うまく呼吸ができなくなったので
洗面器に水を張り
そっと顔をつけてみた
しばらくすれば
耳の後ろのえらがひらいて
さぞかし快適な呼吸ができるだろう
そうして
顔を上げた後は
も ....
事の始まりは 事の終わり
過去が終わって
未来がまた始まる
可能性が一つなくなって
新しい可能性が生まれる
事の終わりは 事の始まり
新しい何かが 生まれる時
....
夜をやり過ごせ!
夜をやり過ごせ!
引きつった月に見つからぬように
音を吸いこむ空気にとらわれぬように
夜をやり過ごせ!
夜をやり過ごせ!
乾いた部屋で自発呼吸を確認しろ!
昨日 ....
自虐的な響きを込めて
自嘲気味に自分に呟け「頑張れ」と!
「頑張れ」は心の足枷
眼前の問題から逃げ出さぬよう
辛い事から逃げ出さぬよう
自分で自分にはめる滑稽な足枷!
自分で自分にかけ ....
お日様あれど
天気雨
例えば
林のよこの道
歩けば風の
舞いおちる
例えば
線路の上の空
雨の銀、線
斜のはしる
お日様あれ ....
一。
僕はにはかない重さなど無い
そう思うから
語りつくされることも
例えば僕が空に消えても
君は行方を見失ってしまう事も無いだろう
過去にいく事も未来に行く事も
記憶に残る事も忘れ ....
ぼくは
みじめなぼくに、ふさわしいうたをみつけたよ
かなしいぼくに、ふさわしいうたをみつけたよ
でもこんなうたじゃとても、やりきれないのさ
きみは
ゆめみるぼくらに、にあ ....
道の川に挟まれて
きみと
ぼく
遠くで 遮断機の音
遮断機って
なんて せつない 言葉───。
阻む物のない 川の岸で
きみも
ぼくも
一歩
歩み寄るこ ....
・空にも空が
・ゴンザレスのこと
・沢の水すくおう
・喜びの階段
・傷
・僕は君のこと知らない
・悲しみまではよく到達できて ....
パサリと乾いた音がした
遠くに何かが有るのだろうが
僕にはそれが何なのかは見えない
夜中の公園のような気もするし
昼間のようなな気もする
それは随分と昔に見たような
初めて見る ....
「じゃあまたね」
って手を振って
どんどん遠ざかっていく君の笑顔
外燈がとぎれとぎれで
すぐに見えなくなってしまう
もう会えなくなるなあ。
一緒に歩いた海辺も
{ルビ茅蜩=ひ ....
種類は同じなのに
個々は違う。
神秘的である。
ヒトは
どうして想い出にを上手にそっとしまえるのだろう。
ボクは
未だに大好きで
....
夕陽が沈んだその後に
酒にうかれて千鳥足
月の明かりで見つけたものは
娘に化けてる いたずら狐
星の降るような空の下
木の葉を頭に宙返り
なかなか娘に化けきれず
くるりくるく ....
喉が渇いたから水星を飲んだ
火星を太陽で丸焼けにして
火の玉みたいにして遊んだ
金星のお金で土星のネックレスを作って
たっぷりお洒落して宇宙を遊泳しながら
デザートに木星を食べる
最後 ....
もしも
生まれ変われるのなら
ボクは
・・・栓抜きになりたい。
栓抜きなら迷惑をかけることもないし
....
長い人生の道
今の苦しみなどほんの一瞬
たとえるなら
ストーブにのせてあるやかんに手が触れたかんじ
やけどをしてのこる水ぶくれ
水 ....
美しい国が
海岸線を漂う
せつない季節があった
溢れ出す
何度も調整された成分が
朝日でも夕日でもない
光にただ照らされ
そのたびに
つないだ手を
何度も握りしめた
僕の最期は いつまでも拍手が鳴り止まなければ良いな
あの時は
一生懸命つま先伸ばして指先も伸ばして
そっからしゃがんで思いっきりジャンプしたのに
届かなかった
それっきりで諦めた
でも今は 前より少し背も伸びたし
....
名も無き花。
なんていうけど
ちゃんと誰かが名前をつけてあって
どんなものにも
名前がついてる。
どうにもならない気持ちだって
どうにもならない気持ちっていう
名前があるし
....
家族による暴力で
老人ホームに来るごとに
体中の傷がどす黒くなってゆく老婆
国も
市も
施設も
ケアマネージャーも
ヘルパーも
一介護職員の自分自身も
手を差し ....
週末の疲れの中、何をか語らん
空色のクレヨンで
跳ねる電子音の隙間を埋めていく
その中には雑踏で
息つぎしているダイバーがいる
揺れ 動き 波 流れ 全身が
....
今日は僕の家に泊まる?
「うーん・・・」立ち止まって考える
気を利かせた車が 僕たちの前で停まる
でも 考え込んだまま 止まったまま
車の運転手の不思議そうな顔
....
不器用な自分という役を
脱ぎ棄てたくなった夜
無人のバス停のベンチに
重い腰を下ろし
虚ろな瞳を見上げると
( お気軽に )
壊れた電光看板の
止まったままの赤文字 ....
誰も知らない薄闇の部屋で
鏡を見ると
虚ろな瞳で呆けた人が
消えかかった足で立っている
虚ろな人の背後に現れる
黒布で覆い隠しにやける
{ルビ朧=おぼろ}な{ルビ髑髏=どく ....
声にならなかった
あらん限りの力を込めたはずなのに
例えばそれは
孤島に取り残されたおとこがひとり
遥か水平線に見え隠れする
船影を
蜃気楼だとはなから諦めているかのように
もし ....
両思いでも結ばれない時がある
互いを求めていても
互いを助け合っていても
恋人になれない
この時間が戻るなら
私はあなたをまっすぐ愛し始めるだろう
この時間が進むなら
私 ....
バラバラなオレの個性を
一点の輝きと恍惚の色合いとともに
谷水(こくすい)の流れ
まさに澄み切った
この気持ちとともに
源流をたどる ....
冷やし中華が
静かに終わった奥の方
特別なこともなく
人をまたぎ
人にまたがれ
狭い柄模様のシャツが
時々きれいだと感じられた
入口の貼紙には
かつての文字のようなものが書かれ
それ ....
コーヒーを入れ
フレンチトースト
オレンジジュース
サラダ
朝の散歩
人に声を掛けられる
犬とすれ違う
ジョギングの人
卓球で一汗流し
料理の話
9月のアジが一番美味い!
....
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