が必要だということを
きちんと理解した上で
積極財政を唱えているのだと ....
剥き出されている
神経は逆立ち
熱風に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した
何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
はっすることをおそれずにいてほしい
くりかえされたことがみのるとしたら
ときをのがさずにいてほしい
やすむたびにおそれはついてまわるけれど
おそれさえもじつにしてほしい
わがまま ....
○「短文」
あなたの詩は
短いからいいのよ!
とおほめの言葉をいただいた
長文の苦手な僕には
とても有難い言葉だ
○「医者通い」
今日は今から視野検査です
車で一時間かけて行きます ....
この時期になると
雑草がぐんぐん伸びてきて
家庭菜園の野菜を覆い隠してしまう
野菜が育つ時期には雑草も負けじと育つ
肥やしをやらなくても手入れをしなくても
ひとりでぐんぐん育つ
草取りや草 ....
人間は一人立つ余地があればいきてゆけるものだ
人間は愛するものをうしないつづけてつよくなれる
だれもふりむかない路地裏の暗闇のなかに人生があったり
戦場を迎える兵士は誰に誕生日を祝ってもらえ ....
二〇二〇年十三月一日 「学園紛争」
ぼくは同志社大学の1980年度生だ。1980年度に入学したって話だけど、ぼくの大学一回生の後期の授業は、学園封鎖で潰れた。後期テストはレポート試験だった ....
俺はお前の血を受け、とある海の近くの工業地帯を流れる小さな河川で身を清めた、それでお前は溶け入って闇のものとなり、姿のないものとなった、それでも俺がお前を見失うことなどなかったし、お前もそのことは ....
私たちは同じ
深く澄み孤独
私たちは同じ
繋がり求め
燃えて、激しく燃えて
どうか、どうか
この反転する闇と光のなか
共にたましいを燃やして
求め合う、繋がり合う
孤独に澄 ....
パチ屋に行って7K突っ込んで負けた(´;ω;`)
‐
揺らめいて元通り、ツキの全部は月より日なたに、
勲章を燃やすとミニカーみたいに離れ離れ、
どこかの遠ゐ旅団が、めかし込んで返って來るんだ.
(心配しなくても、誰しも誰とも同じやふにはやれな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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