いまでも 胸の奥の 弦を震わせる
アコースティク・ギターの
ころがる音色 Dー18
あの頃は
時の流れの中でも
変わらずに
過ごし続けられる物と
信じてた
あなたの指で
わた ....
神が引きあわせし
おぼし召しか
地下に沈んだ
鈍色の界隈の中で
二つの魂は出逢った
強く惹きあう
その穢れなき愛は
至高の芸術を
求めあい
深く
深く
蒼い情感の ....
飛び出してみたかった
振り返れば
そこは
私が生きるべき場所じゃなかったから
飛び出して
思いっきり大声で
馬鹿みたいに
笑いたかっただけなんだ
飛び出した
そこは
....
傷付くことで救われる気がする
癖がぬけない
きっと一生変わらない
音量最大にすることに
ためらいはない
漢字全然書けない
ケータイでんわあるし、
別によくない?
放課後、保健室、飛 ....
しゃらしゃらと鳴いている
陽だまりの延長線上で
目を閉じる
黄色いカーテンの奥のほうに
ふたりの光景が
ゆらゆらと揺れている
きおく
いとおしいきおく
食べたい
食べちゃいたい
....
俺は俺の中のマシーンを叩く
日本製なんて所詮こんな物さ
電化製品の様には行かないんだ
ショック療法で動き出す
目を覚ましたように動き出す
酷使してきたこ ....
体の傷は
ばんそうこう貼って
内側に押し込めてると
湿ってなかなか治りにくい
さらけ出してしまえば
乾燥して早く治る
心の傷も
案外お ....
いつもと違う帰り道に見つけた小さな公園。
雑草は生え放題。野ざらしの遊具は錆だらけ。
周りの建物や木々のせいで年中日陰。
でこぼこな地面に出来た水溜りは茶色く濁っている。
足を ....
しかけ時計の
音に捕らえられ
あなたは変わらない
からだつきのまま
水槽の底に沈む要領で
とても上手に
さかなになる
ごはんよと
声がすると
浮上して
返事をする
水槽をしまう
....
惰性で生きている
其の銃口はチョコレートで塞がっている
テレビでピエロが首を吊る時代に
ドアを叩く
憂鬱はもう止まらない
ロックンローラーは死んだ 右手に一輪の薔薇を握って
最後に音を ....
とってめかしいリンパの流れに、
ストップウォッチは疾走する。負け
ないようにCD―Rを回し投げ続け
たら、白樺の木を切り倒す結果にな
った。カミナリから我が家を守り続
けていた白樺の木。
....
飛行船はあの暗い海を超えていった
僕の知っている世界を飛び越え、また新しい世界と繋がってく
風が攫ってく蜃気楼の足跡
涙のような潮の香り
噛み殺せない嗚咽がまた喉に引っ掛かって
....
あさがきつづけている
まどのうちがわにひびきだす
こなたかなたのかげほうし
まったきへいげんに
たつものなどない
よこたわるかぞえうたのこえは
おびえるでもわらうでもなく
ゆうぎ ....
血を流しながら
涙を流しながら
それでも笑顔で
元気だよって言う貴方が
愛しくて
いとおしくて
ぎゅっと抱き締めたくなる
ぎゅっと抱き締めて
貴方の痛みや苦しみが
私 ....
あのリゲルに真っ白な息を吐き
プロキオンとシリウスの間を
天の川に乗ってベテルギウスへ
陽の光を反射して
深い闇を照らしていて
暗いこの場所でも
僕らがけして深みに嵌らないよう
....
わたしは たしかにそこにいるようなきがしました
探さなくてもよかった
わたしはそこにいたのです
きぼう
きぼうだ
明るい箱のなかで
宝石はきゃっと可愛く光る
ジリジリと電気の ....
アスパラガスと中央のそれと
交わる
未分化の炎
わたしはまだ生まれてない
コンクリートを接着剤として
ボルトの取れかかった煙突の下で
黄色いペンキで塗った腕を
ぐるぐる回 ....
タン、と小気味よく
鼻先の時間は切って捨てられてしまった
あたしはきっと
カチカチのパンに 申し訳程度に塗られた
バター、なのだろう
いつからハムじゃなくなったのか
覚えていない けど ....
大好きだったあの人と別れて。
そろそろ一年。
そろそろ、だなんて曖昧ですね。
仕方ないでしょう。
憶えてないんですから。
あの頃の記憶を穿り返せば、
何となく思い出せる気がしま ....
幸運の女神は前髪しかないって
どんな髪型だ
女性として
いかがなものか
というのも今
詩のしっぽつかみ損ねた
また
行っちゃった
詩って
あの、その、あれなあれ、だから
タ ....
ある日電車で向かいになったおじさんが
ちょっとうれしそうな顔して居眠りしてるのみたら
どうしようもなく親に電話したくなって
寂しくないのに涙ぐんで
なんでもないようなあたたかさ
感じている ....
ぼこぼこに 叩かれて
昏倒している 勇敢な
男の子たちの ロードを
でこでこに 髪をかざった
女の子たちが 行進してくる
撃ってさ
食ってさ
寝てさ
起きてさ
切なくてさ
泣いてさ
それが何を解決するわけでもなくてさ
辛くてさ
考えてさ
猟、やめますってさ
言ってさ
銃を返してさ
昨日撃っ ....
七万四千六百とんで二分の一の三割二分五厘のぶんだけ君を!
俺は苦労しらずの土踏まず
おびえる膝をせせら笑い
きしんだ背中をほっぽって
茶っこい爪を嫌悪する
水平線に映した夢あきらめ
風すさぶ砂浜の現実に逃げ込んだ
きっと悲しい父の瞳
振 ....
白は 白である
それ以外 なにがありえようか
何が起きようと そうあるべきである
筋肉を いからせ
そう思い続けたころ
ばかみたいに可笑しい時代
取り出した ハンカチの
縦糸と 横糸 ....
朝食をとるファーストフード
一年前はレジカウンターの向こうで
こまめに働いていた
君の姿の幻を
ぼんやりと夢見ている
その可愛らしさは
指についたシロップの味
今ここに ....
僕達は あまりにも 貪欲で
お互いについて あまりにも 貪欲で
僅かな欠片も 見逃すまいと
その手に しがみ付いているのだ
安心よりも もっと
保守よりも もっと
....
気をつけてね
もうすぐ秋が来るわよ
切なくてね
胸がキュンと痛むから
独りにしないでね
生きている限り湧き上がってくる
もう駄目だと諦めかけた思いを
励ますかのように
五体のひとつひとつが
出口を求めようとさざめきだすのを知覚し
もうひとつの確かな意思
本能だとか呼ば ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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