歩幅の合わぬ錦帯橋で
先人のそれを知る

真似てはみるが無駄なこと
染み付いたものを落とせはしない

悔しさは川に流れることもなく
虚しさが風に吹かれてやってくる

怨めしの吐息を柳 ....
その時の感情は、諦めとも憂鬱ともつかない、郷愁にも良く似た、感情だった。

僕の視線が宙を彷徨い、何処からか飛んできたのか、花びらが横切る。


踵を返すと、また幾枚かの花びらが前を横切る。 ....
電車に乗ってきた老婆は
青い花束を抱えていた
大人になって見えなくなったもの
子供の頃に見えなかったもの
全てを詰め込んでおける箱は無いから
次の駅へ向かう

電車を降りていった少女は
 ....
シャツが僕に滲む
けれどどうでもよかった

息継ぎもなく
おでこは
机とずっとキスをしている
僕は其れを見ない


脳に埋め込まれた
小さなモーターだけが
頭の中で回る

震 ....
星、吸う'p カ-rテンレール越しの 灯り アルカリの
吐露 'Eの汽車の 或る一室に看る夢は揺り篭の 姫林檎
rin-音/g-0の鈴と フルートの寝息/fldの 緋化学的な'r  ....
朝私が
シーツの海から目覚めると
あなたがおはようと囁く
寝坊しても怒ったりしない
朝食を作ってくれるだろう
でもあなたは
キッチンから戻ってくることはない
夢の中のあなたはやさしい
 ....
色とりどりの携帯が
九月の小川を泳いでいく
電話口から溢れ出る声は
次々と不器用に溺れて
川はさながら
どこか遠い国の雑踏のようだ
風邪は人にうつせば治る
という嘘を知らない子供たちの
 ....
皆が幸せになれば良いと願った
僕に傷を集めてよ
深く抉った茶色い傷

治りかけるなんて許せなくて
「痕が残れば嬉しいなぁ」
君は今何処に居るの?

また一人で抱え込んでいるの
僕が居 ....
季節はずれの
つよいひかりに照らされた目抜き通りを
影を焼き付かせて
まばらに人が行き交っている
真っ直ぐ南北に延びた道には
終わりも始まりも無さそうで
くるりくるりと仕掛け時計の太陽が円 ....
高架橋の両端にある平和堂と近鉄を
駅前ロータリーに群がるくるうまを
白眼を
スカートを

高架橋の両端にある平和堂と近鉄を
駅前ロータリーに群がるビルディングを
アスファルトを
三角に ....
簡単な事ほど難しく考えて
答えなんて出てるのに
思い悩んで苦しんで

正解も不正解も
知りたくなんてないから
解ったフリのフリをするの

理不尽な言葉に
耳を傾けてる余裕なん ....
深夜の小型ナイフの誘惑
それを振り切って走る
傷口の疼きを無視して
このままどこまでも駆けていきたいと願う

しかし私の足は脆弱だ
メロスの勇敢さも持ち合わせてはいない
かつて ....
カウチソファーに寝そべって
 いつわりのことわり
堅あげポテイトチプス噛んで
 ことばはいときりば
ハックションのフィクション
 しこうはしこうひん

「巫山戯んじゃ!鵺!此方人等あ ....
怖くて 怖くて
たまらなくなる

私の存在を認めてくれる人なんて
誰も存在しないから
私の存在は
誰にも知られてない

怖くて 怖くて
たまらない

救いの手を
貴方の微笑みを ....
君は僕の鏡みたいに
世界を映す
微笑み返せよ 世界に
鮮やかな色はもう始まっているんだ
取り戻せないんだ

手を伸ばしても
触れられないものも有るだろう
僕が手に入れたものは
君だけ ....
文字盤が語る夕暮れ
霞む残照秒針は静かに進捗
わたしの心もこれに添う
彼女は
真っ白なカーテンをヒラヒラさせながら
マルガリータの夢と
サンドイッチ伯爵の伝記と
ハイヒールを眺めながら
俺を白目の縁でやっつける
眠気がやってきて
窓辺の小鳥を呼びつけて
 ....
僕の胸にサカナが泳ぐ
無言のままで行くあてもなく
君の言葉をあの波の上で
見失ってしまったからだ

変わることない 眩暈のような あの限りのない青色に心を染めて
僕は今もひたすらに泳ぐだけ ....
赤い砂が
点々と道にこぼれていて
導かれるようにそれを辿ると
その先には

ガラスの破片

蝿の群れ

潰れたカラス

目を見開いて直立不動で
何かを大声で叫ぶ
死にかけの女 ....
昔々、神様は水瓶に時間をたっぷりと注ぎ淹れた。
止めどない亜空は今や豊饒たる永遠に満たされている。
境たる水面は人知らぬ神秘の相を映しながらたゆむことなく静かに揺らめく。
この眼に映る空は澄み切 ....
塩加減を覚えた
大人になれた気分で
恋をした

でも
どんなに砂糖を振っても

ボクの声は
甘くならない

どんなに
油を注いでも

キミの心は
熱くならない

料理
 ....
定刻より早く到着いたしましたので
当駅で十分ほど
時間調整をいたします と
車掌は言った
ドアは開け放され
流れ出てゆく九月と
老婆のふかした煙草のけむり

列車と町を
隔てているさ ....
 


(もう来ない、幻の一秒。)



まるで消えたりない愛のようね、
あたしとあなた。


ふたりの距離をなにで縮めよう、
永遠のいっしゅんをあなたとかいまみよう。 ....
ほんとに
あんたって不器用だよね


ただ
「気楽に 気楽に」って
言って欲しかっただけなんだよね


「愛してる」なんて言葉

望んでなかったんだよね


 ....
声がする
そばであなたが
揺れている
海がわたしを
眺めてる
景色はやがて
描かれる
ふたりやさしく
染まってる
空は二度と
泣きません
先週皮がめくれてた 
お爺さんのお尻の傷を 
トイレの時に確認したら 
するりときれいになっていた 

看護婦さんもやってきて 
「先週塗ったわぜりんが効いたのね 
 わぜりんは、いい奴 ....
負とか正とか比べることをしない無心の世界

この世の朝に それでいいのか 賽の河原に集まり来たる

赤とんぼ 飛び交う空にキリギリス鳴く

何事にも屈しない強靭な心が分かち合う感動を呼 ....
ダーナー・トゥーナーは
燕になりたい
燕になって
王子様の目玉を抉り取り
幸せを運ぶ感覚、というものを味わってみたい

ダーナー・トゥーナーは
燕になりたい
そのことを話すと
彼の両 ....
痩せて死んだ駱駝でも 馬よりは大きいとは言うものの

朝から働き床に就くのは 午前3時過ぎ

再び会えた甘さに酔って 愚を繰り返す

目的を見失い 彷徨するは 精神か魂か

激しい雨を ....
哀しみをうたにしたいのだけど、
感情は言葉になる前に溶解して、
つるりと喉の奥へ消えていったよ

哀しみはどうにか優しくなろうとしていたのか
最後にスープのような、甘い味がした


誰 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
歩幅の合わぬ錦帯橋太陽の獣107/9/20 17:48
暁天榊 慧507/9/20 17:11
telescope000107/9/20 15:43
空白フクロネヅミ2*07/9/20 15:41
午前L時ノ歌六崎杏介607/9/20 14:43
夢の中のあなた石瀬琳々8*07/9/20 14:13
会話Tsu-Yo007/9/20 14:05
再放送思考回路107/9/20 13:11
わすれない水町綜助707/9/20 12:53
ファッキン看板ボーイズ太郎冠者107/9/20 6:48
秋色の風優飛9*07/9/20 6:31
「良い夢を、おやすみ。」快晴2*07/9/20 3:46
Couch-Potato FICTION utsuKEMON ...人間007/9/20 3:40
誰かキテ海渡107/9/20 3:11
kaleidoscope000107/9/20 3:09
金時計長谷川智子6*07/9/20 1:34
ヒヨコたけ いたけ007/9/20 1:07
サカナP.B.107/9/20 1:05
妄葬大覚アキラ107/9/20 0:59
水瓶白川水107/9/20 0:36
うまいつちやしほ107/9/20 0:14
並列月見里司207/9/19 23:38
あなたを愛した午前中は、哀詩107/9/19 23:14
不器用[group]北大路京介8*07/9/19 23:02
描写小川 葉007/9/19 22:58
わぜりん君 服部 剛7*07/9/19 22:49
一行詩(十編)[group]板谷みきょう0*07/9/19 22:34
燕になりたいダーナー・トゥーナー亜樹107/9/19 22:33
一行詩(十編)[group]板谷みきょう007/9/19 22:26
帰る場所チグトセ10*07/9/19 22:24

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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