きみはパンダなんだから
ささたべて
ごろごろころがって
きままそのまま
パンダライフでいいんだよ
ってあなたはわたしに
いっつもいうけど
わたしホントは
パンダじゃないんだけど ....
産声に感情はなく
ないままに鳴く美しさ
呼吸をするように等間隔で
真っ赤な顔を丸めながら
始めて読む物語は
温度も匂いもないまま
時と共に流れ去って
脳の隙間に染みていく
一目 ....
地球の影うつして
内臓の色をして
赤い月うかんでいる
みんな、幸福になりたい
そんなフォームを探している
やり方や考え方を探している
そんなものがあると信じてい ....
蛍の明かりより清かなる
月の明かりを光源に
夜の闇間に歩き出す
夜の空気を身に纏い
影法師だけを引き連れて
夜の闇間に歩き出す
冷たい空気を吸い込んで
夜との同化を試みる
身体に夜 ....
闇夜に全てを曝け出せ!
陽光溢れる昼日中
隠し通したモノを出せ!
人目に曝すが怖いなら
闇に全てをぶちまけろ!
明るい光の袂では
全てが見えてしまうから
他人の顔色うかがいつつ
抑 ....
正義のためにと称して
己が刃をふるうのか
その行動に迷いはないのか
「ただ、正義のために」
家族が殺された
社員が殺された
国民が殺された
ビルが壊された
街が壊された ....
藍色のなかを
冷えてゆく町
この色のなかに
おまえたちのカルテが
ある
形なきものから
藍色のなかを
冷えてゆく町
この色のなかに
おまえ ....
相承とは
そんなからだの現象だった
結ぶ印の
そんなからだはなかにいた
しずかな鳥肌が立ち
筋肉ではないなにかが
からだを膨らませた
相承とは
....
コロンと
転がって
なんだか可愛いと 思う
そっと殻を剥く
つるつる ぴかぴかの
白い肌が
なんだか可愛いと 思う
真ん丸く
抱きかかえた 黄身も
なんだか可愛いと 思う
....
今日の夕食、何食べたい?
そうだね、ハンバーグ
またぁ?
その、またぁ? 大好きだよ
君の夢をみたよ
君を抱きしめている
相変わらず細っこいなぁ
でも暖かいなぁ
そんな幸せな感情に包まれた
瞬間
君が
あっという間に
赤い赤い毛糸になってしまった
その ....
排気音が高く
高く空へ昇って
陸橋を走るぼくは
町並みに連なり
息づかいみたいに
浮かされて
白くあからさまな
積乱雲を
水平して
開けていくにつれ
早く
....
木陰で体温の
呼吸する
と、内と外とが入れ替わり
境目に懐かしい
わたしのかたまりがある
施設の人と集配車の運転手が
簡単な口論をしている
近くのベンチで関係のない
小柄な男性が ....
真の賢者に
恋の相談はしない
悩みとともに
その恋からも 解き放たれてしまうから
お前の中のものが曲がる
曲がりくねり蛇行するんだ
どの瞬間からだったか
どの場所からだったか
思い出せるか?
かつてのお前も思い出せるか?
お前が林檎を取った時
その林 ....
相変わらずやわらかいくちびるや
太いくせに繊細な動きをする指先は
私の神経を甘く揺るがして誘う
逝ってしまえたら・・・
立ち止まる理性など 吹き飛ばして
息つく暇も与えず ....
秋めいた頃
あの丘の上に
古城があったような気がします
前に見たことあるような
なつかしい
古城があったような気がします
それから何日か経って
私の心に古城が建ちました
前 ....
飛行機を飛ばそう
主翼を捻じ曲げ
パチンコであげる
旋回するように
ケント紙を切って
カッコの良い形
友だちの家でした。
楽しかった。
友だちは喘息持ちだった。
蒸気に口を当 ....
どんよりした空の下
石畳の広場では雑音の中
何かに追われているかの様に
人々は行き交う
ベンチの近くでは
厚い眼鏡をかけた老父が
鳩に餌をまいている
私はその光景を
木の高いところ ....
ポケットに小さな星を隠して
君に会いに来たんだ
少しだけおっきな夢
いっしょに追いかけたいから
手をつないだまま歩いてね
君の手はちょっと細いけど
私の宝物なんだよ
指輪をあ ....
雨の庭で 虹色の鳥を見たの
わたしは パンを取り出した
瞳は おおきく まあるくなり
翼を ぱたぱた させました
デニッシュパンも あるわよ
ちいさく ちぎっ ....
疲れた羽根を 閉じて 泣いている 天使たち
寄り添い合って 木に集う 鳥に慰められてる
月明かりと おしゃべり 束の間の楽しい時間
神さまがつくった人間 争うことを好むばかり
....
過去の様々を思い出してしまったらどうにも恥ずかしくなって
穴があったら入りたいと思うのだが見渡す限り穴が無い
仕方が無いので僕は自動販売機の取り出し口を開け
蒲団に潜り込むようにその ....
幼い子の背をひらくと
痩せた背骨の喉奥を渉る
薄ぼんやりとした虹が、
そして
拾うように弾き上げると
それからは早かった。
飛んでいく静かな底の
透明な成長が、
....
三番線のホームを獣が通過する
知らなかったなあ
いつの間にか世界は
こんにも美しくなっちまったんだ
二番線のホームに到着した
足の長い甲殻類の殻から
沢山の人間が這いずり出して ....
彼はいつからだったか
数日間大阪に研修にいっているんだ
もしも
悪意の上司に
遊女と寝るように強要されることがあったとしたら
それがどんな脅しであっても
聞いてはいけな ....
布団にはいると頭は雑念でいっぱいになる
学校いかなきゃとか
勉強しなくちゃとか
編み物がしたいとか
音楽がききたいとか
あれこれ考えて最後に行き着くのが
何で寝なきゃいけないんだろ
って ....
早朝の{ルビ人気無=ひとけな}い聖堂で
十字架にかかった人の下に{ルビ跪=ひざまず}き
両手を合わせる
マザーテレサのように
つらぬかれたこころがほしい
修道院から
何も持た ....
imperfect stardust
青い文字に矢印を合わせて人差し指でそっと触れるように
街へ向かうサーファーみたいに人並みを掻き分けて進む
坂道を登れば
ステージの上でギターをかき鳴ら ....
緑の中に緑がある
夏の中に夏があるように
それでも私達の中に
私達はないのです
緑みなぎる緑を
じっと見つめてください
あなたがもし
緑のない砂漠の住人ならば
記憶の底にある
緑 ....
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