あのひとのまちは
晴れるだろうか
あのひとのまちは
曇りだろうか
あのひとのまちは
雨だろうか
………
あのひとの季節には
どんな花が
咲いているのだろう か
....
ねぇ、先生?
2週間頑張ったらご褒美をちょうだい
なにも大そうなモノじゃなくていいの
危ない!ってアタシの腕を掴んだ時
気付いたでしょ?
ちゃんと掴んでてくれなくちゃ
アタシ消 ....
両手で縁取った
自分の一部が
さらさらと溢れた
珊瑚の海
証明は
確かにここで
叫んでいたはずだ
鳴り止まない頭痛の合唱隊
落ちた眼球達
(ああ、愛 ....
見上げた空に出口はないって
マジかよって、冗談じゃねえぞって
僕は思った
じゃあ、僕たちはどこへ行けばいいのか?
そんなことを思った少年時代
どこまで行ける気がした、だけど
どこにも行 ....
世の中は
シラナイから
うまくいくこともあって
カラクリの世界。
あなたのみている
世界のはしに
私の世界が
すこし
リンクしていたら
....
消えたにっき
せいふくのすかーとが
はたはたと笑う
ゆうやけぞらがのどに沁みて
嗚呼
透けたひかりの音がする
あの頃のかなしみを
わたしは
のこしておきたかった
....
空っぽのお弁当箱のなかでは
今まさに
恐ろしい怪物が
成長している最中である
という事実を
知らないまま
男の子も
女の子も
小さな両肩に
リュックサックを食い込ませ
重たい足取り ....
季節が巡り 振り向くと
嗚呼!あの時の
触れた指先 熱い想いが
溢れ出し 募る
ずっと 今も
貴方を想い続けてる
胸の奥で 淋しさを堪え
夢の中で愛 探して泣いた
眠 ....
引っこ抜いても
引っこ抜いても
また芽生え
瞬く間におがってゆく
バオバブの不気味な根
彼は
今日も
わたしの星を
侵略する
わたしは寝場所を喪って
大蛇のようなそ ....
あの青は
今 見ている青と同じだったかな
ありったけの筆と絵の具を持ち出して
焦燥に駆られ 書きなぐる
あの頃 見ていたあの色に
名前などなかった
塗りたくった 色の塊 ....
右足の指先が冬の林檎みたいに冷たくなって ああ いよいよこれまでなんだと思った
潔く力を抜けば良いのに
走り続けた中途半端な自尊心と 生まれ持った見栄とで緊張したまま
狩りを覚えた捨て猫ってきっ ....
誰かが どこかで
どこかの画面越しに見てくれて、いる
時として
リアルに 勝る
もの
少しだけ
よごれている床の
リノリューム
ひとこえ鳴いていました
げろり、と
走っています
けんめいに
硬いものが崩れるときの
ふるえが
伝わってきます
見上げるそらがない ....
夜明けの空の色は
遠い昔に
見た標本の
大きな蝶の羽の色
{引用=赤い蝶はいないの?と
無邪気に聞いた幼子に
私は多分
嘘をついた}
白々と明ける夜に
いつかの朝へ
蝶の群 ....
スライスしていた
ざっざっざっざと
タマネギは薄くなって水に落ちてゆく
やがてそれは
水を吸って透明になる
繊維が網の目のように残り
噛むと 少し甘い
僕の指がスライスされたとき
....
歴史の破片を背びれに纏い
化石のように 魚が眠っている
捏ねまわした岩彩を
私は疑問符と一緒に 魚に重ねていく
…それはいつから?
…餌は食べるのですか?
問 ....
直立した 現実 に 梱包 された 真実 は
レタッチ された 再循環 私 が 殺した あなた の 私
復元 された 死 は 再生 しました 生命 と
《革命》 はする 代謝 を 祝祭 ....
頼りない足取りをコンビニに向ける
マニュアル店員が挨拶をする
また、寝られない夜の序章
寝なくていいじゃん
友は言う
一日一日が走馬灯のように駆ける
喉に苦い唾液が出 ....
食欲の秋がくる
読書の秋がくる
夜長の秋がくる
スポーツの秋がくる
芸術の秋がくる
行楽の秋がくる
でも僕と君には
飽きは来ない
....
角張った言葉が僕の周りを囲んでいる
一つ一つ丁寧に磨いて
心地いい言葉に変えていく
詩という旅の途中
このままじゃ脳味噌が沸騰する
そんな角張った言葉にこのところ出会ってまし ....
金魚は夕暮れに尾びれを伸ばし
水際を弾いて飛ばす雫
橙の流れ込んだ窓辺で
白いレースのカーテンは濡れていく
オレンジは甘酸っぱいイチゴを核に
水際から懐かしさに痺れて
暮れなず ....
昨夜の暗闇がまだ腕に残っていて
深く吸い込むと、まだ匂いがする
目の奥まで染み込んでくる、とうめいな朝は
ついに溶け残ったあなたと私が、水溜りする隣で
新しい一枚を捲ろうと、もがき続けている
....
まっすぐに前を見ていた。君は。前以外に、見ることが出来なかった。
となりで君を見ていた。僕は。君以外に、見ることが出来なかった。
大きく見開いた目に涙がたまっていくのをみていた。
出口を失っ ....
20世紀の赤黒い染みが
今でも時折りフラッシュ・バックする
黒い大きな瞳が見たのは何か
虐殺か
暴行か
母の死か
彼らの瞳の奥の悲しみを
計り知ることはできない
....
なにかしたい
ただ おおきなこの想いに おどらされ
きょうも 自分に いらいらする
夢中にさせてくれる
楽しませてくれる
現実を忘れさせてくれる
そ ....
やさしいのか
やさしくないのか
雨の日のあなた
約束の時間に
遅れたわたしに
何も言わないので
カフェオレを頼んだきり
わたしも黙って俯いてい ....
ようやさけ 猶予だけ
踊り踊って空念仏
常人の温度じゃまだ
非常事態だってわかんねえや
いつだって麻痺 集団は
抜ける勇気ないけど
談合してる? 隙間なくしてく?
積め詰め ....
頬づきの
われた視線 くびる
つけた 前髪敷く
地下に ひらいてる窓
写ってる 引き戸
つつぬけの
息 熱く ガラスに
かかしのように 突っ立って
だけだって 咲いてい ....
できれば
君を抱きしめてしまう
あの日にもどりたい
あの日
君を抱きしめさえしなければ
今も
君の隣で笑っていられたかもしれない
かもしれない
かもしれないだけなんだけ ....
疲れ果てた制服
ひとり、風を切って歩く
見慣れた通学路
憂鬱のひとつ
いつもの癖
何年も前に短く切り落とした髪
触りながら嫌気を紛らわせる
首筋を
秋の風が駆け抜ける
....
4446 4447 4448 4449 4450 4451 4452 4453 4454 4455 4456 4457 4458 4459 4460 4461 4462 4463 4464 4465 4466 4467 4468 4469 4470 4471 4472 4473 4474 4475 4476 4477 4478 4479 4480 4481 4482 4483 4484 4485 4486
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