冷たい人ね、と
言われた彼女を
それなら
と、
温めてあげました

優しい人とはほど遠く
弱い人になっていました
おかあさんが
いないそうです


欲しかったものを
手に入れ ....
携帯をなくした。警察に届けて、あとは使用を停止して。きっと誰かが、海に投げたりしたんだろうな。さよなら。2年間ありがとう。

必要なとこには連絡した。しばらくは予備のPHSで暮らすことにした。解約 ....
バターにハチミツを
塗り
搾りたての野菜
ジュース

紅茶の用意
今日はアールグレー
今日はダージリン
今日はカモミール

寂しい朝食
「ごちそうさま」
皿を洗う
「行って参 ....
本音よりも建前がほしくて

自信よりも確信がほしくて

将来よりも今がほしい



ゆら ゆら ゆらら

ゆだねる しずかに




愛よりも希望にすがり

生よりも ....
8年前 私は真実の歌をこの腕に抱いていたの。
しかしそれは本当の意味での真実の歌ではないと皆が言ったわ。
「それはただの自己満足よ」
「それはただの独りよがり」
「それはただの思い上がり」
 ....
波打ち際で
砂に埋もれかけた
木製の小舟が
少年の夢にたたき起こされ
夕映えに浮かぶ

かもめが船頭になって
赤く染まった海を進んでいく
静まりかえった海面に敷かれた
赤い絨毯は
 ....
四角い鳥かごの小鳥を
人差し指という小枝へ導く

みなみは細く圧迫される指を
目線まで上げて
「この部屋も 鳥かごみたいね」と言う
秋とは名ばかりのあやふやな風が吹き込む
窓辺に吊るした ....
三月よ 来い
巡り巡って還らんことを

息を潜めて皆待つ
世界に三月がやって来る

あの空 光の差す瞬間
皆は叫んで手を叩き祝うのだ

世界に三月がやって来た!

桜は眠り 雪は ....
目を閉じれば、朝が来ないかも知れない。

明日、が、無くなってるかも知れない。

俺、が、亡くなってるかも知れない。

世界、が、失くなってるかも知れない。

次の幕開けを待つ、暗闇の ....
考えが考えになる前の
弱くふわりとした場所の
まるい{ルビ柔毛=にこげ}に浮かぶまぶしさ
手のひらにのる
手のひらを吸う


ふたつに分かれた音のひとつが
もうひとつの背を ....
九月なのに炎天下で
九月なのに濃紺のスーツは汗まみれで
九月なのに就職活動中の女子大生たちによる真昼の行軍が
九月とは無関係に地下鉄の出口から延々と続いている

彼女たちはそれが決まりごとで ....
 
 
冷蔵庫を背負う
重くて温かい
海のようなものが
背中から体の中へと
伝わってくる
夏休みを終えて
少したくましくなった
児童たちの声が
外の方から聞こえる
かつてもこうし ....
#81

 やさしくしてほしい

 あたまをなでてほしい

 ぎゅっとだきしめてほしい

 ことばはいらない



#82

 土の中には
 たくさんの死体が埋められてい ....
しろいしろい
まっしろな頁
そこには

紙いっぱいにひろがる
まぶしいかなしみがある

それはいつか
日にやけた
本のようなにおいがする

いま
そのにおいをかいでいる

 ....
雨の日の金木犀であなたを思い出すように ものすごいはやさですいよせられたきみのえがお 私が 君の 鎖骨が好きなように

君は 私の 背中が好きだ。


「後ろ向いて。背中見せて。」


いつものように 君が 云う。

私は 彼に背を向け 服を脱ぎ 鍵を外す。
 ....
日の当たる柵の上に座っている
町に何匹ものこがねむしは
踏み潰れて
鉄の車輪の
切りつける音は輪を描いている
灰とか
羽を
風が吹いたらめくり上げて
ひとつ眠って
目を覚ます頃には
 ....
未来は一握の砂に等しい 夜更けのベッドの中で
あなたの背中にしずかにくちづけをする
くちびるを通して
言葉にできない言葉たちが流れだす

それは「うれしい」だったり「幸せ」だったり
「ありがとう」だったり

 ....
三角形に群れ成す小鳥たちを追いかけて
真夏の夕暮れを歩いていたのでした
あてもなく 陽炎の足取りで

小鳥たちが眠る樹の隣り
辿り着いたのは 
あなたの家でした

2階にほのかな明かり ....
それは夏のことでした。

自分によく似た蝉殻を
空き地の影で見つけました。

思い出を綺麗に残したい、だなんて
それはそれは
よくいったもので。

密閉できる容器が無いので
冷蔵庫 ....
(楽園や、シロップの甘さへの不信から)

 ・「福音以前に罹患したマゼンダへの飢え」
c.架ケル-トno.音'E-椅子"とイーゼLine.U字の筆chill美ノ緋と
三,lk-日月- ....
いちまいにまいと
うすい花びらを放ちながら
わたしたち
星になりましたね

あなたに教わった
カタカナの星の名前は
異国を旅するようでさみしいです

星のように
輝くことはできない ....
 生まれ変わったら砂になりたい。
 沙弥の海あたりの砂。(地元の海。韻ふみふみ)
 夏になったらちびっ子がキャイキャイ言いながら、遊ぶ砂。
 時々城になって楽しくって
 時折山になって嬉しくっ ....
(2007年9月18日深夜、祖母倒れる。
 救急車で病院に搬送される。
 四時間にも及ぶ大手術の上、奇跡的に生還。
 しかし今後の歩行ならびに常人としての生活は困難である、と医師に宣告される。) ....
あいつ赤い目腫らしてあそこで待っている
うさぎが月でマルボロくわえて
腹だして
欠伸して
待っている
僕はロケット乗り込み
ギリギリぶっ飛ばして
月へ急ぐ
サンクスのビニール袋に人参適 ....
わたしはニュースを見た
あたらしく建てられた家の
正午の寝室の小さなテレビで
あの日から時は止まっている
止められたのだ
動くこともない
三十年ものあいだ
沈黙したままで
少しばかりの ....
遠く透けた青の先に
星が瞬いたように見えた

メトロノームと馬車馬を
足して割ったかのように
徐々に朽ちて行く時の片隅

枯れる事も出来ないまま
街路樹はやがて眠る
安らかでさえない ....
静かに眠る夜に
さよなら
光の射す朝に
おやすみ
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
彼女フクロネヅミ9*07/9/21 19:18
あおいそらuminek...3*07/9/21 18:57
独り者ペポパンプ5*07/9/21 18:50
希死願望[group]相良ゆう2*07/9/21 18:35
【恨み節】つむじまがり0*07/9/21 17:44
小舟乱太郎26*07/9/21 17:32
小鳥の巣千月 話子8*07/9/21 17:31
三月路守 緒世留007/9/21 17:03
長い夜に。狠志407/9/21 17:00
日々と手のひら木立 悟407/9/21 16:38
九月なのに[group]大覚アキラ207/9/21 15:19
台所たもつ307/9/21 12:50
フラグメンツ(リプライズ) #81〜90[group]大覚アキラ3*07/9/21 12:31
本のにおい鴎田あき3*07/9/21 11:44
薫りこころゆくま...2*07/9/21 11:12
微笑1*07/9/21 11:10
うなじにそっとキスをして。空 春色4*07/9/21 10:37
光沢の味水町綜助607/9/21 10:13
未来電子ノ猫人007/9/21 8:45
夜の鼓動宮市菜央3*07/9/21 8:25
しのぶ恋2*07/9/21 8:25
蝉殻フクロネヅミ3*07/9/21 8:02
夜色ノ机上節六崎杏介207/9/21 6:20
コスモスyo-yo8*07/9/21 5:44
影山影司007/9/21 4:22
美しき祖母よ黒猫館館長007/9/21 4:00
アポロラビット秋也2*07/9/21 2:03
青写真小川 葉207/9/21 1:50
連れてってくれ松本 卓也507/9/21 1:42
お別れ優羽007/9/21 1:31

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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