友達
いらない
僕の心臓ぐらい
家族
なくていい
僕の存在ぐらい
恋人
手切れ金の代わりに
性器をあげるよ
残ったものは餌にでもなればいい
胸の孤独に 居場所がなくなるとき
懐かしい場所に帰りたくなる
プラットホームの人混みに まぎれてしまえば
夢を見ながらでも行けるはず
時を止める力など ないけれど
....
君が俺のことを
『好き』
だとか
『嫌い』
だとか、わかんんないけど
一つだけ確かな思いがある
俺は君を愛してる
....
知覧へは
これで三度目になる
そんなこと
当たり前なのに
単純にそう思う
戦争はXだ
知覧へは
これで三度目になる
桜島
あいつは
男だ
芋焼酎
かるかん
黒豚
さつま揚げ
知覧
指宿
桜島
加治屋町の偉人たち
社員旅行で鹿児島にゆく
ただの土地だよ
それをさぞ楽しそうにす ....
おおきく吸い込んだ
この世界の何かが
わたしの中で今
その命を終えようとしないままで
だれかの心に入りたくて
いつだって柔らかに拒絶
知ってることと知らないことがあること
わたしは勿 ....
舌にフォークを刺してみた
君は笑った
ほら
僕と一緒だろ、この赤色
書店で
なんとなしに手に取った本を
逆さまにして振ってみた
パズルのようなものが降るかと思ったのだけれど
うんともすんとも言わずに
いや、空気はすんすん言っていた
なんだ
....
目次
【 電流の魚 】
【 蜂の巣ピーカー 】
【 細胞の蛇 】
【 卵形UFO 】
【 太陽の網 】
【 シンデレラ・ワイン 】
【 花モグラ 】
【 点々バラバラの地球 】
....
移る
ということは
時に哀しい
確かにあると
信じたものが
まるで儚い霞になるようで
移る
ということは
時に嬉しい
身動きがとれないほど
縛られたものから
ふいに解 ....
フルボリュームで
ヘッドホンを聞き
エコーバリバリ
エレキは叫ぶ
ピアノの音
癒してくれる
短調の物悲しさ
丁度良い周波数
明日も頑張るぞ
エンジン全開
順風満帆
苦しみ ....
どのページが
めくられたのか
あまりに細い指先は
忙しさの数だけ
忘れてしまう
それがつまりは
ふたりであることの
やさしさを
難しく
する
純粋であるほど
不確かに ....
足元に何もないと思ったら
雲のステップがあった
『信じてみる』ことにしたら
心が軽くなった
軽やかになって
信じられなくなっていたものが
「そんな場合もある」と
受け入れられた
....
001: ママが偶数ならパパは奇数 〜Mother Goose&Father Keith〜
ママは卵を二つ割る パパは煙草を一本吸う
ママは窓を六枚拭く パパは欠伸を三度する
....
真夜中
道端に倒れていた
アスファルトの上に
うつ伏せになって
力の抜けた体が
石のように冷たく
転がっていた
分からない・・・
その言葉だけが
呪文のように
頭の中を錯綜していた ....
弁当箱を開けたら
いつも陽気に やぁ、と言ってくれる卵焼きが
いなくなっていて かわりに
君が嫌いと言っていた
春菊の白あえが 乱雑に押し込まれていた
ぼくは 胸の奥がしゅうん、となったけれ ....
街は影絵
電線 燃え
さざなみに月の道映え
架かる月はゆらゆらと震え。
なんとなく
わかっていたけれど
夕風は
すっかり
つめたくて
昼間の陽光も
どこかしら寂しげで
緩やかに
届かぬ夏を
受けとめる頃合です
おろそかに出来るくらいなら ....
あらゆる物が蔑ろにされている
どういった理解も受け入れ難く
全てが疑わしい
こんな辺境の地まで来てしまった
どうにか連れ戻してくれないか
足りない物
それが連れ戻してくれる ....
あまい痛みを伴う夕暮れ、
カーテンを閉め 鍵をかけた部屋にふたり
あなたはあたしに一言言った。
真っ赤に染まった耳、伏せたまつげ、
握りしめた拳、
離した くちびる を、ひらいて ....
兎だった頃に住んでいた 詩の檻を残らず焼き尽くして
密度の無い灰と残響で鳴く骸を抱えて 地平を見据える
先にぼやけて見えるのは 何だっけか 名詞も忘れてしまったようだ
カフェラテを飲み ....
あなたを食べて仕舞いたい
そしたら誰のものにもならないから
今すぐ死んで仕舞いたい
あなたを好きなまま人生が終わるから
あなたに傷つけられたい
これ以上深い傷を残せるのは他にいな ....
氷山を溶かす煩悩を
慈悲の仮面で覆い隠し
夕陽を追いかけて跳ぶ
紫水晶の天壌が憑依し
摩天楼の熱帯雨林でゲリラする日常は
深海に眠るシーラカンスに飲み込まれ
百五十億年の記憶を曼荼羅に ....
僕に言葉は必要か
僕は詩人と言う訳ではないから
必然僕の言葉は他人に向けられたものである
そうは言うものの
もちろん誰ともがな一人語りも
もちろん有るのだが
大体の言葉たちは現在付き合って ....
そこは夜のオフィス
真っ暗で 誰もいなくて
机の上の書類の束には
見覚えのない文字が
所狭しと並んでいた
月も沈んで静寂が訪れた
肩に手を置かれて
振り返ると あなただった
....
現実との駆け引きに負けて
セメント漬けにした思い出
腹の奥底に沈めてた光
こうも簡単に浮いてくるとは
思わなかったよ
期待はしてたけども
前を見るために ....
愛してるなんて
もう言わない
だって
言ったところで
たいして喜んでくれないんだもん
体が
向かい風にほぐされる
気の遠くなるような 長い
坂道で
すっかり気が抜けた街は
午後の光に洗われて
いつかどこかで見たような色合いに
染められている
道に落ちた影の輪 ....
さあ お話を はじめましょうか
そんな一言から始まる
祖母の造話が好きでした
季節は回転を早め
去っていく人
去っていく人
引き止められない
あたしが残る
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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